「「尊厳死」法案を考える院内集会~海外の動向から日本の法制化議論を観る~」粥川先生による実況ツイート

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粥川準二 @kayukawajunji

「「尊厳死」法制化を考える院内集会 〜海外の動向から日本の法制化議論を見る〜」を聞きに参議院議員会館にやってきました。児玉真美さんの講演が行われます。

2014-05-22 11:32:22
粥川準二 @kayukawajunji

主催者あいさつ。「重度の障害者は生きている価値がないのか、と突きつけられて来た。この法案の上程の阻止を。重度の障害を持つ者が社会で行きていけるように。今日は児玉さんを迎えて、みなさんと。今日1日よろしくお願いします」

2014-05-22 11:36:49
粥川準二 @kayukawajunji

衆議院たかとりしゅういち議員。新潟。「厚生労働政務官だが、今日は1議員として。私の長男は知的障害。いろんな反対の声を聴いて尊厳死を勉強。太田典礼の書いたものを取り寄せて読んだ。ひどい。『社会に貢献できるものを…』。そもそも尊厳死という思想の根源に障害者の抹殺がある」

2014-05-22 11:40:04
粥川準二 @kayukawajunji

参議議員きむらよしお「衆議院時代は自民党の障害者〜をやっていました。根底に流れている思想はおそろしい。条文を読んでもらうとわかるのですが、たいへん問題。条文には「責務」という言葉が使われている。「義務」と「責務」は違う。「責務」は努力するだけ。こんなバランスの悪い法律は珍しい」

2014-05-22 11:46:32
粥川準二 @kayukawajunji

同「13条。第1項。たんなるおためごかし。第2項には何をやってもいいと書いてある。よく衆議院の法制局がこんなものを書いたな、と」

2014-05-22 11:48:00
粥川準二 @kayukawajunji

衆議院議員しみずせいいち「肢体不自由者全国父母の会」の〜をやっている。13条に障害者のことは関係ありませんよ、と書いてあるが、こういうただし書きがあること自体が問題。(…)会の理事会としては、こういう法案にまっこうから反対。出生前診断にも命の大切さが無視されることで同様。反対」

2014-05-22 11:51:07
粥川準二 @kayukawajunji

かわだりゅうへい「議論されることが進展させてしまうのではないかと思って議連に入ることに躊躇していた。議連の人数からすると、まだまだ少数だなと。国会の状況からすると安心していられないかなと。国会議員に理解してもらうことが重要。党議拘束はされないだろう。いつのまにか採決されることも」

2014-05-22 11:53:33
粥川準二 @kayukawajunji

かわだ「『選択医療』の問題も出てきている。命の問題について議論を」

2014-05-22 11:54:29
粥川準二 @kayukawajunji

やまもとたろう「尊厳死、昔は必要じゃないかと思っていた。でもそれは健康状態のときに考えたこと。医療費削減のために死なされてしまうようになってはたまらない。今日は勉強させてもらいます」

2014-05-22 11:55:53
粥川準二 @kayukawajunji

共産党(メモ失敗(苦笑))「予算が先に来るような法律になってしまってはだめです」

2014-05-22 11:56:53
粥川準二 @kayukawajunji

衆議院あべともこ議員「いま国会は暴走列車。ほとんど議論なく法律成立。尊厳死も例外ではない。数でいえば。でもこうして議員にも伝えていただきたい。国会議員は世間知らず。国会で法で決めていいことと決めていけないことがある、ということを。打ち切りだけでなく、開始しない、ということも問題」

2014-05-22 11:59:42
粥川準二 @kayukawajunji

参議院ふくしまみずほ「私たちは一環して脳死法案改定に反対してきた。法案が成立したら、終末期ケアにお金をかけることはおかしいよね、ということになってしまう。消費税が上がっても社会保障は切り捨てられる方向。負担増になった部分もある。ところで、資料にコピペがあって大混乱。…」

2014-05-22 12:02:01
粥川準二 @kayukawajunji

ふくしま「原発事故。ケアの必要のある人は原則として自宅待機ということになっているが、これは切り捨て。こういう防災計画のひどさはあまり知られていない。そういうことも。いっしょに成立しないようにがんばっていきましょう」

2014-05-22 12:04:12
粥川準二 @kayukawajunji

司会「遅くなりましたが、児玉さんの講演を」 児玉「よろしくお願いします。今日の私の役割。世界で何が起きているのか、の絵を描くこと。法制化に関係することを整理すること。主に2つのテーマを。「死の自己決定権」論と「無益な治療」論。後者、あまり議論されていないが、着実に。

2014-05-22 12:07:12
粥川準二 @kayukawajunji

児玉「「無益な治療」論は尊厳死法制化と関係。積極的安楽死や医師による自殺幇助を認める法律がある地域は6カ所。裁判所からPAS(医師による自殺幇助)の合法判決があるのは3カ所。現在、合法化法案が議会に提出も多数。スコットランド。「自立生活を送れない身体障害者」について批難」

2014-05-22 12:11:11
粥川準二 @kayukawajunji

児玉「自殺ツーリズムで有名なディグニタスでは、健康な人の自殺まで行われている。最近もおおむね健康な女性が自殺。社会的に孤立していなのではないか、という背景が透けてくる。スイスの大学の調査では、孤独や社会的孤立が要因で、社会的弱者が多い、とも」

2014-05-22 12:14:16
粥川準二 @kayukawajunji

衆議院なかねやすお「人は最後の一瞬まで生をまっとうするために生きている。先生、すいませんでした」(講演を切ってしまったことについて)

2014-05-22 12:15:34
粥川準二 @kayukawajunji

児玉「アメリカでは尊厳死法を利用しているのは裕福な高学歴白人高齢がん患者。「すべり坂」は起きないといわれているが「自律や尊厳の喪失」も多くあがって。尊厳死法の理念というのは、どうしても助けてあげられない人への救済策のはず。しかしパッケージ化されてしまうと、日常的ながん医療に?」

2014-05-22 12:18:51
粥川準二 @kayukawajunji

児玉「バウアーズ事件。寝たきりに。家族が意思確認を。事故の翌日に「自己決定」で呼吸器をはずして死亡。事故の翌日に親族が集まり、お祈りしているなかで死亡。これも自己決定なのか、と思いました。イギリスでは、2010年にガイドラインで近親者による自殺幇助が合法化に。対象者要件を定めず」

2014-05-22 12:21:38
粥川準二 @kayukawajunji

児玉「英国では、自殺幇助にどんどん寛容になっているような気がする。一定の介護実績、というのが免罪符になっている。ガイドラインが出る直前の事件では、慢性疲労症候群で寝たきり、死にたいと母親が手伝った。くだいたモルヒネを注射。すべてお母さんの事後報告。英国の検察も、誰が手を下したか」

2014-05-22 12:24:34
粥川準二 @kayukawajunji

児玉「英国市民は支持、検察を批難、母親は無罪に。家族介護の密室性に目をそむけて愛の名の下に賛美されるのはほんとに怖いことだと思う。ここ数年で最先端を突っ走っているベルギーのケースを。聴覚障害者、性転換手術を失敗した人、長期服役の囚人にも。欧州生命倫理研究所「拡大解釈」と指摘」

2014-05-22 12:27:07
粥川準二 @kayukawajunji

児玉「報告書には、安楽死と臓器移植のむすびつきの懸念。ベルギーでは「安楽死移植」も。ドナーの大半は筋肉の障害者。精神障害者も。終末期の鎮静の8割には明示的要望ではないつまり自己決定ではないという調査も。集中治療医学界は同意なき安楽死の容認を表明。「選別権」を認めているようなもの」

2014-05-22 12:30:09
粥川準二 @kayukawajunji

児玉「ベルギーはものすごく急ぎ足でこんなことが起こっている。気になること。発端は、どうしても助けてあげることができない患者さんへの救済手段だったはずだが、少しずつ変容して、対象者が拡大。議論にダブルスタンダード。カナダでも合法化法案。車椅子の議員による。「自分も使いたかった」」

2014-05-22 12:32:40
粥川準二 @kayukawajunji

児玉「「障害のある生は生きるに値しない」という暗黙の了解が拡大。ひとつの悪循環が成立。日本の尊厳死法制化でもあるのはないか。社会保障の問題が家族の「自己責任」の問題に。「社会で支える」という視点の欠落。「自己決定権」概念の変質。バウアーズ事件。事故翌日で死なせてしまう…」

2014-05-22 12:35:06
粥川準二 @kayukawajunji

児玉「無益な治療論との相互作用。これも議論の発端は、しごくまっとうなもの。しかしそれが変容。いまは一方的な治療の中心の決定権を医療サイドに認める論拠に。最もラディカルなのはテキサスの法律。訴訟もいくつも発生。11年カナダの事例。脳の腫瘍手術。術後に植物状態。家族が誤診と主張」

2014-05-22 12:39:06