温暖化交渉天津会合 Tianjin Climate Talks 2010 October Part 2

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

大変遅くなりましたが、「温暖化交渉天津会合 Tianjin Climate Talks 2010 October Part 1」をまとめました。 http://togetter.com/li/67672　このあとPart 2も送ります #awgtianjin #cop16jp

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

10月第1週の温暖化交渉天津会合。twitterにアクセスできなかったこともあり、とりまとめるのが遅れました。天津会合でどこまで交渉は進行し、11月29日から始まるカンクン会議（COP16）では何が課題となるのか #awgtianjin

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気候変動枠組条約の作業部会では、4つの起草グループ（共通のビジョン、適応策、排出削減策、資金など支援策）に分かれて交渉テキストをもとに8月の作業部会からの作業継続。起草グループからは原則として文書案（draft text）の形で作業結果が出される　#awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：気候変動枠組条約の作業部会の現在の作業は、作業結果の法的形式（条約や議定書といった法的文書になるのか）は予断せず、とりあえずカンクン会議に向けては「a set of decisions」（一組のCOP決定）の形で文案を作成している #awgtianjin

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地球温暖化交渉天津会合つづき：その作業は、1年前、コペンハーゲン会議直前のバルセロナ会合のときのよう。"Back to Barcelona"? #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：適応策、技術（の技術委員会に関する事項）、資金の一部については文書案が出来つつあるように見えるが、肝心の排出削減策とその測定、報告、検証（MRV）については、文書案ベースでどの文言にするかといった水準での議論とはなっていない #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：起草グループの作業の結果は、INF文書としてまとめてカンクン会議に送られる。起草グループの作業はまだ終わっていないので、カンクン会議（特に第一週目）では引き続き起草グループの作業が継続すると思われる #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：起草グループの作業の裏で、3つの非公式協議。一つは、気候変動枠組条約作業部会の作業結果の法的形式に関する非公式協議。これはCOP16議長が協議のモデレータとなっている。天津会合では結論は出ておらず、カンクン会議で協議継続 #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合：米国以外の先進国の目標などいくつかの事項は枠組条約作業部会と京都議定書作業部会の双方が交渉の対象としている。2つの作業部会がこれらの事項を一緒に議論する場を設けるかという「common space」の議論も別に非公式協議がなされている #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：この「common space」に関する非公式協議のmoderatorは韓国の大使。この非公式協議も天津会合で結論は出ず、カンクン会議で非公式協議は継続の予定 #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：さらに、ロシアなど「市場経済移行国」の定義、取り扱いについて非公式協議がなされている。Moderatorは、枠組条約作業部会副議長（米国）。これについては何らかのCOP決定がなされる予定 #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：京都議定書作業部会は、数値目標、その他事項、排出削減策から生じうる影響、法的問題の4つのコンタクトグループ（非公式会合）で交渉が進められた #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：数値目標コンタクトグループでは、先進国が提出した目標を数値目標に直す方法や第一約束期間の余剰排出枠の持ち越し、京都メカニズムや森林等吸収源と数値目標との関係が議論されたが、改正案のオプションを少し整理するにとどまった #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：その他事項コンタクトグループでは、先進国が削減目標達成に利用できる森林管理による吸収量算定ルールが議論の中心#awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：各国の提案はそのまま交渉のテーブルに残っている（文書上オプションは絞られていない）が、島嶼国連合AOSISを除き大半の国が「各国Reference Level設定＋国際的審査」案を支持する様相 #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：新たな温室効果ガスを削減目標の対象に追加するかは、どのガスを追加するかまだ合意されていないが、三フッ化窒素（NF3）など新たに追加する可能性のあるガスが出そろい、ブラケット付き改正案がまとめられた #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：法的問題コンタクトグループは、京都議定書の第二約束期間の削減目標を決めるのに最小限必要な改正を超える制度改正提案を議論をするかどうかが議論された。途上国、特にブラジル、中国が議論することそのものを強硬に反対 #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：法的問題コンタクトグループは、最終的に、最終日になってようやく、最小限必要な改正を超える制度改正提案について、議論はしないが提案の趣旨を聞くこととなった #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合つづき：京都議定書作業部会の作業結果は、作業部会議長草案としてまとめられ（FCCC/KP/AWG/2010/CRP.3）、カンクン会議に送られる。これをもとに交渉が継続する予定 #awgtianjin

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温暖化交渉天津会合では、気候変動枠組条約作業部会の作業結果は、京都議定書と同じように、国際的に法的拘束力を持つ文書（ex. 議定書）として合意されることをめざす、と先進国はもちろん途上国も発言 #awgtianjin #cop16jp

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

そして、カンクン会議（COP16）では、国際的に法的拘束力を持つ文書を合意することをめざして、「a set of balanced decisions（バランスのとれた一組の決定）」を採択することをめざすとも発言 #awgtianjin #cop16jp

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

カンクン会議の成果としてめざされる「a set of balanced decisions」。「バランス」がキーワード。先進国は途上国の削減対策と支援策など合意内容のバランスをいい、途上国は議定書作業部会と枠組条約作業部会のバランスをいう #awgtianjin #cop16jp

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

カンクン会議の成果としてめざされる「a set of balanced decisions」。「バランス」がキーワード。先進国は途上国の削減対策と支援策など合意内容のバランスをいい、途上国は議定書作業部会と枠組条約作業部会のバランスをいう #awgtianjin #cop16jp

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

南アフリカなどアフリカ諸国や島嶼国連合（AOSIS）など途上国の一部は、枠組条約作業部会のもとでの作業結果を国際的に法的拘束力を持つ文書（議定書）にするという立場。ただし、京都議定書の継続が前提条件 #awgtianjin #cop16jp

Yukari TAKAMURA @yukaritaka

南アフリカなどの立場は、中国、インドを含め途上国の削減行動を国際的に法的に拘束力ある形で約束してもよいという立場で、これまでの温暖化交渉から見ると画期的。途上国の中から強くなるこうした声に対して中国、インドなどは公式の交渉の場では沈黙 #awgtianjin #cop16jp