aco220さんによる津田大介先生の講義「未来型サバイバル音楽論」まとめ

某大学の講義内容のまとめです。 変貌しつつある音楽市場の講義について書いていたあこさんのツイートを、後で読み返したいと思いましたのでまとめさせていただきました。 ちなみに私は決して「津田先生」の回し者ではございませんが、一連のツイートを読ませていただいて講義を受けてみたくなりました。 編集はご自由にどうぞ。 続きを読む
6
鈴木 梢(あこ) @aco220

津田さんの講義始まったなう。只今津田さんの自己紹介中。

2010-11-09 09:19:32
鈴木 梢(あこ) @aco220

ちなみに今日の講義名は「未来型サバイバル音楽論」。今日発売の新著と同じ名前だYO!

2010-11-09 10:21:42
鈴木 梢(あこ) @aco220

普通に卒論資料として購入しますけどね…そしてこの本、坂本龍一氏の渾身の超長文推薦文が帯についてるらしいよ。そして、この講義の副読本に買えばいいと思うって今宣伝されているYO!

2010-11-09 10:23:39
鈴木 梢(あこ) @aco220

昔はインターネット雑誌(インターネットを語る)というものがあった。そのほとんどで執筆する売れっ子だったが、どんどん情報がデジタルになっていって自身のそれまでの仕事が減っていくのを感じていた。そんな中ウェブや音楽に関することに面白味を感じ、それらを仕事にしていこうと移行してきた。

2010-11-09 09:24:20
鈴木 梢(あこ) @aco220

現在音楽業界はCDが売れず厳しい状況となっている。売れていたピークは1998年。それから減少し続けている。雑誌、ゲームソフトが一番売れていたのも同時期。パッケージビジネスのピーク。

2010-11-09 09:25:57
鈴木 梢(あこ) @aco220

どうして減少傾向となったのか。同時期にi-modeが出現し、更にインターネット自体も普及し始め、娯楽の多様化が始まっていったから。2000年頃から音楽がデータ販売されるようになったが普及するようになったのは2005年頃(着うたフルの普及)。

2010-11-09 09:29:17
鈴木 梢(あこ) @aco220

日本の音楽配信は携帯電話で発達(全体の8,9割)してきた。音楽配信はCDよりも利益率が高い。着うたフルを中心に音楽配信がCD売上減分をカバーしていたが、それも08年秋以降伸びが止まった。現在CDも音楽配信も伸びず厳しい状況となっている。

2010-11-09 09:32:40
鈴木 梢(あこ) @aco220

現在の音楽市場で伸びているのは、ライブ。公演数が98年頃と比較し2倍ほどに増加している。最も大きな要因はフェスの定着化。「エンタテインメント白書2009」によれば、音楽コンサートの市場規模は1503億円。

2010-11-09 09:35:00
鈴木 梢(あこ) @aco220

著作権料の話。CDもライブでも音楽が使われると著作権料が発生し、主にJASRACがそれを徴収し、アーティストに分配している。99年を境に音楽著作権使用料徴収額が伸びている。(CDの売り上げは減っても、音楽が使われる機会が増えてきているから。)

2010-11-09 09:37:51
鈴木 梢(あこ) @aco220

現在の音楽市場のまとめ。CDは売れなくなっている(が、徐々に下げ止まり傾向も。実はまだ日本はマシだったりもする)。しかし音楽著作権料、ライブ市場は伸びており、人々の音楽に対するニーズは減っていない。つまり現在は「CD不況」であって「音楽不況」ではない。

2010-11-09 09:41:18
みずのはるを @hajimage

@aco220 : ちなみに、従来のレコード会社契約でのアーティストの著作権のパーセンテージって、どの位か分かるかい?

2010-11-09 10:27:17
みずのはるを @hajimage

津田さんは、JASRAC等その辺のバックグラウンドがあって話してると思うので、インターネットによる音楽販売によっての変革は、従来の著作権割合⇒ itunesでの著作権割合⇒ 自主販売の流れも知っておくと良いかもね。 @aco220 : わ、わかりません…調べます。

2010-11-09 11:42:44
鈴木 梢(あこ) @aco220

@electricblown ありがとうございます。勉強します。

2010-11-09 11:44:14
鈴木 梢(あこ) @aco220

現在のレコード会社の役割とは。(1)アーティストの発掘・支援(2)作品を作るためのファイナンス(3)作品を世に広めるプロモーション活動。

2010-11-09 09:47:49
鈴木 梢(あこ) @aco220

それらがどう変化してきたか。(1)はMySpaceなどを中心に個人が広められるようになり、勝手に発掘されたり育ったりするようになってきた

2010-11-09 09:51:09
鈴木 梢(あこ) @aco220

(2)は機材が進化し、制作費が劇的に低下した。制作自体が昔に比べて手軽になった。制作費が高くお金を出せなかったことで作品の権利を持てなかったアーティストたちが、制作費を自ら出し権利を持つようになってきた

2010-11-09 09:55:04
鈴木 梢(あこ) @aco220

(3)はネットによるプロモーションで容易にできるようになった

2010-11-09 09:55:26
鈴木 梢(あこ) @aco220

相対性理論の事例。ネットの試聴とライブで評判を集め、自主製作のCD-Rが完売。MySpace、レコミュニ、mF247、ニコ動などのネットの試聴サイトで楽曲が自由に聞けた。

2010-11-09 09:56:25
鈴木 梢(あこ) @aco220

神聖かまってちゃんの事例。ニコ生、ニコ動でブレイク。ファンがライブ動画を撮影し、ニコ動にあげる。ライブ演奏だけでなくニコニコユーザーとコミュニケーションを行っている。そしてメジャーデビュー。

2010-11-09 09:58:04
鈴木 梢(あこ) @aco220

まつきあゆむの事例。2010年1月1日に「1億年レコード」を自分のサイトで販売。仲介業者ではなくPaypalなどを通じて支払ってくれた人間にデータ送付。全額自身の収入となる。音楽活動の資金源「M.A.F.」(共感者から支援を受けている)でライブや次の活動の糧としている。

2010-11-09 10:01:04
鈴木 梢(あこ) @aco220

MIKAの事例。新譜を発売したばかりのときパーティの詳細(時間、場所更に「全員おごる」と宣言)をツイッターで拡散。結局約300人に380万円おごり、更に感謝の意をツイッターに書き込んだ。現在も積極的にファンとのコミュニケーションを続けている。

2010-11-09 10:03:01
鈴木 梢(あこ) @aco220

今後数年の音楽ビジネスモデル。ソーシャル・メディアの隆盛と、アーティストとファンのダイレクトコミュニケーションの加速。ライブという替えのきかない「体験」を軸にマネタイズを考える必要性。メジャーレーベルの「360度契約」のようにレーベルとアーティストの関係性や役割が変わる。

2010-11-09 10:04:32
鈴木 梢(あこ) @aco220

かつてレコード制作支援をしていたレコード会社がアーティストのあらゆる部分をサポートしその利益の一部を得るようになってきている。ファンクラブモデルの活発化が進むのではないか。現在成功しているのはEXILEである。

2010-11-09 10:06:32
鈴木 梢(あこ) @aco220

リアルタイムウェブで変わったこと。ブログ時代までのインターネットは「データ置き場」だった。TwitterやFacebookの興隆で、リアルタイムで流れる情報やそれによって起きるムーブメントに価値が生まれた。

2010-11-09 10:09:06