まさかの時に役に立つ水難救助の心得

暑くなって、水遊びの季節が始まりました。水難救助の経験のある@NARVA007さんに救助の心得を話していただきました。 他にもお詳しい方の情報をお待ちしております。
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岡田由里(外道) @01okada

気温があがり、水の事故が出てきた。今朝もこのニュースを見て心が痛い。 headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140612-… 『本当におぼれている人はおぼれているようには見えない』gigazine.net/news/20100910_… これほんと。何人か助けた経験があるので、ここは強く主張したい。

2014-06-13 07:05:55
T.K. fukushimaタグ付けよう @aizujin_k

@NARVA007 救助の心得も教えていただけませんか。

2014-06-13 07:34:14

まずは、全般的な心得。

岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k お返事が遅くなってすみません。心得をざっくり言うと、「独りで抱え込まない」(周囲の助けも呼ぶ)「直接対峙しない」(溺れている人の力はすごいので、救助者も巻き込まれて溺死する事例が後を絶ちません。浮き輪や長い棒などで救助する)が基本です。→

2014-06-17 10:09:58
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k →私が教えてもらったのは(極端かもですが)、「直接救助しなくてはならない状況で相手がパニックだったら、殴って(気絶させ)静かにさせてから救助せよ」というものでした。そのくらい、助けるほうも必死なのです。相手が子どもだからといって溺者の力を見くびったら共に→

2014-06-17 10:12:23
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k →溺れるだけです。また、正面からは近づかず、後方からそっとアプローチ、両腕の下から自分の手を差し入れ、相手の自由を奪って引いていきます。相手の身体の状態は背泳のような形、しかし頭は救助者の肩(背中)に乗りますので、水からしっかり出ています。これなら→

2014-06-17 10:15:12
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k →暴れられませんし、相手も水から顔を出せていることで次第に落ち着きを取り戻せます。これが成功すれば、何も殴る必要はないんです(^^; 溺れたのがプールか、川か、海か?で注意点も対処法も少し違ってきます。あとでそのへんも少しお話したいと思います。→

2014-06-17 10:16:45
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k →今日はこれからまた出かけるので、後日になりますが・・・お待たせしてばかりで申し訳ありません。では行ってまいります。

2014-06-17 10:17:24
T.K. fukushimaタグ付けよう @aizujin_k

@NARVA007 お忙しいところ丁寧に教えていただき有難うございました。これからの季節、何時遭遇するかわからないことですから、出来るだけ多くの方に知っていただきたいことですね。

2014-06-17 10:46:59
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k はい。水にたいする知識が共有され、水難事故が少しでも減ることを願います。 で、続きなんですが、事故後の対処法が重要なのは勿論、実は予防がもっと大事だと私は考えてます。事後に対処するより、事前に(あるいは軽度のうちに)救助できれば助けるのも造作ないんです。

2014-06-21 17:43:43
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k 実際、私が助けた子たちっていうのは、溺れかけのケースばかりです。本気で溺れているのを助けるのは力が要りますが、溺れかけ(幼い子などは自分が溺れていることすら認識できないまま沈んでいくこともあります)なら抱き上げるだけで簡単に救えるんです。

2014-06-21 17:45:38
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k だからあの日これtwitter.com/NARVA007/statu…をつぶやきました。「保護者の方は決してお子さんから目を離さないで下さい」、これだけで水の事故は激減できるんです。

2014-06-21 17:47:02
岡田由里(外道) @01okada

漫画みたいに分かりやすくアップアップなんかしてくれないよ。本当に静かに沈んでいく。そして、水深5cmでも溺死は可能だ。だから水遊びをする時は、保護者の方は決してお子さんから目を離さないで下さい。お願いします。

2014-06-13 07:07:07

プールでの事故

岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k 話が前後してすみません。まずは対処法ですね。設備の整ったプールから参りましょう。 プールの場合、救助は一番楽です。どこも水深が明確ですし、他の遊泳者も大勢います。また、救命用の浮き輪が用意されています。競泳プールなら練習用のビート版なども活用できます。

2014-06-21 17:50:08
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k 誰かが溺れていたら、他の遊泳者に声を掛けつつ、浮くものを溺れている人に差し出します浮き輪ならロープがついているので、それを放って「これにつかまれ!」というだけでもOKですし、それが無理なほどパニックになっていたり、年少者だったり・・・なら、直接救助かな。

2014-06-21 17:53:00
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k まあ、プールなら大丈夫だと思いますが、泳ぎ達者な方がしばしば溺死しています。直接救助は本当に最終手段とお考え下さい。川や海では(私なら)しません。

2014-06-21 17:55:18

川での事故

岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k 次に川。私は田舎育ちなので、小さい頃は川で散々遊んできました。釣りをしたり潜ったりしたこともあります。そのたびに大人たちに口酸っぱく言われたのが、「川はいつも形状が変わる。昨日大丈夫だったから今日もいけると思うな」でした。実際、一雨降れば川底は変動します。

2014-06-21 17:57:30
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k その地域で降らなくとも、上流で大雨が降れば急に水かさが増えることもあります。晴天だからといって、決して安心できないのが川です。 そんな川で溺れてしまった場合、決して自分も川に入って助けようとしてはなりません。連れがいれば、誰か助けを呼びに走ってもらいます

2014-06-21 17:59:16
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k 自分は岸づたいに溺れた人を追いかけ、木の枝でも釣竿でも、何でもいいから長物を相手に差し出します。川は場所によって表情が違うので、深みで溺れても、流されていくうちに浅瀬にたどり着ければラッキーですし、とにかくパニックにならないことが大事(←難しいですが)。

2014-06-21 18:01:56
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k 川で怖いのは川底が急に深くなっている箇所の水の巻き込みです。ここに入ってしまうと遺体もなかなかあがらなかったりします。溺れている人が意識を失ったまま巻き込まれれば、そのまま死亡してしまいますし・・・その時は一刻も早く引き出して救急救命の処置をします。

2014-06-21 18:04:13
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k この時に独りでやろうとしてはいけません。ミイラ取りがミイラになります。必ず複数で、ロープやタモなど道具を使って。

2014-06-21 18:06:14

海での事故

岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k 最後に海。海は、川とは違う厄介さがあります。海底は川より安定していますが、潮流が刻々と変わります。潮の流れが速い時は、たとえオリンピック選手でも一気に沖合いまで流されます。だからライフセーバーと呼ばれる人も泳いで助けないことが多々あります。

2014-06-21 18:08:29
岡田由里(外道) @01okada

@aizujin_k そんな時はエンジンの付いた船に救援を依頼するしかありません。 卑近な例だと、ある夫婦が海岸を犬と散歩中に、まず犬が流され、それを助けようと奥さんが海に入ったら流され、旦那さんも追いかけたけれど助けられず、犬も奥さんも無くなった、そんな話を聞きました。

2014-06-21 18:10:39