ゲームを理解するための基礎体力をつける「意図出し」とは

Shin TK @shintaka74

ちなみに、何故夜な夜なHerthstoneを褒めているのか、について説明しておこうかと

Shin TK @shintaka74

これは任天堂系のゲーム会社にいた先輩から教えてもらったんだが、そこでは「意図出し」という新人教育の方法があったらしい

Shin TK @shintaka74

ゲームは自然発生的にできる物では無いので、そこには作り手の「意図」がある。

Shin TK @shintaka74

優れたゲームほど、その「意図」が戦略として綿密に練られている訳で、漫然とプレーするのではなく、「意図」を紐解いていくととても勉強になる

Shin TK @shintaka74

何故こういうルールになっているのか？何故そこにブロックがあるのか？何故この敵はこういう攻撃をするのか？ほんとに優れたゲームならば全部「意図」があるはずで、制作者ならば説明できるはず。言い換えれば説明できないようなゲームはダメだ

Shin TK @shintaka74

他人の作ったゲームは仕様書も無いし、制作者に聞く事もできないんだけど、ほんとに優れたゲームをプレーして考えると見えてくる事がある。もしかしたら勘違いもあると思うけど

Shin TK @shintaka74

何故心地よかったのか？何故驚いたのか？何故優越感に浸れたのか？ほんとに優れたゲームにはそれを実現した「意図」がある。間違いなくある、という前提の上に「意図出し」を修行として行うんだけど、一方で「ダメ出し」するしかないゲームもある。というか多い

Shin TK @shintaka74

ダメなゲームは「意図出し」してもしかたないので（意図が無いから）「ダメ出し」するんだけど、この場合は「代替案」を必ず添えるようにしている。「じゃあ、どうすれば良かったのか？」これを制作者の立場で考えるのもかなり勉強になる

Shin TK @shintaka74

ちなみに「最近はこういうゲームが流行っているから」というのは全く「意図」として成り立ってない。どんなゲームでもそのゲーム固有のものがあるので、ゾウの心臓をキリンに移植するような乱暴なことしかできない企画は本当にダメ。「意図出し」して学習するけど、最後は固有の問題として考えないと

Shin TK @shintaka74

そういう訳でゲームをプレーしては「意図出し」か「ダメ出し」を行う事にしている。スポーツで言えば「筋トレ」に相当する、土台だと思っているので

Shin TK @shintaka74

更に理想を言えば、自分の考えた「意図」も「ダメ出し＆改善案」も間違っていたり、もっと良い案がある場合も多々あるはずなので、そういう意識で色々意見を交わせると最高なんじゃないかと

Shin TK @shintaka74

その意見を「誰が言ったのか？」違うと思うんだけど社長だから仕方ない。こんなのはほんとダメで、アイデアや意見に人格を付随せずに議論できないと良いゲームは作れないでしょ

Shin TK @shintaka74

何故ならゲームが面白いと感じられる現場はプレイヤーの心の中な訳で。作り手がとか誰が作ったとかその立ち場とか、何も関係がない場所でゲームの価値は生成されている訳で

Shin TK @shintaka74

オープンワールドで偶発的に起こる事象に付いては、作り手の意図が直に反映されるかというと確かに疑問だなぁ。あれって結構「意図はもう十分だから、意図しない偶発的な俺だけの物語が欲しい」というニーズに答えている気がする

Shin TK @shintaka74

ただメタ的なレベルで、そういう偶発的な事象が起こりやすいようには作っているとは思う。