2014.05.27 神田de歌舞伎「中村国生が語る“キマリ”と“豪快”の魅力」kinoki様レポ投稿まとめ

kinoki @liridd

ワテラス、神田de歌舞伎「中村 国生が語る“キマリ”と“豪 快”の魅力」、贅沢すぎる一時を過ごしました!! 感想、長々upします!!長いです!! まず、とてもお話が聞きやすいです。 熱はあるのに押し付けるような嫌味がなく、引き込まれてじっと聞いておりました。

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ちなみにA5リングノート五頁分くらい、流石にはしょりますけど…全部お伝えしたいです!! まずはご挨拶の後、お父様、橋之助さんとのご関係。芝居ではもちろん尊敬する師匠ですが、家では父母共に普通の家族です。父はどちらかと言えば友達のように仲良く接してくれるので、家では敬語を使わない。

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兄弟と父とでゴルフを回るなど仲が良いとのこと。また歌舞伎について話すのは父と二人の時で、歌舞伎の演目をTVで見ているときは(冬はこたつ)父が酒を呑みながら演目の話や立ち上がって演じてくれることもある。他の家での演じ方の違いを教えてくれる。まだ聞いているだけだけれど20才になったら

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同じお酒の席でそういったことを吸収していきたい。同じ歌舞伎を好きな者同士、話せるようになりたい。 歌舞伎好きは根っからで小さい頃から今でも兄弟で歌舞伎ごっこを続けている。 授業中にお話を練り、兄弟で話し合って台詞をきめ、演目を作り上げる。 折を見て両親や友達の親御さんを招待し、

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チケットを配り、広尾座と名付けて三幕、それぞれの演目で配役して演じた。国生さんと宗生さん、国生さんと宜生さん、最終幕は三人でといった念の入れ様。ルーズリーフの台本、小道具さん、大道具さんから頂いた品々は今も大事に取ってある。芝居が大好きな七緒八は、良く遊びに来てお気に入りの様子。

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初舞台のお話。正直、きちんとは覚えていないけれど、弟の小さな体の後ろに身を縮めた後見さんが大変そうだった。 歌舞伎役者を目指すきっかけや意識はいつ頃生まれたのか。祖父や勘三郎さんが亡くなったこと。その際にどちらにもお側に呼んで頂いた。児太郎の兄と共にお話を聞いたことが残っている。

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勘三郎さんには自分のニンの役をやる役者は少ない。家に来いと言って頂いたことで課題を頂いたのだと思う。 中村座での発見。一座は本当に一丸となっていた。歌舞伎の決まりを守ること、けれど豪快に！ロングラン公演に出させて頂いたことが信念になっている。普段はとても接することの出来ない先輩が

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楽屋が近く仕切りも簡易なもののため、自分の方からはなかなか声をかけることが出来なくても、声をかけてくださったので貴重な経験を過ごせた。 学業との両立。そう言った経験から歌舞伎以外への興味が湧き、少しでも知るために大学を目指すことに。歌舞伎と離れたこの一年が逆に励みになった。

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他の演劇、小劇場に出掛け、出ていない間にいかに引き出しを増やすかを心がけた。 これは、成駒屋のお弟子さん達が皆意識が高いことにも影響を受けている。橋吾さん(今日も一緒にいらしていた)も歌舞伎体操など色々なことに挑戦している。父は、取り合えず挑戦をして、それが駄目なら駄目だと

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先輩方は言ってくれる。やりたいと思ったことやった方がいいと教えてくれるのでまだまだ色々なことに挑戦していきたい。特にこうして大学に入ったので、これからの四年間はまずはすべての学生に歌舞伎を見てもらうのが目標。学校に掛け合ってポスターや構内での踊りの披露をして行きたい。

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受け身ではいたくないのでやれないこともやっておきたい。 また、歌舞伎を休み、他の演劇を観るようになってからお客さんの入りが気になるようになった。どうして入らないのか、理由を考えるようになった。 上の人間になったらと今から考えていて、そういったことにも気を配っている。

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ここで一旦、小休憩が入り、国生さんが一時、楽屋へ。前半のお話だけでも意識、志の高さに圧倒される。将来の願いを含めた夢の形が具体的なのは、歌舞伎ごっこを積み重ねて、きたからだと感じた。 なんせ観客は尊敬する大先輩。好きはもちろんなのだろうけど、人生そのものといった印象。

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休憩中は、おくださんによる国生さんのエピソードも。イヤホンガイドの出来も含め舞台稽古を見にゆく。二階席最後尾に座り全体を見ていると、ご兄弟が最前列に並んで座る。暗がりにその小さな影が浮かび、演じる役者の動きに合わせて体が揺れる。それを隣で微笑ましそうに見つめる芝翫さんの奥様。

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大きくなったと感じたのは博多座での公演中ラーメンを皆さんに奢ったこと。橋之助さんは本当に一匙、一口ごとに美味しい、美味しいラーメンだと口にされた。とお話をきけば、 橋之助さんがこの時、涙を浮かべていたんじゃないかと勝手に想像するくらいじーんときた。

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このお話の後に件の着物での素踊り(公式ではお写真があるはず)!!至近距離、まさに二メートルないかもしれないと言う贅沢さ!! 始まる前、ちょっとのトラブルがあり空いた時間も、マイクを手にとってお話ししてくださる。 サービス精神旺盛！

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これから踊るのは療養中の三津五郎のおじさんに児太郎さんと一緒に教えて頂いた義経千本桜吉野山から忠信が一人で踊る屋島の合戦を抜き出して。 教えて頂いたのは踊りだけでなく、物語すべての舞台背景。戦おうとした人々の心まで伝えて頂いたことでより深まった。

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この踊りにはもう一種類、尊敬する二代目松緑のおじさま踊られたものがありこちらも踊りたい。 踊りの素晴らしさは伝える力がないので割愛致します。 ああ、でも地面を踏み締めるような力強さや、決めるところが流れずにいたところが、見ているて心地よかったです。

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Q＆A 1、兄弟でやりたい役は。国生さん自身は立役を主軸に女方にも挑戦したい。 宗生さんは踊りが柔らかいので女方に進むのではないか。 宜生さんはまだまだ不明だけれど梅王や男之助などの荒事が好き。 三人で車曳をやるのに梅王を譲って松王をやるのか、兄弟で話し合いたい。

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Q&A 2、国立劇場歌舞伎教室での心構え。 初めて観る方、比較的若い方に観て頂くせっかくの機会なので児太郎さんと二人、両親に対する尊敬の気持ちを分かりやすく、二人の心の美しさを綺麗に見せることができたらいい。 真剣に取り組んでいることが伝わるように演じる。

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また、今回は母校の小学校にも呼び掛けて、演目の前解説をしに学校へ赴く。 他の演劇、舞台と同じように古典演目としてではなく、今も生きていることを伝えたい。 Q&A 3、二年前橋之助さんにお話を聞いた際、あまり国生さんに質問されないと言ってらしたのは。 中村座では、勘九郎さんに憧れ、

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現場では彌十郎さんや亀蔵さんにお話をうかがった。父は否定と言うか、文句を言うことはしたくないと言う方針で、また、普段聞くことの出来ない方にお話を聞き、吸収して、たくさんの人に教えて頂きたいという思いから。ここから、ちょっと先輩後輩としてと言うよりは、中村座の雰囲気の良さのご説明。

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中村座ではプレハブなので、楽屋はパーテーションで区切っただけのもの。国生さん、勘九郎さん、七之助さんのならび楽屋だった時、勘九郎さんは『国生だったらいらないね。』とパーテーションを取り外してしまった。帰ってきた七之助さんがこれを見て自分と勘九郎さんとのパーテーションも

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外してしまったので、三人の合同楽屋になっていたとのこと。 また、アイドル好きなところが勘九郎さんと気が合い、気分屋で思うままCDなどを買ってしまい、いらなくなったものを、売ったり見せ合っていたら、七之助さんに『長男だな』とコメントされたそう。ちなみに当時は勘九郎さんがモー娘。

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国生さんがAKB。かわいくないですか？と進めていたとのこと。真面目に不真面目に、楽しいことを教えてもらった。 また歌舞伎役者は運動神経が良い人が多い。 中でも成駒屋の運動神経は優れているので、歌舞伎の大運動会ならば、成駒屋が大勝利するとの思うと口にされる程、とご家族の名を上げる。

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また、本日サポート役として付き添ってくださった橋吾さんも名題に昇格された。 ずっと見続けてくれている方なので、同じ舞台にたつ日が楽しみです。 本当に贅沢なお時間を頂きました。 中村国生さん、中村橋吾さん、ワテラスと神田de歌舞伎主催の皆さま方、ありがとうございました。