全体、おめえは俳句の何が知りたいんだい?え、一物仕立てと取合せ?

俳句人口を増やそうと(略)
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西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

子規の句は微妙な句も多いとは思うねんが取り合わせは絶妙ですわな……

2014-05-11 01:29:21
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

子規の句の取り合わせの絶妙さを説明すんのに取り合わせの説明もせにゃならんのか……!

2014-05-11 01:31:00
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

取り合わせを説明する前に切れの説明から……?

2014-05-11 01:33:21
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

子規の俳句は取り合わせが絶妙だと思います。取り合わせとは何ぞや……取り合わせとは言葉と言葉の化学反応です!(何)

2014-05-11 01:41:34
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

具体的に説明すると、芭蕉の句で「古池や蛙飛び込む水の音」っちゅう句がありますね。で、ですよ、これは取合せの句なんですよ。取合せは句の中に2つの主題?(メインとなる何か)がある句です。

2014-05-11 01:46:18
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

古池や~で言うと、古池と水の音ですかね。古池は、「や」で切れています。切れってのは要するに「。」です。文章が「。」で結ばれるんと同じく、句にも「。」こと、切れがあります。

2014-05-11 01:48:37
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

で、古池や~の「や」とは何ぞや……切れ字と言いますが、説明すんの難しいんで「!」的な感じに思って欲しいです。ま、何にせよ、一旦は「古池」で言葉は結ばれてしまってんですね。起承転結の結です。

2014-05-11 01:50:50
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

古池やで切れてしまった句なのですが、んの後に「蛙飛び込む水の音」が加わります。で、想像してみましょう。まずは、古池!何か静かじゃないですか?古池、山とかにありそうな気がしませんか?

2014-05-11 01:53:35
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

古池で切るんによって(+切れ字の力)、古池のイメージが強くなるんですよね。で、蛙飛び込む水の音です。静かな池に蛙が飛び込むのが想像されましたよね。しかも、蛙は小さいですよね、少なくともガマガエルサイズの蛙は登場しませんでしたよね?(笑)

2014-05-11 01:56:36
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

で、考えてみましょう。もし、古池や~が、「古池に蛙飛び込む水の音」だった場合、古池やに比べて、古池のイメージが流れがちになったと思いませんか?

2014-05-11 01:58:25
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

古池や~だと、古池と蛙飛び込む水の音との主張性は同じやと思うのですが、古池に~だと、蛙飛び込む水の音、の主張性が強くなったと思いませんか?これは何故なのでしょうか?

2014-05-11 01:59:54
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

それは、句の切れを消したからです。古池やでの結びを消して、助詞を挿入したからです。これによって、古池と蛙飛び込む水の音との関係性が明確になったんですよ。「あ、古池に蛙が飛び込んだんやな、で、水の音がしたんや」的な感じがしますよね。最終的に古池は水音を修飾する感じになりますね。

2014-05-11 02:02:34
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

じゃ、切れがあると何が違うのか。古池にだと、古池と蛙飛び込む水の音との関連性は明らかですよね。古池は蛙が飛び込む音がした場所ですよね。ですが、古池や~の場合は違います。古池と蛙飛び込む水の音との関連性は明らかではないんですよ。

2014-05-11 02:05:07
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

古池で言葉を結んどりますから、正直、古池は水の音と直接的な関係性はありません。古池は古池、水の音は水の音です。ですが、古池と水の音に直接的な関連性がなくとも、イメージが伝わりますよね。

2014-05-11 02:07:36
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

取合せとは2つの主題の化学反応と言いました。つまりは、古池や~は「古池」と「水音」が化学反応をしとるんですよ。例えば、食卓に「ご飯」と「味噌汁」があったら「美味しそう」と思うでしょう?「おいしそう」が「ご飯」と「味噌汁」のイメージが化学反応した結果です。

2014-05-11 02:11:49
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

「古池」と「水音」が相まって、何だか雄大な感じがしませんか?少なくとも、古池に~よりはすると思います。それが俳句のミソなんですよね。取合せによる化学反応が俳句の∞性やと言っても過言ではない筈です。

2014-05-11 02:15:00
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

取合せの説明は以上です。さて、本題!子規の句の取合せの絶妙さを!布教します!

2014-05-11 02:16:26
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

私が好きな子規の句は「長き夜や孔明死する三国志」なんですけれども、絶妙なんですよ、広がってんですよね!世界がね!「春や昔十五万石の城下町」とかも好きです。

2014-05-11 02:21:18
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

長き夜は季語なんですけれども、秋になって夜が長くなったな感を表す季語です。三国志は三国志ですよ。長くなった夜に読書しとんですわ、子規がね。長き夜の季語の力と切れの力で、子規が読んどる本が長い夜の間に読み進んだ感がありません?それと、三国志も夜もまだまだ続く感。

2014-05-11 02:25:36
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

例えば、長き夜が、短夜(夏の季語)だったら!何だか、夢中で本を読んでしまって気づいたら、え、んな時間やんか!的な感じがしませんか?長き夜に比べてずっとのったり感?がないのが伝わりますよね。これが俳句の取合せの醍醐味です。選ぶ言葉や切る言葉で空気感が変わるのです。

2014-05-11 02:29:21
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

で、子規は取合せの言葉を選ぶのが絶妙なんですよ。三国志は長い長い物語でしょう?季節は違いますが、短夜に読める物語やないでしょう?だから、長き夜でないと三国志の物語自体の壮大さも伝わらないのです。

2014-05-11 02:32:15
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

春や~も同じです。春と昔十五万石の城下町が化学反応して、子規が見たであろう桜が満開(的なイメージ)の城下町に、昔の十五万石もある城下町がダブって見えませんか?私は見えました!他の人は見えなかったかもしれませんが私は見えました!(涙)

2014-05-11 02:35:36
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

次回から取合せの説明はご飯とみそ汁で表現します。取合せが微妙なんはパンとみそ汁で表現します。

2014-05-11 02:41:08