ストレイトロード:ルート140(5周目)

オリジナル短編「ストレイトロード」のコンビがお届けする、短編という名の習作。1日1話ペースで継続中。 今回は201~250。それ以前のは作者おすすめ欄か下記URLからどうぞ。 元の短編の掲載場所: http://www.gekkado.jp/
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Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

藍ちゃんと言えば「風」ですが、厳密には「大気」への干渉能力です。気圧の差が風や悪天候を生むからあれこれできる。多分、真面目に勉強したらもっと色々なことができる。何故そんな特技を持っているのかは不明。 #自キャラの特殊能力的なやつを晒す

2014-04-19 11:04:15
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

「遊びに来たわけではないんですよね?」そんな感じの言葉を何度発したか。寄り道を繰り返しながら広場を突き進む藍の目的が何なのか、私は一切教えてもらえなかった。そこかしこに遊ぶ子供たちの歓声。彼女も遊具によじ登っては降りる。だがその顔に笑みはなく、目は鋭さを失わない。探し物だろうか。

2014-04-09 18:45:50
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

140文字で描く練習、201。遊ぶ。 5周目からテーマの取り方を少し変えてみる。これも練習。

2014-04-09 18:46:57
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

町外れの空地に車を停め、外で昼食の仕度をしている途中、突然藍が悲鳴を上げた。見ると車の助手席に一匹の野犬が居座っていた。人に慣れているらしく、暴れないが動こうともしない。この犬をこのまま連れて行くか聞くと、藍は即座に却下した。「言うこと聞かない犬の面倒なんか見きれない。絶対無理」

2014-04-10 19:14:00
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

140文字で描く練習、202。居座る。 棄てないためには、まず飼わないこと。

2014-04-10 19:14:36
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

軍隊に討ち取られた怪物の巨大な亡骸を目にしても藍は動じない。私と出会う前から何度も見てきたのだろう。つい目をそらした私に言った。「あのクリーチャーがどこから来たか知ってる?」それは人類が解いていない謎の一つではなかったか。「今でもどこかで生まれてるはず。わたしはそれも探してるの」

2014-04-11 19:48:29
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

140文字で描く練習、203。生まれる。 終わりがあるなら始まりもあった。 物語の世界における大きな怪異もまたしかり。

2014-04-11 19:49:50
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

風の魔女は有名人だ。特に侵略の経過を興味本位で追いかけるような人間にとっては。「選ばれた存在って言ってたけど、あれ絶対誉めてなんかない」藍は口を尖らせる。街中で自称科学者に付きまとわれ、突き放してから小一時間。怒りは収まらない。「自分が一方的に選んでるだけなのに、調子に乗って!」

2014-04-12 22:16:39
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

140文字で描く練習、204。選ぶ。 生まれる前から何度も何度も何かに選ばれてきて、今がある。

2014-04-12 22:17:36
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

「残念ながら渋滞中ですね」「見れば分かるわよ」郊外のハイウェイを走る車は激減したが、大都市の中に限ればまだ渋滞は日常の内だ。数キロ先の事故のために私達の車は四方を車に塞がれた。「このままじゃ約束の時間に遅れちゃう」「車を降りないでください。逆に時間かかりますよ」「何で判ったの?」

2014-04-13 22:03:39
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

140文字で描く練習、205。遅れる。 経験は突拍子もない行動の数々でさえある程度の予測を可能にする。

2014-04-13 22:04:49
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

アップにまとめた髪の側面に色とりどりの花を差していく。これでもかと飾り立てた直後には少しやり過ぎたかと思ったけど、その人が名前を呼ばれ立ち上がった瞬間、減らしてはいけないと確信した。純白のドレスのボリュームと、これから降り注ぐ祝福の量に、今ようやく釣り合ったのだ。#twnvday

2014-04-14 19:47:24
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

アップにまとめた髪の側面に色とりどりの花を飾り、花びらの雨を浴びながら、花嫁は階段を降りてきたらしい。私自身には人垣しか見えない。肩車に支えられた藍が頭上から実況してくれたが、何度も褒め称えられる美しさを目にすることはなかった。「本当にいいの?」「私に彼女を見る資格はありません」

2014-04-14 19:47:49
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

140文字で描く練習、206。飾る。

2014-04-14 19:49:09
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

同じ出だしで2回投げましたが前者はツイノベ企画(@twnvday_bot )便乗です。後者はいつものアレです。

2014-04-14 19:52:01
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

今夜の宿は一部屋しか取れなかったが、野宿よりはマシだ。室内で軽いトレーニングをしていると、風呂から戻った藍が私を見下ろしてきた。「やっぱり年取ると体力落ちるの?」「それもありますが、適切に鍛えないでいると体はすぐ衰えますよ」「…鍛え方教えて」何故か真剣な不安を帯びた目で見られた。

2014-04-15 20:08:16
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

140文字で描く練習、207。鍛える。 二人に同じ運動をさせると競争になるかもしれない。一方的に。

2014-04-15 20:09:43
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

藍は川で汲んだ水を浄水器に流し入れ、濾過される様子を眺めている。「変なものなんか何も入ってないように見えるんだけど」透明な水が透明な水として出てくるのだから違いは分からないだろう。「じゃあ、この中に何が入ってるのか言えるの?」質問の意を汲めなかった私に藍は意地悪な笑みを浮かべた。

2014-04-16 20:48:21
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

140文字で描く練習、208。汲む。 上流に何があるかなんて分からない世界だから。

2014-04-16 20:49:09
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

「ここが俺達の縄張りと知ってて言ってんのかガキ!」「縄張りって、あなたたち犬か何かなの?」不法占拠の中心人物と正面から睨み合う藍を広場の隅でただ見ているのは、離れろと事前に指示されたからだ。私と共に身を潜める役場の職員の顔色が悪い。彼女をけしかけたことを今更後悔しているのだろう。

2014-04-17 19:16:45
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

140文字で描く練習、209。けしかける。

2014-04-17 19:17:15
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

どこで道を誤ったのか、地図にない三叉路に行き当たった。藍はすぐに車を降り、周辺を歩き回ってから言った。「どっちへ進んでも遠回りみたい。表なら右ね」そしてコインを投げ上げた。しかしコインは藍の指をすり抜け、地面を跳ねると、私達が来た方へ転がっていった。「…戻りましょうか」「そうね」

2014-04-18 19:29:36
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

140文字で描く練習、210。転がる。 掴み損ねることも何かへの導きだと思えば。

2014-04-18 19:30:40
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

出発前に買った新聞をそのまま車内に放置していたら、藍がそれを真剣に読んでいた。謎の力に目覚めた子供が起こした事故の記事が見えた。「みんな最初はどうしていいか分からないのよ」自分と他の子が違うと一度悟ればもう元には戻れない、と藍は言う。「誰も知らない世界に一人放り出されたみたいに」

2014-04-19 23:10:30
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya

140文字で描く練習、211。悟る。

2014-04-19 23:10:44
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