#お好み焼き屋浦風・予告編【艦これSS】

紅吏珠名 @chrishna_c2

今日も今日とて、お好み焼き屋は賑わっていました。 「あ、いらっしゃいま――」 その戸が開かれた時、艦娘としての直感でわかりました。 「ここが、あのがんぼ（ワルガキ）の店じゃね」 彼女こそ、私にお好み焼きのイロハを教えた姉であり、師匠であり、命の恩人。 #お好み焼き屋浦風　#予告編

紅吏珠名 @chrishna_c2

この人なくては、お好み焼き屋としての私はありませんでした。 「お好み焼き屋浜風……か。こげな大層な看板せたらいよって」 彼女も私と同じ。かの大戦によって、水底に沈んでいた陽炎型駆逐艦11番艦・浦風の生まれ変わりとして再びこの世に生を享けていたのです。 #お好み焼き屋浦風　#予告編

紅吏珠名 @chrishna_c2

彼女も私の顔を見てひと目で気付いたのか、ヅカヅカと厨房にやってくると、ビシッと人差し指を向け、 「浜風！お前に決闘を申し込むわ！」 その浦風姉さんが、私に決闘を挑んできたのでした。 #お好み焼き屋浦風　#予告編

紅吏珠名 @chrishna_c2

「そ、その前に、なんか食べさせて……もう一週間食うてのうて、たいぎいんじゃ……」 宣戦布告のそばから膝をつき、浦風姉さんは息を荒げていました。 Coming Soon... #お好み焼き屋浦風　#予告編

紅吏珠名 @chrishna_c2

「浜風のお好み焼きなんか絶対くわんけえのお」 むぐむぐ。がつがつ。 姉さん。そんなにガツガツ食べたら胸焼けしますよ。 「浜やん。アンタがそれを言うんかい」 板は黙っててください。妹が姉を気遣って何が悪いんですか。 「いや、そういう意味やのうてな」 #お好み焼き屋浦風　#予告編

紅吏珠名 @chrishna_c2

「ぷはー。えかったわ～このお好み焼き」 空腹を満たしていただけた様子。 死にそうと言いながら私が作ったものは食べたくないと子供みたいに駄々をこねるので、演習の真っ最中だった妹の谷風を呼んで作らせたものです。 ちなみに演習の結果は散々だったそうです。 #お好み焼き屋浦風　#予告編

紅吏珠名 @chrishna_c2

ピピピ……（通信の着信音） 谷風「おう、ねーちんか。どした？」 浜風「谷風。いま浦風姉さんがお店の玄関で行き倒れてぐったりしているので、代わりに食事を用意してほしいのですが、いま時間は大丈夫ですか？」 谷風「そーかそーか。がってんだ」

紅吏珠名 @chrishna_c2

浜風「ありがとう。持つべきものは頼れる妹です」 谷風「じゃあ、あとでおっぱいもみもみ一時間な」 浜風「なっ！？　貴女をそんな風に育てた覚えは」 つーつーつー。（通信切れる）

紅吏珠名 @chrishna_c2

谷風「そういうことだから、もう行くな」 熊野「お、お待ちなさい谷風さん。まだ演習中ですわよ！？」 谷風「だいじょーぶ。これくらいの弾幕なんてお茶の子さいさいさあ」 熊野「そういう問題ではなくて！」

紅吏珠名 @chrishna_c2

浜風「お久しぶりです。浦風姉さん」 浦風「うちを姉と呼ぶなや」 浜風「では師匠」 浦風「お前みたいながんぼ（ワルガキ）、とっくに破門じゃ破門」 浜風「じゃあ浦風」 浦風「妹のくせに呼び捨てにするなや」