ディオ様と下僕

夢小説ネタなので、「夢小説」関連が苦手な方はご遠慮くださいませ。また「夢小説」という言葉の定義を知らない方もご遠慮くださいませ。 DIO様とところどころジョースター家の方々が出る話。
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シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak DIO様お相手で、日本人の一般女性がめっちゃ下僕扱いされるお話書きたい。朝昼出歩けないDIO様に代わって、買い出しとか色々やらされる。下僕扱いなので扱いがヒドい。 夢主が買い出し行く度に、ちゃんと帰ってくるか、実は心配してるDIO様とか可愛い。

2014-05-12 22:06:50
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 「おい、このDIOが呼んでいるというのに、返事しないとは何事だ。」「痛たたたたた…!頭鷲掴みとかやめてください、割れる!割れますって!!」「…ふん、ならばすぐに返事しろ。」「はいはい、わかりましたよ。引きこもり吸血鬼さん(ボソッ」「ほう、余程死にたいと見える…」

2014-05-12 22:14:25
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 「遅いではないか。」「すみませんね、日本人なもんで英語は慣れなくて。」「ふん。どうせ店で何度言っても伝わらなかったのだろう。クズめ。」「違いますよ。変な客に絡まれたんで、離してくれるように説得してたら時間かかったんです。」「…ほう?」「やけに近い距離だったなぁ」

2014-05-12 22:18:48
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 「待て貴様。何を言われた。」「ええ?単に「ウチに来ないか」とかって誘われただけですけど。きっと荷物持ち手伝って欲しかったんでしょうね~。」「…戯けが。貴様はぼっとしすぎなのだ。」「ええ~そんなぁ、今日買い出しすごい走って頑張ったのに~。」「油断するな」

2014-05-12 22:22:32
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 「なんですかも~、DIOイライラして…。」「DIO様と呼べ」「はいはい、カルシウム足りてないDIO様。牛乳でも飲みますか。」「このDIOを愚弄する気か。」「血しか飲まないからそんなケンケンするんじゃないんですか~。ちょっとは偏食治せないんですか~。まったく…。」

2014-05-12 22:27:25
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 「ふぁ…」「眠いなら向こうへ行け。目障りだ。」「ん~、そうさせて貰います。」 「…おい」「なんです?」「今夜は特別に、このDIOの側に居ても良い」「はぁ?さっきは目障りとか、言ってたじゃ…」「良いから来い!!」「はいはい、わかりましたよ。怒鳴らないでください」

2014-05-12 22:33:08
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak (なんとなく、言われるままにそばに来てしまったが…) ゴゴゴゴゴ (この人の威圧感ヤバすぎて寝れる気がしない…!!) 「下僕、寝たか?」 (おっと寝たフリ、寝たフリ…。また下僕呼びしてるよこの人…) 「…」 (気配が近付いて来る…。髪の毛撫でられてるのかなコレ)

2014-05-12 22:40:35
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak (普段は蹴ってきたり、罵声浴びせたり好き勝手なくせして、何コレ。私は猫か。) 「…意外と指通りの良い髪だな…。」 (そりゃ、毎日風呂入ってますしね…。そういや今更考えてみたけど、この時代に下僕が毎日風呂入れるってスゴい贅沢なんじゃ…っ!?)

2014-05-12 22:46:12
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak (く、首に手が…。ヤバい。これ殺されるんじゃ…。) 「…。」 (鋭い、牙…) ああ、やっぱりこの人はヒトでは無いんだ。と思った。私は、所詮彼の前では下僕で、餌でしかないんだな、と。その瞬間まで感じた。 (…!) 「起きているなら何故、抵抗しない?」

2014-05-12 22:52:20
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 「…殺されるのかと思いましたよ。」「ふん、その気になればいつでも捻り潰せる。だが、まだ利用価値があるだけのこと。」「あはは、そうですよね~。」「興醒めだ、下がれ」「はいよ、そうしますとも。」 (私は…、試されたのかな?)

2014-05-12 23:16:20
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak (細かった…。) 今まで血を吸ってきたどの女よりも小さく、細い。拾ったはじめの頃は、なんだこのガキはと思うほどに。異国風の髪の色と目鼻立ち、珍しいからと手元に置いた。そこそこ気が利き、多少の役にはたつ程度。この私に対して不遜な態度を取るのはたまに癪に障るが

2014-05-12 23:20:13
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 髪に触れ、首筋に手を当てた時にはじめて理解した。ああ、この生き物は私とは違う。これほどまでに、弱々しいものとは。私の爪で一閃を払えば、その命はあっという間に散るだろう。うっかり、では済まされないほどに弱々しい。なんて煩わしい生き物なのだろう!

2014-05-12 23:23:33
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak すごい人間らしい平凡な日本人夢主。英語とかはDIOだけでなく執事から教えてもらって覚えた。DIOは「ふん、私の下僕ならそのぐらいは当然だ」と言いながらも、その成長にまんざらでもない様子だと良い。 初めて触れて、彼女のその弱さに気付き、ふと怖れる彼だと良い。

2014-05-12 23:27:36
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 「最期にアイツが私の方見て、何か言おうとしたのだけが、頭の中でぐるぐると廻って仕方ないんだよ…」 「君は…、DIOの事が好きだったのかい?」 「そんなの…わかるわけないよ。」 そう言いながらも、彼女は一瞬だけ寂しそうな表情をしている気がしたんだ。

2014-05-12 23:33:58
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 「バーカ、アーホ。DIOのおたんこなす。散々、私のこと蹴っ飛ばしたり、パシらせたり、押しつぶしたりして、挙げ句の果てには下僕はもう要らんとか言って捨てて、でも結局そばに置いておくとか言ってまた拾ったくせに、すぐ居なくなってさ。バカなんじゃないの?バーカ!!!」

2014-05-12 23:37:39
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 「こんな事になるなら、最初から私を拾うなよ…。こんな場所に、こんな時代になんか、来たくなかったよ…!」 そう叫んだのと同時だったのか、それとも後だったのかそれはわからない。けれども、私はあの時と同じように雨にうたれていた。長い間、冷えてけぶる視界を見つめながら

2014-05-12 23:51:03
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak ぼんやりとしてゆく意識の中で、久々に聞くクラクションの音。この時代にも、車はあったのか、なんて人事のように考えながら私は地面に突っ伏した。 …。 ……。 次に目が覚めた時には、白い部屋に白いカーテン。静寂が降りるこの場所に、最初は「ああ、私死んだのかな」と

2014-05-12 23:53:39
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak バカなことを考えた。けれども、ついで訪れたズキリという鈍い痛みと消毒液の匂いにやばい、これ現実だ、と気付く。 「なにこれ、入院してんの私。」 私、現在進行形でお金持ってないのに。だって私下僕だし。全て彼が払ってくれてたし。そこまで考えて、ああ、そういやアイツ

2014-05-12 23:56:21
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 死んだんだったな、なんて考える。 *** 「すみません、先生。私お金持ってないんです。代わりに住み込みで働きますので入院費はなにとぞ…」 「ああ、ご両親来てるから気にしなくていいよ。」 「は、え、両親?」 来てるんですか。というより、なにその懐かしい響き

2014-05-12 23:58:49
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 「痛いです、お母さん」 「ほんと、心配したのよアンタ。交通事故から丸一週間寝込んで!気が気で無かったわ。」 「いや、ホント。ご心配かけましたすみません。」 一週間。そんなもんなのか。あの日々は一週間どころか1ヶ月とか1年ほど経っていたはずなのに。

2014-05-13 00:01:56
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak やっぱり、夢だったのかな、と今更ながら思う。それにしてはヤケに生々しくてイヤな心地になるものだったが。 夢というものは不思議なもので、たった1日で見たものでも、ヒトの半世紀や下手すれば一生分を体験したりする時間旅行のようなものだ。

2014-05-13 00:05:12
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak もちろん、見た本人に何も影響が無いわけではない。その分、脳には負担がかかっていて「夢を見た日は、そのぶんよけいに眠くなる」といわれるほどだ。 そのせいか、頭がズキンと痛い。ちょうどアイツに掴まれた所あたりとか…。 …いやいや、夢の話だ。忘れよう

2014-05-13 00:07:43
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 「はぁ、行ってきまーす。」 退院したらしたで、やることは沢山ある。社会は一個人の都合で待ってはくれない。遅れた分は自分で取り返す!多少身体が気怠くてもこればっかりはしかたないのだ。今日も一日頑張るぞ、と十字路を差し掛かる 「失礼、キミ。人を捜しているのだが」

2014-05-13 00:11:07
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 以前なら、わからないはずなのに。この耳はその英語を聞き取ってしまった。聞き慣れた声。聞き慣れた発音。そして… 「この私に、相応しい相手をな」 「いつもイライラ大魔神のアンタを相手出来る奴なんてこの世にいるの?」 そうやって軽口を叩けば、奴は大胆不敵に笑う

2014-05-13 00:18:13
シンヤ @HatoriShinya

@DN_ymak 「目の前にいるだろう。その生意気な口を叩く奴が」 相変わらず、この世の全てを手にしたような口振りだ。私は笑いながら、涙がでた。 「それじゃあ、立派に勤めさせてもらおうか。以前と同じように。」 「ふん、せいぜい置いてかれぬようにしろよ。」

2014-05-13 00:22:00
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