映画・音楽評〈映像の海、音楽の雨〉 新海誠監督映画『雲のむこう、約束の場所』 (倉沢繭樹)

@mayuqix(倉沢繭樹)のツイッター評論。 新海誠監督映画『雲のむこう、約束の場所』に、「全体性」への投企は、やはり叶わぬ「夢」であるという痛切な断念を見る。
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倉沢 繭樹 @mayuqix

index5:映画・音楽評〈映像の海、音楽の雨〉 「新海誠監督映画『雲のむこう、約束の場所』に、『全体性』への投企は、やはり叶わぬ『夢』であるという痛切な断念を見る」 ( #ocloud#twnovel

2010-10-26 16:31:53
倉沢 繭樹 @mayuqix

映画・音楽評〈映像の海、音楽の雨〉 「新海誠監督映画『雲のむこう、約束の場所』に、『全体性』への投企は、やはり叶わぬ『夢』であるという痛切な断念を見る」(2004年) 少女は不毛な「夢」から醒め、「現実」に帰還する。しかしそれと引き換えに、「全体性」の #ocloud

2010-10-26 16:24:27
倉沢 繭樹 @mayuqix

シンボルである「塔」は破壊されてしまう。ひとびとが「塔」に見出していた「不変性」は雲散霧消し、再び時間が流れはじめる。純真無垢さはもはや過ぎ去った過去のものとなり、少年たちと少女は「現在」へと歩みを進める。遠くに見える憧憬と畏怖の対象であった「塔」も、 #ocloud

2010-10-26 16:25:57
倉沢 繭樹 @mayuqix

結局は人間がつくった人工物であり、つくることができたのだから壊すこともできるというアイロニー。「全体性」は見せかけであり、システムの相関物でしかありえない。 (END) #ocloud

2010-10-26 16:27:06