十日町市まちなかステージづくり設計者選定プロポーザルの公開プレゼンテーションを見てきました。1次審査を通過した、青木淳、鹿内健、ppdd中村拓、山縣武史、富沢真二郎、ミユキデザインの6社が登壇。
2014-06-08 18:20:04この設計者選定プロポは、十日町市のアーケード商店街にある既存の建物をリノベして「市民活動センター・まちなか公民館」と「市民交流センター」の2つの施設をつくる計画で、その建築設計を市民グループと一緒になって考えてくれる人を決める、というもの。
2014-06-08 18:23:37青木淳さんの提案は、敷地のブロックに建物とコミュニティ・ガーデンを霜降り肉のように混じらせていくというもの。個別の建築デザインについては、これからの話し合いで考えていくとして、ほとんど触れないという作戦に出た。
2014-06-08 18:32:52鹿内健さんの提案は、活動センターと交流センターをそれぞれワークショップの「机」と「ホワイトボード」に例えて説明。建築デザインとしては、活動が外から見えるよう可能な限りガラス張りの外装とするとしている。
2014-06-08 18:33:52ppdd中村さんらの提案は「着物の町に屏風を立てる」がコンセプト。建物の外観やインテリアに屏風の形を採り入れ、そこが情報発信の機能も果たしていくというもの。
2014-06-08 18:35:48富沢真二郎さんらによる「十日町クラウド」と題した提案は、円形ユニットをつなげて様々な場所をつくるというもの。つなぎ方はワークショップで決める、とする。既存建物の外壁を剥がし、外からも円形がわかるようにする。立体駐車場のファサードはシンボルマークの半円形を繰り返したパターン。
2014-06-08 18:42:55山縣武史さんの提案は、それぞれの施設で通りに面した場所に、市民による手づくりの公共空間=「ミセ」を設けるというもの。既存建物の外観は、現在の町の風景をつくりあげているものと評価して、極力残していきたいという。
2014-06-08 18:38:53ミユキデザインは、市民が先生になり生徒にもなるスクールをつくろうと提案。交流センターと活動センターをそれぞれ「ホームベース」と「スタジオ」とし、活動センターの方は3階建を2階建に減築するとした。
2014-06-08 18:44:51ミユキデザインのソフトとハードの両面にわたる提案について、審査員から「ハードの提案だけ採用したい、と言われたらどうする?」と質問が出て、「ソフトとハードは一体のものであって、ハードだけやってと言われても意味がないのでやらない」と即座に答えていたのはカッコよかった。
2014-06-08 18:49:42山縣さんのプレゼンが一番スンナリと聞けた。実現性の高い優等生的な提案。しかし独自色に欠けるか。審査員の山崎亮さんからは、真面目さが伝わったがキャラクターの魅力も欲しいところ、みたいなツッコミを入れられていた。
2014-06-08 18:47:18十日町市では「市民文化ホール・中央公民館」の設計者選定プロポーザルも既に行われていて、そちらは梓設計・塚田設計事務所JVに決まっている。
2014-06-08 19:23:17で、新しい「市民文化ホール・中央公民館」が完成すると壊されてしまうであろう現在の十日町市市民会館・中央公民館がこちら。設計:岡建築設計事務所、竣工:1971年。 pic.twitter.com/tiBiNWbP7V
2014-06-08 19:24:02後から付けたであろう車椅子用エレベーターが見事に納まってるところが素晴らしい。十日町市市民会館、岡建築設計事務所、1971 pic.twitter.com/PVB2bIe0Ks
2014-06-08 19:35:42ちなみに十日町市庁舎も岡建築設計事務所による設計。これは1969年。角を丸く処理してるところがユニーク。 pic.twitter.com/EjOJuRbdCY
2014-06-08 19:37:23十日町市の「市民活動センター・まちなか公民館」及び「市民交流センター」、設計者選定プロポーザルの結果発表。最優秀は青木淳氏、次点は山縣武史氏。 city.tokamachi.lg.jp/page/machisute…
2014-06-10 13:45:38十日町市プロポーザルのプレゼンで、青木淳さんは建築のデザインについてはほとんど触れなかった。そのかわりにまちのデザインについて語っていた。そのあたりが評価されたのかな、と推察する
2014-06-10 14:09:50あいまいな記憶で書いてしまうと、プレゼンした6社のうち唯一、前面の商店街側の外観ではなく、背後の空き地からの見え方を描いて示していたのが青木さん。
2014-06-10 14:24:23