モーニング編集長島田英二郎@asashima1氏は語る;「ベテラン漫画家は、ちゃんと編集者と話し合うものだ」

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島田英二郎 @asashima1

先日、ある大ベテラン作家さんと親しくお話しさせていただく機会がありました。新人さんの漫画の描き方などについてもいろいろご意見をうかがうことが出来てよかった。その先生も「作家は自分が描こうとしているものを一回自分で言語化してみるのは非常に大事だね」とおっしゃってました。

2010-11-08 13:12:07
島田英二郎 @asashima1

その先生がそう思うに至った経緯も面白かった。ある編集者と仕事をしてから、先生はご自分の描こうとしているものを、自分のなかで言葉にしてみる必要性にかられるようになったそうです。

2010-11-08 13:12:18
島田英二郎 @asashima1

つまりその編集者との打ち合わせがあまりに大変?なので、彼と議論するために、いやでも自分が描こうとするものを言語化せざるを得なかった、ということらしい。

2010-11-08 13:12:31
島田英二郎 @asashima1

「この作品ではこういうテーマを描きたいんだ」とか「今回はこの人物がこう思うところを描きたい」とか、そういうことを言葉にして話すうちに「自分の描きたいことが明確になっていった」ということでした。

2010-11-08 13:12:42
島田英二郎 @asashima1

さらに興味深かったのは、「描きたいこと」を明確にして、さらに打ち合わせしていくと、こんどは「それをどう描くか」という方向へ打ち合わせが向いていったということ。「彼と打ち合わせすることで『演出』の面白さにどんどん目が開かれていったんだよね」とおっしゃってました。

2010-11-08 13:12:54
島田英二郎 @asashima1

つまり「描くべきこと」「描きたいこと」を“どう描くか”がすなわち「演出」であり、それこそが漫画の面白みなんだと再確認できました。先生は「描く側にとってもそれが最大の面白みなんだよ」とおっしゃってました。

2010-11-08 13:13:05
島田英二郎 @asashima1

先生には「演出する面白さ」についてほかにいろいろ聞かせていただきましたが、あの深い話はとても簡単にはまとめられそうもないので、またそのうち。この次会ったとき、さらにじっくり聞いてからにします。近いうちにまた押しかけます。MANGA OPEN次回締め切りは11月30日です。

2010-11-08 13:13:58
島田英二郎 @asashima1

ベテランでも編集者と打ち合わせしない方もいらっしゃいます。新人さんでも、打ち合わせしない方がいいもの描けるという 人もいます。ムリにすることはないと思う。

2010-11-08 20:00:32
島田英二郎 @asashima1

ベテランの方からは「打ち合わせしようにも、相手になる編集者がいないよ」というお叱りを受けることもしばしば。

2010-11-08 20:00:57
島田英二郎 @asashima1

ものの創り方は万人万色。私のつぶやきは、ごく狭い知見に基づく、個人的見解です。それも全て新人、あるいはそれ以前(応募前)の方向けです。

2010-11-08 20:01:23
島田英二郎 @asashima1

ただ、本当は打ち合わせした方がずっと面白いものできるのに意固地になったり妙な思い込みで編集者を避けるのはすごく損だと思います。そういうとこは気持ちをおおらかにね。

2010-11-08 20:01:47
島田英二郎 @asashima1

さて今日はこれから「小規模」の福満しげゆきさんと会食です。数年前、モーニングツーの編集長だった頃お会いしたときはかなり「ワル」な描かれ方をしましたが、今回はどうでしょう? まあ、生の私は実際かなりワルいので描きがいあるでしょう‥。

2010-11-08 20:02:37