2014年5月13日

日経新聞編集委員が山下俊一氏のインタビューをした感想は「釈然としないものが残る」

日経新聞の滝順一編集委員が山下俊一氏をインタビュー。福島県で行われている健康調査の結果、甲状腺ガンが見つかっていることについて、スクリーニング効果だという山下氏の説明を聞くも、「釈然としないものが今も残る」と感じたことを記述。
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島薗進 @Shimazono

山下俊一氏インタビュー「福島で甲状腺がん検診 被災者の「見守り」継続を」。滝順一編集委員の感想→「これまで取り組んできたのはベースラインの調査でスクリーニング効果が出ているとの説明を知ったのだが、釈然としないものが今も残る」http://t.co/sdsWYHYTTs日経5/12

2014-05-12 23:48:43
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

1)日経、山下俊一氏へのインタビュー記事の最後に、編集委員、滝順一氏の感想が出ている。これまで感じていたこととまったく同じなので、少し抜粋してみます--「これまで取り組んできたのはベースラインの調査でスクリーニング効果が出ているとの説明を知ったのだが、釈然としないものが今も残る」

2014-05-13 00:41:46
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

2)「調査結果が出てから、最近は検査機器の高性能化でもっと多いのだと言われても、後付けの説明に聞こえてしまう」「最初の1、2年で見つかったがんは事故前に芽生えていたものだとの説明にある程度はうなずけたとしても、それだけでは放射線の影響がまったくないという証明にはならない」

2014-05-13 00:42:04
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

3)スクリーニング効果は、後出しとしかいいようのないものでした。疫学調査では基本的に、調査開始前に評価基準を定めます。甲状腺検査をベースラインを探すものにするなら、その評価基準は開始前に明確にしないといけません。結果に応じて評価が変わっては、統計分析ができません。

2014-05-13 00:46:18
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

4)疫学調査に関して事前の評価基準を明確にすべきという意見は、厚労省の「東電福島第一原発緊急作業従事者に対する疫学的研究のあり方に関する専門家検討会」の中で出た。この疫学調査は健康影響を広範囲で見るものなので基準を定めにくいという回答もあったが、甲状腺検査は目的が明確だ。

2014-05-13 01:02:45
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

5)にもかかわらず、後付けのようにスクリーニング効果という説明が登場し、それが許容されてしまうと、今後も何かがあったときに次々に新しい解釈が登場する余地を残してしまう。こうなると、何が起こっても何もなかったことになりかねない。これでは調査にならないが、現状はこれに近い。

2014-05-13 01:04:41
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

6)さらに、先の記事には「今年度からの本格調査でがんの頻度が上がった時、そのうちどこまでが自然発生的で放射線の影響ではないと言えるのか。とても難しい説明になると思う」という筆者の感想もあるが、難しいというより、都合にあわせて解釈されてしまうという懸念が拭えない。

2014-05-13 01:08:54
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

7)3月に開催された福島県の甲状腺検査に係る専門部会では、委員から、今のままでは放射線の影響を科学的に評価するのは難しい(できない)という批判も出た。影響評価ができる枠組みに組み直す必要があると同時に、ここまでの評価も別の視点で見ないといけないのかもしれない。

2014-05-13 01:15:16
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

8)ポイントになるのは、初期被曝の評価でしょう。これまでの評価が正しいのか、現在の状況をどう見るのか等々についても、洗い直す必要があります。そのための示唆は、岩波「科学」などに出始めています。全体を見渡す作業をしないといけません。(なんとかしたいとは思いつつ、、、)

2014-05-13 01:18:09

コメント

まるちゃん@大湊警備府 @malchan1224 2014年5月14日
要は日経の記者が知識も勉強も足りないというだけの話でした。
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NiKe @fnord_jp 2014年5月15日
事前に評価基準を定めようにもデータが無いので、今の調査結果をその基準にしよう、という話なんじゃないですか。調査せずにどうやって基準を定めろと?
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