郷原信郎さん@nobuogoharaによる、最高裁判例「秘密とは非公知の事実であつて実質的にもそれを秘密として保護するに値すると認められるものをいう」

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

尖閣ビデオの流出問題、政府内部からの流出だとすると、動機の面からは、石垣海上保安部の現場が今回の船長釈放に対する義憤、船長釈放を受け入れた検察首脳の方針に那覇地検の現場が反発が考えられるが、そういう動機を持つ関係者は限られており、そんな危険なことを敢えてやるとは考えにくい。

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

（続き）一方、情報管理の面では、海保側の情報管理はかなり徹底していたようだが、検察の方は大丈夫だろうか。今回の大阪地検の事件でも証拠品のＦＤの管理が問題になったし、過去にも、緑資源機構の事件の際に、東京地検が公取委から預かっていた証拠物を紛失する問題が起きたことがある（続く）

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

（続き）検察は情報管理を関係者のモラルに依存しているところがあり、それが、捜査情報のリーク問題の背景にもなっている。かねてから指摘しているように、検察組織の社会的感度は世の中からかなり遅れており、デジタルデータの管理体制に甘さがあった可能性はある（続く）

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

（続き）愉快犯的な動機での流出であれば、情報管理体制のレベルでの比較が重要となる。検察側の情報管理体制の検証が重要となりそうだ。

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

同感です。 RT @ken123atara456 @kannose 結局、一番の主犯である船長を違法な論理で釈放しちゃった処からタガが外れている。情報管理は大問題だが、かと言って主犯を放置した後でここだけ厳罰だと叫ぶ政府とか今更…とつい思ってしまう。国が内部から壊れている。

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

気持ちはわかりますが、公益通報者保護法の問題ではありません。通報対象事実が考えられないし、ユーチューブにアップする行為は通報ではありません。 RT @tokunagamichio 尖閣ビデオをYouTubeにアップした人に公益通報者保護法を摘要される可能性はあるのでしょうか。@

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

ビデオ映像を流出させたことを告白した海上保安官の守秘義務違反が成否について「秘密とは非公知の事実であつて実質的にもそれを秘密として保護するに値すると認められるものをいい」とする最高裁判例との関係で、秘密が「非公知の事実」と言えるか、「保護に値するか」が問題とされているが、（続く）

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

（続き）もう一つの大きな問題は、秘密を「職務上」知り得たと言えるかだ。保安官は「誰でも見れる状態だった」と供述し、海保当局はそれを否定しているようだが、研修用として編集されたビデオが公式に職員に配布されたのではなく、海保職員の個人的ルートでやり取りされていたのであれば、（続く）

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

（続き））「神戸海上保安部におけるその保安官の職務」によって、、「職務上」知り得たと言えるか疑問だ。本件での守秘義務違反にはあまりに問題が多く、捕したとしても起訴は困難であろう。「事案の解明のための逮捕」も政治的に利用されないよう注意が必要だ。あくまで逮捕は刑訴法上の手続きだ。

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

毎日朝刊でメディア倫理の大石教授が、海上保安官によるビデオ流出をについて、「戦前の一部の軍人が自分の正義感に基づいて起こした勝手な行動を思い起こさせる」と述べている。しかし、軍人が武力で人を抹殺しようするのと、事実を国民に知らせようとするのとは性格が違う（続く）

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

（続き）特捜検察の動きなどでは「思い起こす」ことはないのだろうか。「情報の取扱のプロであるジャーナリストを通して社会に訴えるべきだった。映像だけが流れるネットでは受け取る側が感情に流れやすい。ジャーナリストによる見極めや十分な解説が加えられた情報の方が正しく判断できる」（続く）

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

（続き）としているが、果たしてそうだろうか。今回流出したビデオは一次情報に近い。ある意味では客観的な情報提供とも言える。メディアの取り上げ方の方が余程センセーショナルなのではないか。メディア倫理からは、この種の問題の取り上げ方についてのメディアの病理の方を問題にすべきではないか

郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 @nobuogohara

昨日、北海道から帰って、今日は、熊本に。移動中も電話等に追われ、なかなかツイートの時間がない。講演の前に少しだけ時間があったので、尖閣ビデオ流出問題について久々に連続ツイートをした。