校正者として働く・実際・その6

2014/6/5に開催した日本エディタースクール@EditorSchoolの学校説明会のなかで、スクールの講座を修了して、今は校正者として働いていらっしゃる方に、お話をお聞きしました。その内容をまとめたものです。 日本エディタースクールでは、通信・通学・昼間・夜間など、さまざまなかたち・時間で学べる校正の講座をご用意しています。 http://www.editor.co.jp/
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日本エディタースクール @EditorSchool

【OGインタビュー】校正プロダクションの在宅校正者として、書籍の校正を行っている。仕事を始めて2年くらい。料理書をはじめ、実用書を手がけている。前職は料理教室のアシスタントをしていた。校正者を志したのは、高齢の母の介護をしたかったこともあり、在宅の仕事を希望していたため。

2014-06-17 14:06:26
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履歴書の資格欄に編み物講師と書いていたことがきっかけで、手編みの本の校正者を探していた校正プロダクションから声がかかった。校正と関係ないかなと思っても自分をアピールできることは履歴書に書いておいた方がいい。校正者として守備範囲が広いこともいいが、1つでも強い分野があることも大切。

2014-06-17 14:07:16
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【OGインタビュー】手編みの本の校正を納めに行った際、「料理業界に20年ほどいたので、料理書の校正があれば声をかけて欲しい」と担当者にアピールしたところ、料理書の校正の仕事をいただき、その後、「どんな本でもやってみたい」と意欲を示したら、実用書などの校正の仕事もいただけるように。

2014-06-17 14:07:58
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【OGインタビュー】料理書の校正では、材料・作り方・盛りつけ写真をじっくり見比べる。材料欄にない食材が作り方や盛りつけ写真に入っていたりすると、読者から出版社にクレームがいくことも多いので気をつける。料理の工程をチェックし、レシピ通りに作って料理が完成するかどうかを確認する。

2014-06-17 14:08:33
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【OGインタビュー】今のところ、200~300ページの書籍を月2冊くらいのペースで受けている。納期は1週間。少ない頁数のものを4日間くらいで納品することもある。

2014-06-17 14:09:18
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【OGインタビュー】素読みで事実関係のチェックが必要な場合、インターネットも利用するが必ず出典を確認する。信頼できる情報を得るため、時間の許す限り充分に調べる。国語辞典のほか、慣用句や助詞・接続詞などに関する辞典、日本語に関する一般書籍もできるだけ購入し、目を通すようにしている。

2014-06-17 14:09:49
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【OGインタビュー】就職活動ではスクールの就職相談室を介し、何社か受験した。ただ、年齢が合わなかったり、実力不足だったりして、活動はたいへんだった。採用試験の課題は、主に原稿引き合わせと素読みで、両方がともに一定のレベルに達していないために、合格基準に満たないこともあったと思う。

2014-06-17 14:10:22
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【OGインタビュー】就職活動を始めたときはフリーランスということがよく分からず、不安に思うこともあった。その後、日本校正者クラブ(校正技能検定中級取得者の有志による親睦団体)に入会して、フリーランスの方々のお話を伺って、立ち位置が分かってきた。

2014-06-17 14:10:47
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【OGインタビュー】母校の同窓会誌の編集・校正をしたこともあり、もともとそういうことが好きだった。以前に新聞社系の通信教育でも学んだが、教材が物足りなかったのと就職のサポートがなかったので、スクールに入学することに。スクールであれば、教材も豊富で飽きずに勉強できそうだと思った。

2014-06-17 14:11:37
日本エディタースクール @EditorSchool

全日制の校正者養成専門コースを選んだ理由は、学費が高いのでもう後戻りはできなくなると思ったから。約半年間、スクールで学んで自信がついた。現役の講師も多いので、いろいろな話が聞けた。回り道せず、もっと早くスクールで勉強すればよかったとも思う。やろうと思ったときにやるのがいちばん。

2014-06-17 14:12:05
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【OGインタビュー】予想はしていたがクラスではいちばん年上。学校を卒業して間もない人や社会人経験のある人など、年齢も経歴もさまざまだった。でも、文字や言葉に関心があるという共通点があったので、すぐに親しくなれた。今でも定期的に飲み会を開催。話題はやはり校正にまつわることが多い。

2014-06-17 14:12:35
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【OGインタビュー】本や新聞を読むことは好き。校正者は、なるべく新聞は読んでいるほうがいいと思う。現在、2紙を購読し、読み比べている。新聞を読んでいて気になった事柄や言葉は、ネットでさらに調べることもある。そういった好奇心のあるうちは、校正の仕事を続けられると感じている。

2014-06-17 14:13:02
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【OGインタビュー】今後の目標は、仕事を増やすことより、質を高めること。できれば小説の校正がしたい。推理小説が好きでよく読むが、終盤になって刑事と犯人が入れ替わっていたりして、がっかりすることも。小説の校正はハードルが高いと思うが、いつかやってみたい。

2014-06-17 14:13:27