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本日、5/31のゲンロン完全中継チャンネル生放送はこちら。本番組のみの購入も可能です→【生放送】 東浩紀『存在論的、郵便的』を読む #4 2つの手紙、2つの脱構築、そして2つの人生 @hazuma #genroncafe nico.ms/lv178756559
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東浩紀『存在論的、郵便的』を読む #4 2つの手紙、2つの脱構築、そして2つの人生 @hazuma 始まりました! #genroncafe pic.twitter.com/Qubrz4YqOa
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今日は『存在論的、郵便的』の第2章「二つの手紙、二つの脱構築」から。本の中でも一番スマートな議論をしている。浅田彰氏からも"Excellent!"と褒められた。浅田さんは英語で"excellent"と"anyway"(いずれにせよ)が癖で、僕もよく遣う。 #genroncafe
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デリダ vs ラカン 郵便 vs 否定神学 「思考不可能なもの」=合理的思考の限界、を巡る二つの議論。 前近代は合理主義だったが、近代哲学はむしろ合理の限界をテーマにしている。 #genroncafe
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合理の限界というテーマは近代哲学の基礎。ニーチェであれはわ力への意志、フロイトは無意識、ハイデガーは存在、ヘーゲルでは絶対精神。しかしその罠は、神秘主義に陥りがちだということ。 #genroncafe
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近代哲学の神秘主義は現代の情報社会の哲学にも繋がっている。ヘーゲルの絶対精神→ティヤール・ド・シェルダン神学の特異点(シンギュラリティ)の思想→マクルーハンのメディア論→70年代のハッカー文化→米国西海岸で生まれたアップルやグーグル。 #genroncafe
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またシンギュラリティの思想は科学における創発(emergence)神学にも繋がっている。複雑系や生命現象の研究における生成(generativity)など。STAP細胞の問題も関連している。 #genroncafe
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情報社会における生成の思考、CGM(Consumer Generated Media)やMakersへの信仰もまたそうした神秘主義と結びついているように思う。人間はそもそも神秘主義に陥りやすい。 #genroncafe
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思考不可能なものを巡って: (①神秘主義)実在する (②否定神学)実在はしない:が、すると考えないと世界が説明できない(単数ある) (③郵便的)実在はしない:が、すると考えないと説明できない:が、それはあちこちにある(複数ある) #genroncafe
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ラカン的思考は②否定神学の立場だったが、デリダはじつは③郵便的の立場だった、としたのが僕の本。 #genroncafe
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デリダのGLASの原著。複数の段組でヘーゲル論とジュネ論が横に並んでいるという奇妙な著書。ゲンロンカフェ内で回します #genroncafe
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GLASSARYというglossary(用語集)とかけた英語圏の「攻略本」も出ている。 #genroncafe
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そんな中で1980年に書かれたのがLa Carte Postale。往復書簡のように書かれているが、ハイデガーやフロイトの概念を参照しそこに「切手を貼る」など郵便的なコノテーションを付加することで郵便的哲学にずらしている。 #genroncafe
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第3章「真理の配達人」は、エドガー・アラン・ポーの「盗まれた手紙」についてラカンがエクリでやったセミネールへの批判になっている。ラカンは精神分析の果てに見出す「脱構築不可能なもの」を単数としていて、否定神学だという。デリダはそれが複数ではないかと批判する。 #genroncafe
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脱構築 deconstruction とは、ハイデガーのDestruktionをデリダが翻訳したもの。1970年代にアメリカに入って、ひとつは建築業界に展開した(Ch. ジェンクス)。もうひとつは文学(ポール・ド・マン、イェール学派)に展開した。 #genroncafe
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日本では、柄谷が米国で日本文学について講義をするために渡米をした際にド・マンに会っている(その時デリダにも会った噂がある)。その経験がもとで『日本近代文学の起源』が書かれた。 #genroncafe
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回ってきたデリダのGLASの英訳とその用語集GLASSARY。とりあえずerect(勃起する)という言葉が頻出しているのは目につきました。用語集は半分ぐらいが索引集になっていて、erectも記載されている。 #genroncafe pic.twitter.com/FdBqIPIwdw
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第2章はじつは、デリダと柄谷を重ねようとしている。前期デリダ(論文)から後期(中期)デリダ(文体実験、手紙)への転回は、前期柄谷から後期(中期)柄谷(固有名論、他者論)への転回と重なる。 #genroncafe
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柄谷の評価としては、脱構築=自壊、無意味、なんでもあり、を乗り越えないとだめじゃん?だった。そして「教える-学ぶ」「固有名」「交通」「他者」等を展開した。これに相当するデリダの思考はなにか?デリダの転回を理論から実践ではなく、理論の進展として考える。 #genroncafe
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ここで議論している手紙とは、届いたかどうか分からないもの、として考えてもらえればよい。確認できないコミュニケーション。真理、家族、告白は確認できるコミュニケーション。近くて透明な世界。郵便は、遠くて、不透明で、あてにならない世界。同期と非同期。 #genroncafe
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デリダは生殖のメタファーが多い。tradition 伝統への思考。デリダの哲学は、家系を踏まえつつ家系を読み替えようとする。村人(家長)でもなければ、家系から切り離された独立した個人(放蕩息子)ではない。私生児。村人でもなければ旅人でもない観光客。 #genroncafe
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デリダはユダヤ人だが、ユダヤ人であることによって独特の地位に晒されていることをことさら主張したりはしない。ユダヤ哲学を作ろうとしたレヴィナスとの違い。分家を作らず、西洋哲学の本家のなかで私生児であろうとする。 #genroncafe
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脱構築の方法における代補 supplément の論理とは文字通りサプリメントの論理。「ひとは健康であるべきだ」「しかしサプリメントが必要だ」→デリダによれば矛盾している。なぜなら本当の意味で「健康である」とはサプリメントがない状態を意味するはずだから。 #genroncafe
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しかし代補の論理による脱構築は本当は半分で、残りの半分があったのではないか。『法の力』で法(形式知)は脱構築可能だが、正義(暗黙知)は脱構築不可能だとしている。しかし後者を語れないとするのではなく、構造分析してみようというのが郵便の議論だったのではないか。 #genroncafe
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