- okura_mikura
- 77497
- 37
- 285
- 21
まあ、ディストピア小説で一番ヤバいというかマジでディストピア感があるのは「書いてる作者本人がディストピア小説だと思ってない」タイプだが。
2014-05-24 16:34:22最近読んだ小説だと、小説『千本桜』が作者にまったくディストピア感なさそうな上に表面的には華やかな貴族社会描いてて、月まで鉄路がしかれ、しかし壁の向こうには困窮した農民が溢れ、世界は大戦争の痛手から立ち直れず、治安は軍が支配し、学生を動員して学徒憲兵なる治安要員にしたて上げる世界。
2014-05-24 18:12:08設定上繋がってることになってる音楽劇千本桜と小説千本桜。前者は昭和初期の農村恐慌によく似た現状を無視し壁の中に篭って豪奢な生活を続ける政府・支配者層に憤った特殊部隊の佐官が親王担ぎ上げて革命試みるも結局逃げ腰の殿下を絞殺し決起し主人公に鎮圧される話だぜ
2014-05-24 18:19:58音楽劇千本桜の何がやべえって、なんか( ;∀;)イイハナシダナー で終わっているが、農村の困窮も無為無策な政府・貴族層もなにもかも一切問題解決されてないというのがおっかない。主人公の周囲だけは守ったけどそれでいいのか?という。
2014-05-24 18:22:08小説『千本桜』はミュージカルと比べるとそこまでヤバい雰囲気はないけど、憲法も刑事訴訟法も教えられてないような「学徒憲兵」はいるわ警察というものがまったく登場せず、新興宗教団体への手入れでさえ将軍直率で近衛師団が出っ張ってくるあたり軍政が敷かれてそうな臭いはある。
2014-05-24 18:27:39音楽劇千本桜や小説一巻発売のころ、Twitter内で検索しても千本桜のディストピア的な部分に細かく言及してる人は僕か東條の人さんくらいしかいなくて、もしやこの二人は世間では流通していない、千本桜二次創作の何かを公式と勘違いして見続けているのではないかと疑ったこともある。
2014-05-24 18:33:35小説千本桜、明らかにディストピアなのに書いてる本人が下手するとディストピアという言葉を知らないんじゃないかってレベルなのである意味傑作である
2014-05-24 18:40:08で、音楽劇千本桜のソフト化はまだなんですかね。あっちのほうがむしろ分析対象としては興味深い面が多々あって
2014-05-24 18:41:18小説版にしろ音楽劇版にしろとてつもないポテンシャルを秘めてるにもかかわらずそれを作者側が気づいてない感じがあるので非常に歯がゆい
2014-05-24 18:43:12現時点で小説千本桜にはラヴクラフト的魅力(宇宙的恐怖という意味ではなく一種本人が無自覚な魅力)があるので、あとはそれを体系的に編纂するダーレスの役割が必要なのだが
2014-05-24 18:46:31小説千本桜、主人公が軍人で女学生で貴族の令嬢で特殊能力持ちで巫女で転成者で、その彼女が帝都桜京で起こる事件に関わるので結果的に軍があれこれ介入するハメになっているが、軍が治安取り締まる意味を作者がまったく意識してなさそうなのが狂気めいた雰囲気に一役買い過ぎている。
2014-05-24 18:49:12千本桜の設定聞いて思い出したが、そう言えば禁書(つーか、超電磁砲)も書いてる作者本人がディストピア作品だと思ってないディストピア作品っぽい
2014-05-24 18:53:24やっぱ天然物は強い。僕が「近衛師団が師団長直率で新興宗教団体本部で大捕物」というシチュエーションを書くことになったら、なぜ軍、それも近衛が出っ張るのか延々説明してしまうだろう。小説『千本桜』にそんな描写は一切ない。 それが当然のように描かれている。
2014-05-24 18:58:14みんな小説千本桜をもっと買おう! そしてアンケートハガキ送って三巻を発売させるんだ。 たぶん、大正100年だの学徒憲兵だのの説明は今後もされないだろう
2014-05-24 19:08:42架空年号で一番突っ込まざるをえないのは間違いなく「明冶」だと思う。「太正(たいしょう)」わかる。「照和(しょうわ)」わかる。「明冶(めいじ)」。「冶」に「じ」という読みはない!!
2014-05-24 19:18:34【小説千本桜あらすじ】西暦2011年、和暦大正100年。ここは今なお長きに渡り大正時代が続く平行世界。旧帝都東京も「大正兇変」と呼ばれる大災害により一時壊滅に陥るもその名を「桜京」と改め(中略)この世に蔓延る悪しき影から帝都の平和を護るため、「神憑特殊桜小隊」が立ち上がる
2014-05-24 19:25:27