映画『SHAME』を解釈できない、日本の観客の「リテラシー」のなさとは

小野寺系 / Kei Onodera @kmovie

『それでも夜は明ける』について感じた違和感をことばにした批判記事を書きました。 「『それでも夜は明ける』高層ビルから俯瞰する奴隷の歴史」 http://t.co/ODZLXd6zSL

bcxxx @bcxxx

『それでも夜は明ける』高層ビルから俯瞰する奴隷の歴史 http://t.co/8LxU4YLy3i 『それでも…』は未見だが、この筆者が『SHAME』の背景に描かれているものが何かを全く見ていない無知で社会的意識の乏しい人のようなので、この評論もきっと的外れなんだろうと思う。

bcxxx @bcxxx

明らかに家庭環境が原因で、依存症を抱え、破滅的な人生を歩むしかない主人公に対して、「悩んじゃってる僕を見てください」としか捉えられない社会意識の低さ。社会派ぶった映画評論なんか書くのやめちまえ。

小野寺系 / Kei Onodera @kmovie

@bcxxx 『SHAME シェイム』の主人公が家庭環境などの要因から依存症になったということを私が捉えられていないと、何故考えられたのか分かりませんが、結果として描かれている悩み自体があまりにもショボいわりに、演出が大仰過ぎて、映画作品として失敗していることです。

bcxxx @bcxxx

『SHAME』について頓珍漢なことを言っている人間は、まず例外なく、あの映画の背景にある設定を読み取れていないので、この際明記しておく。主人公の兄妹は、互いに天涯孤独であり、兄は実家から遠く離れた外国で暮らしている。妹は放浪生活を送っている。

bcxxx @bcxxx

つまり二人は間違いなく、実家と絶縁状態にある。そして兄はセックス依存症であり、妹も男と寝まくる。兄妹は互いをこの世に居る唯一の肉親と見ており、それでいて兄は妹を避けている。この二人が近親相姦関係にあったことが示唆されている。

bcxxx @bcxxx

ここから読み取れるのは、この兄妹がかつて父親から、恐らくは性的な虐待を受けたであろうということだ。兄の依存症も、妹の性的放縦もその結果なのである。そして映画がセックス依存症をモチーフにしている以上、観る者には最低限それを読み取ることが求められる。

bcxxx @bcxxx

この程度の社会的視点を持てない人間は、そもそもセックス依存症をモチーフにした映画を観てはいけないのだ。依存症の背後に存在する社会問題を読み取れない人間にとっては、それは単なるスキャンダラスな出歯亀ポルノ、あるいは甘ったれた個人の自業自得の物語になってしまうだろうからだ。

bcxxx @bcxxx

.@kmovie たんにあなたが無知・無思考であり、あの映画を観る資格を欠いていた、というだけのことです。

小野寺系 / Kei Onodera @kmovie

@bcxxx おっしゃるような主人公の家庭で過去に性的な事件が起きてただろうことは、思わせぶりに描写されてるので類推できますし、映画を観た人の多くは察知してると思いますよ。特定の人にしか理解できない映画だとするのも決め付けですし、その部分で作品を低く評価しているわけでもないです。

bcxxx @bcxxx

.@kmovie 性的な事件、というあなたの言葉の選び方で、色々見て取れますよ。その程度の認識ということなんです。結局。

小野寺系 / Kei Onodera @kmovie

@bcxxx 「かつて父親から、恐らくは性的な虐待を受けたであろう」と読み取られているようですが、それは事件ではないのですか？そこの感覚が違うのであれば平行線ですね。

カラス丸 ( 原発は絶望のエネルギー ) @kalasuma

『それでも夜は明ける』は、奴隷として次第に慣らされて、買主に従順になっていく精神的崩壊がとてもリアル。異常であることが日常化して麻痺する。この評論はちょっと残念。“@bcxxx: 『それでも夜は明ける』高層ビルから俯瞰する奴隷の歴史 http://t.co/iY4kb3KwKK”

bcxxx @bcxxx

.@kmovie 家庭内で親によって子供に対して起きることは、単なる単発の「事件」ではないですよ。それが分からないんですね。

bcxxx @bcxxx

せっかく高い志と技術で立派な映画を作っている人が居るのに、下衆な意識しか持っていない映画オタクには、肝心のところが理解できない。訳知り顔でけなしてみせて終わり。まあ『SHAME』は評論家の評価もすごく高かったみたいだからよしとするか…。http://t.co/iZk9OnrKgS

k2gtr🏳️‍⚧️ 🪣🍉 @入管法改悪反対／国際基準の人権保障を @k2gtr

.@bcxxx 映画を論評する以前に、「家庭内で起きる子どもへの性的虐待」の深刻さを全く理解できていないのでしょうね。 @kmovie

小野寺系 / Kei Onodera @kmovie

@bcxxx あなたが、ある事象に関し、適切な言葉を慎重に選び表現することは尊重します。確かに、当事者の立場からは、「事件」と言って割り切れない部分もあると思います。ただ第三者的な立場から、虐待を個別の事件と呼んだことで批判するというのは、ちょっと狭量ではないでしょうか。

bcxxx @bcxxx

「SHAME　虐待」で検索しても、ちゃんとそれを読み取っている人たちのブログなどが出てくる。特にインテリじゃない感じの人も、セリフからきちんと読み取っている。もちろんちゃんとこの映画と向き合い、考えた結果だろう。

bcxxx @bcxxx

「すばらしくおそろしいマイケル・ファスベンダーの演技が運ぶ『SHAME -シェイム-』は紛うことなき狂気を孕んだ道程であり、ドラッグへの渇望のごとくすべてをのみこむ性依存症例の焼けるような観察である」

bcxxx @bcxxx

「このより親しみやすく、しかし同時に妥協を許さないドラマは、再びマイケル・ファスベンダーが一人の俳優にできるあらゆる意味ですべてを脱ぎ捨て、マックイーンの厳格にして思いやりある詮索に応えるように、またも人間の身体の使用と悪用に注視する」 …同感の一言。未見の人は是非。

bcxxx @bcxxx

兄妹の幼少期からぜーんぶ回想シーンで説明してもらわないといけないのかな…。昼メロじゃないんだからさ…。もう劇映画見るのやめれば？

わたなべりんたろう @RintaroWatanabe

@bcxxx 「SHAME」は現代の孤独を描いたという点で「タクシー・ドライバー」と同じだと思います。その年のベストの1本です。ただ、最初に観たときには読み取れる人には普通に分かるが、ある意味で高度なので理解できなかったり安易に読み取る人も出てくるだろうとは思いました。

わたなべりんたろう @RintaroWatanabe

@bcxxx 公開当時にツイッター検索したら次のように読み取れない人は多くいました　 http://t.co/WRhncQeStq　余談だと「「タクシー・ドライバー」が分からない」映画好きの若い人が割と多くいるので（あの孤独感を感じたことがない。始めは驚いた）不思議ではないです

bcxxx @bcxxx

.@rintarowatanabe タクシードライバーよりもっと社会的視点があり、しかも整理されて洗練されています。映画芸術の進化だと思います。役者の演技の技術も圧倒的ですね。あらゆる要素が進化したと思います。

わたなべりんたろう @RintaroWatanabe

@bcxxx でも分からない人は分からないんですよね..世界的には誰でも理解できるように作られているのに分からない（＆好き嫌いのみで判断する）人やライターがいるのが残念過ぎます