岩波「科学」 2014年6 月号の死産率の論文について studyさんとマキノさんによる考察

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スタディーさんによる考察

studying @kotoetomomioto

というか岩波『科学』6月号「死産率」の論文でも「2011年3月(から数ヶ月間)の津波ないしは地震による増加」というのは論文1ページ目の11県のグラフのとこで「直接の影響」として言及はされている。 pic.twitter.com/6XlZ79KK0i

2014-06-05 20:29:28
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studying @kotoetomomioto

これは勿論、岩手〜茨城の「沿岸4県」でもグラフを見れば、同様の傾向があって、まあ、やっぱりあれだけの災害だとこういう感じなのかな?と思ったりするわけです。 pic.twitter.com/HqAwK2BV03

2014-06-05 20:32:34
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studying @kotoetomomioto

ただこの種の調査のポイントはそこではなく、事故後9ヶ月経て、かつ、津波被害や医療体制への影響が相対的に軽微だったであろう「東京+埼玉の時系列データ」との比較にあるんじゃないかと想像するわけです。 pic.twitter.com/FevTaQfe0X

2014-06-05 20:37:30
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studying @kotoetomomioto

(埼玉はちょっと微妙としても)やはり東北やチバラギと「東京様」は医療的な背景は違いますし「4県」はn数も少ないのでそれなりに揺らぎもあるわけです。が、その位相がキッチリ合うタイミング・期間を過去10年間探しても、そうは無い感じもします pic.twitter.com/EwU2H0XWGd

2014-06-05 20:49:48
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studying @kotoetomomioto

で、まあ、詳細は不明なんだけど、「津波被害」と言っても沿岸部数kmの人口比は?とか、見落としてる交絡因子をさっぴくともっと下がるんじゃないか?とか、あと線量ももう少し高くない?とか、あれこれ、私の脳内で勝手に補正して見てる図がこれ pic.twitter.com/UjKsiGc1Ri

2014-06-05 21:01:32
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studying @kotoetomomioto

いずれにせよ、実質的にまだ1年分のデータしかない上に、補正に繰り込まないといけない因子は必ずあるはずなんで、今後(最低でも10年程度は?)もいろんな角度から精査していかないといけないんだろうな、という事だけはわかったつもりです。

2014-06-05 21:04:24
studying @kotoetomomioto

でも、まあ「事故後9ヶ月以降」というのは①震災や津波という因子が弱まる、もしくはその影響によるトレンドが見えてくる、②反面、もしも被ばく影響だとすればそれが見え始める、 そういったタイミングといえばタイミングなのかもはしれません。

2014-06-05 21:14:40
studying @kotoetomomioto

というか、311直後の「増加」から周産期医療の欠如という交絡を代替するとすると、「被災4県の医療体制は311直後の3ヶ月間(のあの混乱)が2011年12月以降、1年程度継続している」と想定がしなければならないくらいの感じ? pic.twitter.com/pm4lBy27a9

2014-06-05 22:10:10
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studying @kotoetomomioto

医療機能を「医師数×稼働施設×物品の流通」と換算し、岩手〜茨城4県震災後3ヶ月間平均を30%低下と仮定。2011年12月以降、医師の流出による機能低下を4県平均-5%とすると、311後の上昇分の0.1~0.2くらいが相当?いずれにせよ1.0は仮定としてもさすがにないであろう。

2014-06-05 22:26:28
studying @kotoetomomioto

さらに(被害が大きかった東北沿岸部はやっぱり過疎が多く?)人口比率も考慮すると、典型的には311直後の跳ね上がりの0.1ぐらいと思うのが妥当かもしれない? それくらいだと、初期研究としては下手に係数をねじ込まない方が傾向を変えなくていいのかな?(いや、まあ、全然解りませんが、、)

2014-06-05 22:31:06
studying @kotoetomomioto

@M_shirabe 岩波版1ページ目記載の11県(丸ごと)のオッズ比を適当にプロットしてみました。4県などとの比較からn数の割に信頼区間が広いのでバラツキが大きいことは想像できます。もしも各県にばらしたら大きいところ小さいところ pic.twitter.com/Ka5jDEI8rW

2014-06-06 09:23:46
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studying @kotoetomomioto

@M_shirabe 当然存在すると思います。ただしその場合、各11県の自治体単位くらいの妊産婦人口×汚染度から横軸を推定する必要があると思います。恐らく東京+埼玉と4県の間に「信頼区間の大きな11点」が分散した図にはなるんだろうな、と思うくらいで、まあ出典も示されてますし、

2014-06-06 09:33:21
studying @kotoetomomioto

@M_shirabe いろんな組み合わせをいろんな人が試してみればいいのではないでしょうか? まあ、ちなみに私はまだ、それを自分でやってみてませんので、特段「アチャー」とか「馬鹿」とか「ダメ」、、、といった感想?を抱くほどの段階にはないだけかもしれませんが。

2014-06-06 09:36:12
studying @kotoetomomioto

@M_shirabe やっぱりそんな感じですかね。ただ4県の時系列の凸凹をみる限り、相当突出した平均ドーズでないと単県レベルでの比較は難しいような印象です。仰る様に生データから遡れば良いわけですが、出生に関する解析はどうしても抵抗があって出来ずにいます。なんか申し訳ありません。

2014-06-06 10:05:35

マキノさんによる考察

Jun Makino @jun_makino

さて、岩波「科学」 6 月号の自然死産の話。

2014-06-07 12:15:45
Jun Makino @jun_makino

茨城、福島、宮城、岩手の 4 県だと、 2011/12 以降はそれ以前のトレンド に比べてオッズ比で 1.129 (13% の増加 ) 、 p 値で 0.0075 である、というもの。 東京、埼玉では 1.041, p=0.1776 。それ以外の日本全域では 0.988 。

2014-06-07 12:15:47
Jun Makino @jun_makino

これに対して togetter.com/li/676350 このまとめ では、「周産期医療体制の差のせい」ということになった模様。

2014-06-07 12:15:50
Jun Makino @jun_makino

「周産期医療体制の差のせい」なら 2011/3 からすぐに増えそうな気も するが、 茨城、福島、宮城、岩手の 4 県だとそうなってないようにも見える。 但し、これはフィッテイング自体が 2011/12 以前と以後にわけてやってるの で微妙。

2014-06-07 12:15:53
Jun Makino @jun_makino

これについてはこういう主張も→ twitter.com/kaztsuda/statu… ただ、なぜか震災のあった年の 2011 年だけ一時的によくなったように見える理由はなんとなくわかった

2014-06-07 12:15:56
津田和俊/フルチン・ブースト済💉モ💉モ💉モ @kaztsuda

で、自然死産だけに着目するのがよいのかどうかはよくわからない。元の論文ではミョウな操作をしているし。ただ、なぜか震災のあった年の2011年だけ一時的によくなったように見える理由はなんとなくわかった。

2014-06-05 16:48:24
Jun Makino @jun_makino

ただ、このあと以下ののようにも : twitter.com/kaztsuda/statu… 詳しく調べたら何が原因かわかりにくくなった

2014-06-07 12:15:58
津田和俊/フルチン・ブースト済💉モ💉モ💉モ @kaztsuda

とりあえず自然死産率に絞ってざっと電卓叩いてみたけど、福島県での21週以下の自然死産率は震災前に徐々に回復しつつあったところが震災後にリバウンド、また正期産のリスクが跳ね上がった、という傾向かなぁ。詳しく調べたら何が原因かわかりにくくなった ^^

2014-06-06 00:13:52
Jun Makino @jun_makino

なのでまあよくわからないということなのであろう。

2014-06-07 12:16:01
Jun Makino @jun_makino

グラフを見ると、直線フィットの残差に長周期の成分がありそうなのも気になるところ。そういうのがあると p 値に意味がなくなるので。

2014-06-07 12:16:04