五月の東レSS祭り

ライルエトア @sincerity_randb

#東レSS祭り　というのをみつけてハゲあがったのだが、やはり鏡と大友先生で刺々しく痛々しいのはなくて、痛々しいのは自分だったとかいう(´ｰ｀)や、皆様の愛が溢れてて楽しかったんだが。

ゆの @petigawara2

次回は　#東レSS祭り　もいいですが、#あざの作品SS祭り　もいいですね。いや、ってか。私が見たいんですＤクラ

ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

燃えるような赤毛。あまりにも純粋な眼差し。誇り高い魂。これでいいのか。口をついて出た疑問に、かつての上司が首を傾げた。「チューニングは完璧だよ？」そうではない。そうではないことを、彼は永久に理解し得ないだろう。蜘蛛丸は唇を噛んだ。時はもう、すぐに。 #東レＳＳ祭り

ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

「春美も脱ぎなよ〜」「は!?　何言って……ちょっ待っ冬香っ」のし掛かってくる冬香からいい匂いがして春美はどぎまぎする。さら、と茶髪が頬に触れて心臓が跳ねる。赤く染まった目元が艶かしい。ぎゅっと目を瞑った瞬間、冬香がダウンした。可愛らしい寝息。「勘弁してよ……」 #東レＳＳ祭り

ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

「鈴鹿ちゃんって猫好きだったよね？」「別に……好きでも嫌いでもないけど」差し出されたのはストラップ――包帯を巻いた黒猫のマスコットつき。「ゴスっぽくて可愛いでしょ？　似合うと……ちょ、どうしたの!?」慌てる京子から顔を背ける。鼻先を雫が伝う。懐かしい、最初の友達。 #東レＳＳ祭り

ゆの @petigawara2

「大丈夫？」そう聞いたのはあいつじゃない。眼鏡だった。「大丈夫よ」「目元も赤いし、大丈夫に見えなくて」「だったら聞くな、馬鹿」「泣いても、いいんだよ」「そんなみっともないこと、できるわけ…」「僕、ここにいるから。誰にも言わないよ」「背中、貸して」その背中を濡らす。　#東レSS祭り

ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

「んだよ」「いえ、何も」嫌なやつに会った。何気なくすれ違おうとするが、乱暴に腕を捕まれる。「放して下さい」「態度がなってねえな、後輩」ざらついた声が不快だった。思わず睨み付ければ獰猛な笑み。「妙な臭いだ。蟲か？」山城は舌打ちした。まともな十二神将はいないのか。 #東レＳＳ祭り

ゆの @petigawara2

「あんた、意外と可愛いのね」鈴鹿に顔をまじまじと見られて困惑を隠せない。「ちょっと僕、男だよ」「男が可愛いのになんか問題ある訳？」この迫力はどこから来るんだろう。「どうせなら恰好いい方が」「んー、かっこよくない訳ではないって言っておいてあげる」彼女にしては甘い。　#東レSS祭り

眠い @8kumo_Mendo

「天馬くんとやらは本当にそんなに目立たないのか？」「ええ、まあ……わりと」夏目がこうも人のことを目立たないなどと評するのは珍しいことである。「地味ではあるけど、でも意外と大胆なんです」画面に映る青と桃色。あの時も一番に声をかけてくれた。「良い友達なのね」 「はい！」#東レSS祭り

jorm涙花 @jorm8

「あ……待った！　今のなしっ！」慌てる様は歳相応だった。「やれやれ、これで何度目になりますかな？」可笑しくて、ついつい意地悪く言ってしまう。「だって……手加減してくれても」不貞腐れて頬を膨らませる姿など、とても公に見せられるものではない。自分だけが知る、特別な表情 #東レSS祭り

jorm涙花 @jorm8

夢を見ていた。そう理解できたのは、叫び声と共に飛び起きてからしばし経った後だった。真夜中にも拘らず心配して様子を見に来てくれた祖父母に、笑顔で何でもないと謝る。二人が去った後も心臓は跳ね馬のようだった。もう何度目になるだろうか、こうして16歳の誕生日を夢に見るのは #東レSS祭り

ゆの @petigawara2

温かいものなんて手に入らないと思ってた。作り物みたいな、それこそ実験動物みたいな命に。「お前はお前だろ」そう言って向き合ってくれた人と輪に入れてくれた人たちがいて。自分の中にも温かな感情があったことを知った。「ありがと」本当に言いたい相手はいないけど届くはずだ。　#東レSS祭り

カズエ @kze_mt

@TOS 「なつめ！きょうはたなばただぜ！」幼馴染みが持ってきた笹に、折紙の飾りを一緒に作って飾った。おばさんがくれた短冊に、隣で春虎君が山のようにお願いを書いていた。私が辛うじて書けたのはたった一枚。「土御門家が再興しますように」本当の願いは、結局書けないまま。 #東レＳＳ祭り

ゆの @petigawara2

冬鈴が二つ鍵垢時代だったので、微妙にお外には公開されてなくてしょんぼり。広がれ冬鈴。　#東レSS祭り　#春の鈴鹿祭り

ゆの @petigawara2

「キスの日っつったらあたしでしょ？ダーリン？」小悪魔スマイルの鈴鹿を見なかったことにしたかった。横の夏目の視線が痛い。「春虎君！命令です。私にキスしなさい」「あのな、夏目。こういうことは命令ですることじゃないだろ？」「私じゃ、嫌ですか？」その上目遣いは反則だ。　#東レSS祭り

眠い @8kumo_Mendo

「鈴鹿、って良い名前だよね」眼鏡のくせに呼び捨てか？と一瞬凄みそうになった直後、続いた言葉に目を瞬かせる。呪術的な意味抜きで言われたのは初めてだったのだ。鈴鹿。舌の上で転がす。鈴鹿。てんま。「天馬、だって」言いかけてやめた。天を駆けるなんて案外似合っててむかついた。#東レSS祭り

ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

「楽しいのう」「楽しみ、でのうてですか」子どもはニタリと笑う。「主は目的のために手段を選ばぬ。なれど儂にはもう手段だけじゃ。故に、楽しゅうて仕方ない」「……法師」大友の底知れぬ微笑。「まだ、おあずけですわ」道満は堪らなくなった。この男が欲しい。今、すぐに。 #東レSS祭り

眠い @8kumo_Mendo

「陣、今日は飲むぞ！」教師にも祓魔官にも飲まなければやってられない日はある。問題は起こせない身なので羽目を外すなら宅飲みだ。「で、何で毎回僕ん家やねん」「いーじゃないかぁ」もう酔ってやがる。友人と安酒を交わす宵は心地よく、いつまでも続けば良いなんて、あぁ柄にもない。#東レSS祭り

ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

「『黒子』はどんな男ですか」「……聞いてどうする」木暮の返事は素っ気なかったが、一度取り逃がした山城としては引けない。「情報は共有すべきだ。貴方の知っていることを」木暮の目に剣呑な光が宿る。山城は咄嗟に懐に手を伸ばした。「長官に言っておけ。あいつは渡さんとな」 #東レＳＳ祭り

久住凛 @kusumirin

そこにいて当たり前だと思っていた。空気のように、大地のように、そして太陽のように。 いなくなって初めてその存在が皆の、自分の支えだったと気づいた。 「あの眼鏡、やるじゃない」 ピンクのリボンが皆を結ぶ。その日のために鈴鹿は再び戦う決意を新たにした。 #東レSS祭り 天鈴派！

カズエ @kze_mt

@TOS 「春虎」悪友がニヤリと、「春虎」秘密の共有者が強気に、「春虎君」友人がフワリと、「せーんぱい」年下の天才児が悪巧みをするように、そして、「春虎君」誰よりも幼馴染みの主が笑っていられる、そんな日々を愛していた。 #東レSS祭り

ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

「主のご病気を治して差し上げるのも式神の務め！　確かあの呪文は……ふんぐるい」バン！　と凄まじい勢いで部屋の扉が開き、血相を変えた春虎が飛び込んできた。「いいかコン。二度とそれを口にするな」コンはびびりながら頷いた。アレは、恐ろしいものらしい。 #東レＳＳ祭り

ゆの @petigawara2

今日は結局鈴鹿祭りでごめんなさい。　#東レＳＳ祭り

眠い @8kumo_Mendo

本当に癪だけれど私を底から引っ張り上げたのはあの眼鏡だった。奴はいつもことごとく想像を裏切る。地味なのに強引だし、ヘタレかと思えばまあまあやるし。閉じた部屋で、色のない世界で、真っ暗な目蓋の裏で、幾度となく再生するピンクと青。そういや青い鳥って幸福を呼ぶんだっけね。#東レSS祭り

ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

土御門春虎について尋ねた秋乃は、早くも後悔していた。「鈍感で、忘れっぽくて、無謀で、大馬鹿で……」指折り数える夏目の目が据わっている。秋乃は身を縮めた。流石テロリストだ、欠点ばっかり。「……優しくて、いざという時は強くて、真っ直ぐで……」秋乃は首を捻る。あれ？ #東レSS祭り