椎名椋次の彼女に邂逅編

蟹＠創作垢 @7vbbbll7

原作者様からの許可を頂きましたのでここに投下させて頂きますっ！ 「椎名料理男子編」 と 「椎名椋次の彼女に邂逅編」 です！ はじまりはじまりー

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「椋次！」 帰郷して夕飯の買い物に出かけたところ、声を掛けられた。しかも呼ばれたのは俺の名前じゃなくて弟の名前だ。 「あれ、眼鏡は？」 「……諦めて、コンタクトレンズに変えたんだ」 なんとなく状況が読み込めた。これが弟の「愛しの人」だ。 少しおちょくってやろう。 #twnovel

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「スーパーで買い物なんて珍しいね、どうしたの？」 「母さんに買い物頼まれてさ。仕方なく」 「そう？　なんか眠そうね」 別に眠くはないが、そっけない物言いからそう感じたのだろう。 「そういえばお兄さん帰って来てるんでしょ？」 「ああ、そうだな」 「会ってみたいな」 #twnovel

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偶然にもこうして顔を合わせているのに、彼女は俺がその兄の椎名だとは分かっていない。 少し楽しくなって来た時だった。 「なにやってんだよ、兄貴」 「おう、椋次」 「恵も。なにしてんだって」 分かりやすくパニックになる恵さん。 椋次はだいぶ不機嫌そうだった。 #twnovel

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「え、椋次じゃないの！？」 「恵、この人が俺の兄貴の椎名」 「え、ええっ」 「初めまして、恵さん」 「ていうかなにやってんだよ兄貴」 「ちょっと試してみただけだよ。上手く引っかかったけどな」 「コンタクトにしたっていうから……」 「俺はコンタクト嫌いなの！」 #twnovel

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「これから憶えておいた方がいいぞ、俺が椎名だ」 「なにかっこつけてんだよ！」 「かっこつけてはない」 「は、初めまして！」 「恵、もう遅いよ」 「これから椋次のことよろしく、恵さん」 「はい！」 「言っとくけど全然丸く収まってないからな！」 「うるさいぞ、椋次」 #twnovel