ブルデューの研究手法と対応分析:「計量社会学はいかに行われるべきか・それには何ができるのか」という問題の下位問題
- MinoruSawada
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ここしばらくずっとブルデューのことを考えている。基本的には これは「計量社会学はいかに行われるべきか・それには何ができるのか」という問題の下位問題であろう、というのがいまの見通し。
2010-11-07 19:31:42詳細待望! QT @contractio ここしばらくずっとブルデューのことを考えている。基本的には これは「計量社会学はいかに行われるべきか・それには何ができるのか」という問題の下位問題であろう、というのがいまの見通し。
2010-11-07 21:22:20@baron__baron そんなたいした話ではないので 簡単に書いておくと。 「EM 対 ブルデュー」という比較は 筋がよくないのであって、1) まずは、計量の観点からブルデューの仕事のやりかたを検討したうえで、2) その結果とEMを比較するのがよい。と。
2010-11-07 21:30:45@baron__baron たぶん、ちゃんとした計量さんが友達にいれば すぐに 片付く話であろうと予想されるのであるが。 というか、計量さんがやってくれればいいことであるようにも思う。
2010-11-07 21:38:01@contractio なるほど。しかし、肝心の(1)「仕事のやりかたを検討」するっていうのがあまり良くわかっていないのですが・・・。ブルデューの本・論文を具体的に念頭においてらっしゃるとかはありますか?
2010-11-07 21:43:27@contractio しつこく聞いてしまって申し訳ないですが、ブルデューさんは(一般の)計量さんと別のことをしているが、まずその差異とはなにかをあきらかにすることが先決である。という理解でよろしいでしょうか?すみません、あまり議論を理解できていないもので。
2010-11-07 21:53:39@baron__baron ん?なんかツボ踏んだ?/ちょうど逆のことを考えてましたよ。もっとシンプルにいうと、ブルデューの仕事を「計量のモディファイ」だと捉えた上で 検討する、ということ。
2010-11-07 22:02:13@contractio ぼくにとっては興味を引かれるトピックです。ブルデューは計量さんのモディファイだとすると、両者にはある種の共通性があり、その「共通な何か」に基づいて改良することに成功したかどうかという点においてブルデューの真価が問われるといった感じでしょうか?
2010-11-07 22:12:23@contractio というか、確か以前おっしゃっていたと思いますが、ブルデューにとって理論とは原則としてモデルを作る作業であり、計量さんもまたそうである。しかし、EMさんは「モデルをつくる」という作業そのものを問題化/疑問視しているので、そこに差異があるという話しでしょうか?
2010-11-07 22:13:49@baron__baron もちろんそこにはすごく大きな差異があります。そしてこの差異は、「直接に比較する作業に ほとんど意味がない」くらいに大きい、と。
2010-11-07 22:18:11@contractio ある程度まで議論を理解できたと思います。EMとブルデューの間には「モデルを利用して社会を記述するかどうか」という差異があり、これは比較が成立するには差異として大きすぎるとのことですが、EM的には「モデル」による社会の記述は無意味だという立場なのでしょうか?
2010-11-07 22:23:05@contractio むむむ。了解しました。これはわりといつも気になっていることなので聞いてみました。流派によって異なる感じでしょうか?それとも、場面によって有効/無効が変わるないしは「モデル」という用語は曖昧すぎるという感じでしょうか?
2010-11-07 22:30:32@contractio ブルデューの場合、計量といってもコレスポンデンス分析という手法に、ほぼ限られますね。ただし、この分析法は普通の計量で使われているような回帰分析系のツールとは基礎にある原理や論理がちがうので、そこのところがポイントになるのではないでしょうか。
2010-11-08 09:26:48といってもこれスポンデンス分析と対数線形モデル、それからラティス分析などとの親近性は注目に値する。実はR.BreigerなどのH.C.ホワイト筋の研究者がこの観点からブルデューに接近していて、そのルートは私も探索したいと思っている。
2010-11-08 09:33:40@berutaki あ、話聞けばよかったなー。これって、わざわざ論文に書くようなことでもなさそうではあるけど(?)、敢えて突っ込んで書いたものってあるのかしら。
2010-11-08 10:03:53berutakiさんのコメントに、感心する。国際カンフェランスに出てみて、対応分析(コレスポンデンス分析)を使いこなせないと相手にされない雰囲気を感じた。ブルデューを批判的に受容するには、対応分析の素養は必須だと改めて確認。
2010-11-08 10:08:37@berutaki なんで相関分析ばっかりなのか…… といえば、それは、ブルデューが「社会空間」なるものの「特徴」を、あらかじめ決めうちして捉えてたから。という可能性があるよね。
2010-11-08 10:17:25