【幼稚な言論空間・江戸川区議会】区議・滝沢泰子さん(えどがわ区民ひろば)の反対討論をめぐって

2014年3月19日に開かれた江戸川区議会本会議に上程された新副区長選任議案について、区議の滝沢さんが反対討論。これに対し「討論の内容が不適切」との声が上がったのだが…。議会は『言論の府』ではないのか?
政治 江戸川区議会
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橋本 至 @kid75
【幼稚な言論空間・江戸川区議会】今年3月19日に開催された本会議で、新副区長に原野哲也氏を選任する議案について滝沢泰子さん(えどがわ区民ひろば)の反対討論が行われた。討論終了後、自民・藤沢議員が「討論の中に不適切な発言があった」として、議長に対処を求めた。
橋本 至 @kid75
承前)そこで休憩を取り、議会運営委員会・議運理事会を開催し、滝沢さんの発言内容について確認・協議をし、その報告を議長が議事再開後に朗読。そして採決が行われ、滝沢さん以外は全員賛成し議案は可決された。 何が問題だったのか? 滝沢さんの発言と、それに対する反応を議事録で見てみよう。
橋本 至 @kid75
承前)以下滝沢さんの発言を要約。 『昨年の第三回定例会で、ホームレスの方が生活保護を申請する権利を侵害することのない生活保護行政の在り方を求め、路上生活をしている方が、生活保護の原則である居宅保護を求め受給申請する場合について、質問をした。
橋本 至 @kid75
承前)その際原野福祉部長(当時)は「それまで路上生活していた人が、即日どこかのアパートに即入居するというのはちょっと難しい」とし、「生活リズム・安全管理・対人関係がどうかを見極め、居宅生活に結び付ける」との考え方を示し、
橋本 至 @kid75
承前)更に三十年程前に生活保護による居宅支援を受けた方がアパートで焚火をしたという例を示した。
橋本 至 @kid75
承前)しかし生活保護法の条文には無差別保護が定められている。ホームレス状態にある方は人間としての環境の基盤や社会的な立場が弱くはあるが、行政は法に基づいた行政執行をしてしかるべきであり、
橋本 至 @kid75
承前)その人がホームレス状態にあるということを理由にして、生活保護申請受理や支給決定の判断を左右するようなことを自治体に認めたり、義務付けたりするような法制度は、我が日本国のどこにも存在しない。行政が法律にのっとって執行されてこそ、区民社会の秩序も健全に営まれるものだ。
橋本 至 @kid75
承前)福祉部長の答弁は、法に照らして不適切と言わざるを得ず、本会議に続く決算特別委でも改めて指摘をした。 大変残念なことに、それ以降もホームレス状態の方が居宅保護を求め受給申請したのに対し、福祉事務所がそれを退ける事例が起きている。
橋本 至 @kid75
承前)その方は受給を諦め一旦施設に入られたが、本来は生活保護申請を福祉事務所が受理するべき事態であったと言わざるを得ない。 福祉事務所に生活保護申請に来られた方がホームレス状態であることを理由に判断を左右するような行政運営のあり方そのものを、私は重大な問題だと考えている。
橋本 至 @kid75
承前)決してあってはならないこと。その懸念を拭い去ることが私にはできないため、今回の原野氏副区長就任の議案に対しては同意できかねる。 同僚議員各位には「議会だけがこの江戸川区民社会で持っている役割とは何か」をいま一度、ともにお考えいただき、賢明なご判断を心よりお願いしたい。』
橋本 至 @kid75
承前)滝沢議員の発言は以上。 次いで議運等で審議した結果の要約を以下に。 『討論の目的の一つは賛成・反対の意見を述べ自分と反対の立場にある人等に対し説得をするものであり、その内容は明確で理路整然としていなければならない。
橋本 至 @kid75
承前)反対討論では、行政に対する私見が述べられており、反対理由が明確となっていない。本会議や決算特別委員会での自分の質問に対し十分納得できる答弁でないことをもって反対しており、個人攻撃として捉えられてもやむを得ない。発言内容は、もっと吟味すべき。
橋本 至 @kid75
承前)一方、明確な誹謗中傷・人権無視・差別の発言は認められないため、特に取り上げるものではない。また、反対の理由が不明確であり討論としては不十分だが、不適切とまでは言い切れず、発言を制限するものではない。 滝沢議員は、本会議の発言は正確な事実確認の上、慎重な発言をするよう望む。』
橋本 至 @kid75
承前)ここからは僕の「私見」。 滝沢さんは反対討論の中で「原野氏の福祉部長時の答弁の内容と、そこから浮き彫りになった福祉行政執行の問題」「それにより生存権を脅かされる人がいる」というファクトに基づき、
橋本 至 @kid75
承前)問題ある行政運営を行う可能性がある原野氏を、副区長として選任することには同意できない…と意見表明をしている。 「内容は明確」だ。ロジックの矛盾もなく「理路整然」と言って差し支えない。
橋本 至 @kid75
承前)ところで、討論の中で行政に対する私見を述べたことが問題であるかのような指摘がなされている。 「私見」の定義はこうだ。 『自分一人の意見・見解。また、それを謙遜していう語。例「いささか―を述べる」』kotobank.jp/word/%E7%A7%81…
橋本 至 @kid75
承前)議員が議場内で「私見」を述べることに一体何の問題があるのだろうか。百歩譲って(何に譲るのかよくわからないが)「私見」がダメだというなら、一般論を述べればいいのか?「明確」であることが必要ではないのか?
橋本 至 @kid75
承前)それとも「会派としての意見」ならいいのか?滝沢さんは一人会派の議員。「自分一人の意見」を述べることに何の問題もない。勿論複数の議員がいる会派も同様。
橋本 至 @kid75
承前)「個人攻撃」との指摘について。『自分の質問に…納得できる答弁でないことをもって云々』とあるが、滝沢さんが指摘しているのは「法に則った行政執行がなされておらず、それにより重大な人権侵害が現に起こっている」ということと、
橋本 至 @kid75
承前)「そのような行政運営を行う(可能性のある)人は、副区長として選任することに同意できない」ということだ。仮に「納得できない」ということを理由としたところで、それがなぜ「個人攻撃」になるのだろうか。
橋本 至 @kid75
承前)区長の提案に反対したため叩かれた、今回の出来事はそういう側面があると感じる。議運での審議における指摘はどれも根拠がない。異論・少数意見の排除、何とか揚げ足を取って滝沢さんを非難しようとする「個人攻撃」ではないのか?何とも幼稚。
橋本 至 @kid75
承前)「慎重な発言」が望まれるのは議論の場である議会において、今回のように言論を封殺しようとする(もしくはそれに賛同する)議員の方だ。生活保護申請に対する対応といい、背筋が寒くなる。 だから議会・行政が機能不全だというのだ。
橋本 至 @kid75
承前)どうやら「自分の意見を言ってはいけない」と多くの議員は考えているらしい。だから委員会があれほど静寂に満ちたものになっているのだろう。しゃべる時は区長へのヨイショヨイショ発言ばかりだしな(多数会派とそれにお追従する者達)。
橋本 至 @kid75
承前)以前委員会で「区民オンブズマンはバカ」と発言したのは自民・渡部氏。議事録にも残っている。ご本人が「残っても構わない」とまで言っていた。「攻撃」「誹謗中傷」「不適切」とはこういう発言のことを指すのだ。わかりやすい材料があるじゃないか。過去から学びなさい。
橋本 至 @kid75
承前)時間がだいぶ経ってしまったが、僕は滝沢さんの意見に賛同するし、一人でもしっかり声を上げるその姿勢に敬意をもつ。政策や行動を見て、来年投票することもあるかもしれない。 「less worse」よりは、積極的な選択がしたいよね。(了)
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