【ザ・ボイス　そこまで言うか！】有本香さんの解説 2014/05/29

こと💉💉💉💉 @coto_labo

【OPトーク】（１）（質問：中国の海洋進出に抗議する国会決議はできないのか？）有本：例えばウイグルやチベットの問題は人権問題だから、本来は海洋進出以上に国際社会共通の懸念材料にしなければならない。ところが日本の国会は今まで非難決議も、声も上げたことがない。

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【OPトーク】（２）有本：アメリカ、欧州議会、欧州各国の議会はこれに関してはたくさん非難決議を出している。チベットなどは数え切れないくらい。南シナ海どころか人類共通の価値観であるといわれている人権に関してさえも、声を上げられないのが日本の国会の悲観すべき現状。

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【OPトーク】（３）（飯田：一昨年に世界ウイグル会議が日本で開かれたときも、やめたほうがいいんじゃないかという話まで出る始末だった。）有本：あのときは民主党政権だったが、意外に毅然と普通にビザを出した。

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【OPトーク】（４）以前の出演時に、東南アジアにウイグル人の難民がたくさん出ているという話をした。これにちょっといい兆しがある。世界ウイグル会議のトルコ担当の副総裁が、つい数日前にタイに行って難民の人たちにタイ当局の手配で面会をした。ウイグル料理も食べてもらったとのこと。

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【OPトーク】（５）有本：これは公表されていないが、２，３週間前イスタンブールに東南アジアからの便がついた。そのときにどこから来た人たちなのかは伏せられているが、２，３０人のウイグル人の亡命者が来てトルコ政府が特別に入国許可を出したという情報があった。

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【OPトーク】（６）有本：東南アジアに逃れたウイグル難民の一部の人を少しずつ出していると見られる。タイは大変なことになっているが、この件についてはいい方向に向かっているのではないか。（飯田：それはいいニュース。中国に送還されたら大変。）

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【OPトーク】（７）有本：一方でモンゴルに逃れた内モンゴルの人が中国に送還されるという悲しいこともある。中国国内のウイグル人の状況は今また悪くなっているが、中国も含め国際社会は大変目まぐるしく動いている。日本の国会だけ時が止まったような印象で、非常に忸怩たる思いがする。（後略）

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【中国の今後の動き】（１）（飯田：中国が外に強く出てきているのは中がガタガタだから、とよく言われるが？）有本：まったくその通りだと思う。経済も予想されていた以上に悪いし、ウイグルでの事件も含め、国内の制御が相当難しくなってきているところはある。

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【中国の今後の動き】（２）有本：中国国内というのは元々すごい権力闘争の中にあるから、いつ何が起こるかはわからない。とはいうものの、一国の体制は簡単には終わらない。日本の中には願望にも似た中国崩壊論的なものもあるが、それはちょっと。それだけを期待しても意味はないと思う。

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【中国の今後の動き】（３）有本：中国国内には日本人と日本企業が大勢いるが、最近例えば上海でも１万人くらい日本人が減ったと言われている。大企業は体力があるからいいが、中小企業で帰るに帰れない人たちをどうするのか。このことを国会でも真面目に考えてほしいと思う。

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【中国の今後の動き】（４）（飯田：特区で優遇したから、出て行くなら金返せなどと言われると。）有本：金返せなんていう普通の言葉が通じるような話ではどうもないようだ。もう全部うばわれていく。いきなり当局が来て差し押さえもあるし、内通者がいて、もう無茶苦茶なことになっている。

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【中国の今後の動き】（５）有本：要するに経営者が承知してもいない融資にハンコを押してしまっていたり。保証人になってしまっていて、身動きがとれなくなる。その債務が返されないとなったら、出国停止になってしまう。そんなことが横行している。

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【中国の今後の動き】（６）有本：もちろん中国に進出したこと自体が自己責任だと言えばそれはそうだが、ただ国も大メディアも自治体も、これからは中国だから中小企業もどんどん出て行きましょうと煽っていた。（飯田：ここ１０年２０年、そういう記事をけっこう見た。）

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【中国の今後の動き】（７・了）有本：中小企業になればなるほど身動きできない状況になっている。この人たちをどうするか。（飯田；歴史が繰り返されているようで本当にこわい。）その通り。ただ、戦前と大きく違うのは向こうに日本の陸軍がいないこと。

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【入管難民法改正】（１）（質問：出入国管理および難民認定法の一部を改正する法律案について、どのようにお考えですか？）有本：これは逆に誤解が広がっている部分もあると私は思っている。この法改正そのものは、良い面もある。だから、一概におそろしいものだとは言えない。

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【入管難民法改正】（２）有本：誤解してはいけないのは、日本は今でも外国人がそれほど入りにくい国ではない。もちろん単純労働者と言われる人たちの受け入れはしていないが、日本はそれほど閉鎖的ではない。今の制度でも外国人は普通に入れる。

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【入管難民法改正】（３）有本：一時的な労働力不足を解消するために外国人労働者を入れるという話をしているが、そのとき同時に「２０年後の労働人口がこれだけ減る」とかいう話がセットで出てくる。（飯田：１億人の人口を維持するにはこれだけ入れないといけない、みたいな。）

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【入管難民法改正】（４）有本：それとこれとは別の話で、政府の説明にはどこかずるいところがある。安倍政権が進めようとしている一連の外国人受け入れについて全体的に懸念があるから、こういう法律の一部改正に対しても懸念が大きくふくらんでしまうんだと思う。

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【入管難民法改正】（５）有本：移民政策じゃないと国民を落ち着かせたいがために、何となくごちゃ混ぜにして話をしてしまっている。そうではなくて本当に移民が必要かどうか、労働力不足をどういう風に解消するのか。仕事に就けない人たちが国内に２００数十万人いる。

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【入管難民法改正】（６）有本：まともに議論をすべきだが、どうも政府側の説明にもかなりのまやかしがある。それに対して非常に激しい反応があって、丁寧な議論ができなくなってしまっている。（飯田：本当は１つずつ切り分けて議論すべきなのに、全部を一緒くたにしていると。）