医療パターナリズムについて

渡邊先生のtweetをまとめました。
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渡邊芳之 @ynabe39

この「患者に正常な判断力があるとは限らない」というのが医療パターナリズムの本質。言い替えれば「患者よりも医者の方が患者本人の幸福について適切な判断ができる場合がある」ということ。さてそれを否定して医師の専門性は成立するか。

2012-09-21 08:37:51
渡邊芳之 @ynabe39

これはもちろん教育についてはもっと本質的な問題なんだけど。

2012-09-21 08:38:08
渡邊芳之 @ynabe39

現場のお医者さんたちには「自分がやっていることのなにが医療パターナリズムと言われているのか」がわからない人も多いと思う。少なくともご本人は「専門家としての義務を誠実に遂行している」としか思っておられないのだから。

2012-09-21 08:52:32
渡邊芳之 @ynabe39

もちろんこれも教育においてはもっと重大で深刻な問題であるわけだが。

2012-09-21 08:52:50
渡邊芳之 @ynabe39

私は医療や教育におけるパターナリズムは「その仕事に携わるものは常に意識し反省すべきもの」だとは思うが,医療や教育からパターナリズムを完全に排除することはできないと思う。ただ「必要だからといって無制限に許されるものではない」ということが大切。

2012-09-21 08:57:14
渡邊芳之 @ynabe39

少なくともインフォームドコンセントの定義あるいは字義だけから言えば「それを言ったら患者が治療を受けたがらなくなり生命の危険があるという理由でなにかの事実を告げずに隠す」ことは許されないと思う。ただしこれはあくまで理念の話。

2012-09-21 09:00:37
渡邊芳之 @ynabe39

けっきょく「その人の幸せを本人よりも適切に考えられる他者が存在する」と考えること自体がパターナリズムで,子どもと親との関係がまさにそうであるからそれを「パターナリズム」というわけである。

2012-09-21 09:02:02