1「許す」ということ (SMマトリックスによる実践)

連続まとめその1.  【許す】ということをするためにSMマトリックス理論を実践に当てはめるための思考記録。
13
めんたね @mentane

許す前には、何らかの意味で「奪われる」という行為が他者からなされる。既に奪われたものについて「恨む」ことなく不問にすることが「許す」という行為だ。

2014-05-13 04:48:19
めんたね @mentane

支配型Mは「受け取る」ことを目指す気持ち、服従型Sは「与える」ことを目指す気持ちである。(今回はSMマトリックス概念を感情の方向性に適用してみている。実験的試みである。) http://t.co/n4Z9FMsOS2

2014-05-13 05:07:37
拡大
めんたね @mentane

貯金額の増減のように「感情貯金」というものを考える。期待していることを「受け取る」場合、つまり、支配M欲求が満たされると感情貯金はプラスになる。一方、相手の支配М欲求を満たすために「与える」側、服従Sに回ると感情貯金はマイナスになる。 http://t.co/164FpaQ5yF

2014-05-13 05:20:13
拡大
めんたね @mentane

ハード・ソフト概念を導入して実際の行動を考える。支配Mサイドは求める行動を起こす。ハード支配Mは相手に拒絶の自由を与えずに強要する。つまり、「奪う」。ソフト支配Mは拒絶の自由を与えつつ期待して「頼む」。 http://t.co/Msh7VZDU3E

2014-05-13 05:39:08
拡大
めんたね @mentane

服従Sサイドは対角線上の反対側の支配Mの行動に応える形になる。「奪う」ハード支配型Mに対しては、「奪われる」ハード服従型S、「頼む」ソフト支配型Mに対しては、「頼まれる」ソフト服従型S、という形だ。

2014-05-13 05:41:57
めんたね @mentane

ハード支配M「奪う」試みは成功する場合と失敗する場合がある。ソフト支配型M「頼む」試みも同様である。ハード支配型M「奪う」場合、「それは手に入って当然のもの」という無意識的前提があるため、成功の得点は少ないが、失敗の失点は大きい。 http://t.co/rzE4fXDj4R

2014-05-13 06:06:36
拡大
めんたね @mentane

一方、ソフト支配型M「頼む」場合は、断られても当然、という前提を持っているため、成功は予想外の喜びとなり得点が大きい。一方、断られても予想通りのため失点は少ない。

2014-05-13 06:08:57
めんたね @mentane

服従Sサイドに関しても同じようなことが言える。ハード服従型S「奪われる」ことを受け入れた場合、強要された感が強く、不満が強く残り、失点が大きい。奪う試みをはねのけた場合も、奪いにこられた事自体が不快であるので得点は小さい。

2014-05-13 06:11:19
めんたね @mentane

ソフト服従型S「頼まれる」状況への対応で、相手の頼みを受け入れる場合、自らの選択として頼みに応じることになるために、不快感や不満は少なく、失点は少ない。役にたてたという満足感の方が大きい場合もある。また、頼みを断る際も、プレッシャーや罪悪感を感じず、得点が大きい。

2014-05-13 06:13:49
めんたね @mentane

ここだけ見ると、ソフト支配型M、ソフト服従型Sというソフトなやりとりの方がお互いに得点を増やしていく好循環になりやすいことがわかる。ハード支配型M、ハード服従型Sの奪い、奪われるループは、失点を増やしやすい悪循環であることがわかる。

2014-05-13 06:17:11
めんたね @mentane

次に支配型M「受け取る」と服従型S「与える」の動的なプロセスのパターンを考えてみる。

2014-05-13 06:34:53
めんたね @mentane

服従型S「与える」をすると、感情貯金は減る。人間は一般に減ってマイナスとなった貯金をゼロに戻そうとする。平均化原理だ。従って、服従型S「与える」のあとは支配型M「受け取る」を目指す。貸した金を返してもらう、借金取りたてのような動きだ。 http://t.co/dEwXzExL4j

2014-05-13 06:36:14
拡大
めんたね @mentane

一方、先に支配型M「受け取る」と、感情貯金がプラスになる。ここに平均化原理が働くと、恩を返す動きである服従型S「与える」をしてマイナスにし、ゼロを目指す。 http://t.co/CXQ6uDYjqw

2014-05-13 07:03:54
拡大
めんたね @mentane

では「許す」前段階の「恨む」について、考えてみよう。相手からハード支配型M「奪う」で迫られ、それを受け入れると「奪われる」。感情貯金は大きなマイナスとなる。すると、平均化原理の借金取立てパターンが発動し、支配型M「受け取る」ことを目指す心の状態となる。これが「恨む」だ。

2014-05-13 07:11:49
めんたね @mentane

大きなマイナスは大きなプラスで埋めなければならない。しかし、その相手に対して理不尽な理由により感情貯金が大きくマイナスになっている場合、「相手は即刻、その感情貯金上の借金を当然返すべきである」とハード支配型M的な心の状態になる。ところが、ハード支配型Mは大量得点が難しい。

2014-05-13 07:16:18
めんたね @mentane

ハードなやりとりはお互いに感情貯金の得点よりも失点の方が多くなる悪循環に陥りやすい。結果として、相手との関係はこじれ、感情貯金のマイナスはさらに一層増えていく。これが恨みが積もって増えていくプロセスだ。

2014-05-13 07:18:00
めんたね @mentane

ハードなやりとりからソフトなやりとりに移行するためには、一度「相手は借金を自分に返して当然だ」という前提を捨てる必要が出てくる。大きなマイナス、相手に貸した感情貯金を一度チャラにしてゼロに戻してやる。これが「許す」ということだ。 http://t.co/sRUeOxoJ1s

2014-05-13 07:20:48
拡大
めんたね @mentane

「許す」ということは、感情貯金上の相手の借金をチャラにしてやるわけで、短期的に見れば明らかに損をする。これが許すことを難しくする。しかし、短期的な損を計上して許してしまえば、次からソフトな好循環ループに移行しやすくなる。移行に成功すれば、感情貯金の得点が増え、長期的には得をする。

2014-05-13 07:25:25
めんたね @mentane

では許すことができる人と、許すことができない人の違いはなんなのだろうか? 一つには、許すことのできる人、得意な人は、許すことの効果を体感的によく知っている。許したほうが得だと身体でわかっているので、一時的な失点に耐えて許す気になれる。

2014-05-13 07:35:00
めんたね @mentane

許すことのできない人の多くは今までに許して得をした経験がない、または少ない。相手から奪われ、マイナスになったとき、そのまま恨みをためて、マイナスを積み重ね、最終的に人間関係が決裂することを繰り返してきた。ただでさえ、マイナスの上にさらに許すというマイナスを乗せる気になれない。

2014-05-13 07:39:06
めんたね @mentane

もう一つのポイントは、許せる人は日頃、ソフトな好循環を回していて、現在の感情貯金の総額が多い。そのため、ある個人に対してのマイナスがかさんでも、他の人から得ているプラスが多いために、許すことによって生じる一時的な大量のマイナスポイントに耐えられる。

2014-05-13 07:41:46
めんたね @mentane

大金持ちが大きな投資のために大金をつぎ込んでも余裕があるので大丈夫なのと同じだ。でも、貧乏人は大きな投資のために大金をつぎ込むことがなかなかできない。感情貯金も同じで、現在の感情貯金が少ないとかマイナスだと、「許す」たの感情的余裕が持てないということだ。

2014-05-13 07:45:17
めんたね @mentane

ここまでの流れを最初の図に書き込んでみた。水色で囲った部分が「奪われる」→「恨む」→「ハードな悪循環ループにはまる」→「許す」→「ソフトな好循環ループへ移行する」という一連の流れ。 http://t.co/TwqjFpU1eB

2014-05-13 07:53:49
拡大

こちらに続きます

まとめ 2「謝る」「感情貯金」 (SMマトリックスによる実践) 【謝る事】そして【生育環境/感情貯金】と【転移】について 7731 pv 24 1 user 10