提督達の座談会

しゅま＠_(_ _ε:)_ @9289schmaisen

「…先日叢雲に顔が怖いと言われたのだ…」 「それよりうちのビスマルクは美人だぞ！」 「その話はもう７回目だぞ」 「…皆よいたんぼーじゃのう」 という飲み会を描きたくなりました。 #地鎮　#変ぬい pic.twitter.com/3u5uEhKp7j

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しゅま＠_(_ _ε:)_ @9289schmaisen

一方その頃… 「ね、ねえ、貴方の処ならこういうのも造れるのよね…？」 「造れると思うけど、この中でアタシだけが提督さんに手を出されてないっぽい…」 「テンションあがってきました」 「何してるのよ！」 pic.twitter.com/JmJKRqSHmL

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しゅま＠_(_ _ε:)_ @9289schmaisen

いつぞやの犬耳不知火。気が付いたら21ＲＴだった。#変ぬい pic.twitter.com/xXI3EUdPiS

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高峯みやび @sukamelancholy

某日某所。各地にて日々深海棲艦との戦いを生き抜いている提督が一同に会する。真剣な面持ちで提督たちは秘書艦と共にとある場所に集まり、秘書艦は席をはずし提督のみでそれは行われる。 「かんぱーい！！」 1

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「ピーコック島攻略作戦の祝勝会って、あれから二ヶ月経ってますけどね」そう笑って酒を飲むのは呉の氷室提督。「まぁ仕方がにゃー。皆忙しい身じゃけん」つまみを食うのは同じく呉の壬生提督。「こうして集まれたのも生き残った証だ。それを祝おう」ぐい、と勢いよく酒を開ける富田提督。 2

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「……すまない、なかなか予定が開かず」申し訳なさそうに言うのは頬に傷が目立っている九龍鎮守府の提督。煙草に火をつけて手を振る氷室。「いやいやいいって事ですよ。気にしないでくださいな。色々大変なのは知ってますし」「そう言ってもらえると助かる」 3

高峯みやび @sukamelancholy

提督会議とは名ばかりで、要は男だけで飲みたいだけの会である。日頃の激務から解放され酒を飲み交わす。それぞれ忙しいがメールや電話でなら連絡は取り合っているので、互いの事情も知っている。 4

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鎮守府では艦娘が居る。女が多い場所では遠慮してしまう。その上酒も入り男四人水入らず。……故に、暫くすれば会話の内容は、「……で、富田さんは夕立とケッコンしないんすか」「ぶふっ」そういう話になるのだ。 5

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酒が入った氷室の質問に、飲みかけていた日本酒を吹く富田提督。その様子を見てケラケラと笑う壬生提督。「激務でそんな暇はないと言っても、身を固めるぐらいの暇はあるじゃろ」さらに追い打ちをかけた。そんな富田提督は壬生提督を少し睨む。「……今はそんな暇なんぞない」 6

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「忙しい事は良い事なのか、悪い事なのか。……食いっぱぐれない点では有難いが、それでも心の拠り所はあってもいいと思う」静かに酒を飲み、そう意見を言う九龍提督に氷室と壬生提督はうんうん、と頷く。「お前ら寄ってたかって……」富田提督はばつが悪そうに髪を掻く。 7

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「実際の所どうなんすか。夕立とイクが随分と富田さんにご執心じゃないですか」「……やれやれ、仕事の邪魔をしなければいいのだがあいつらはそうもいかんようだ」「ふーん……応える気は？」「やけに聞いてくるな」 8

高峯みやび @sukamelancholy

そりゃあ……と言葉を切って氷室は煙草を消す。「富田さんと話してたら夕立かイクの声がするんですもん」「そうだな。常に傍に置いているような印象だ」同意し付け足す九龍提督。どんどん追い詰められていく富田提督を壬生提督は笑いながら見ているだけだ。 9

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というのも、ここにいる提督は富田提督を除き艦娘と関係のある提督ばかりである。壬生提督は曙、九龍提督は叢雲や不知火、陽炎など。氷室提督は不知火とビスマルクを二人の秘書艦とし加賀にも指輪を渡しているのだ。 10

高峯みやび @sukamelancholy

「……まだそう言うのは考えてない」渋々出した富田提督の答えに三人は溜息を吐く。「戦術や設計にゃ熱を出すっちゅーのに、こういう話にゃ滅法弱いのう富田は」酒を煽りにやにやと笑う壬生提督。「うるさい」逃げるように酒を飲む富田提督に、九龍提督は静かに語る。 11

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「根を詰め過ぎては日々の激務に支障をきたす。それに艦娘本人のメンタル部分も見てやるのも、また提督の在り方だと私は思う。……それに関係を結ぶと言うのも、良いものだ」「そうそう」同意した氷室に富田提督はツッコミを入れる。「複数と関係を持つのはどうなんだ……」 12

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「いやだって、好かれたらそりゃ嬉しいですし、拒否すんのも可哀想で」なりたくてなった訳ではないと付け足す氷室。「曙のようなツンロリも良いもんじゃ」「……よく考えたらこの集まり、駆逐艦を相手にしている奴らばかりだな」富田提督の独り言に酒を吹く氷室。 12

高峯みやび @sukamelancholy

男たちの酒飲みは続く。皆、いい感じに酔いが回り、笑いも増える。 「いやマジで、ぬいぬいも可愛いけどうちのビスマルク超美人で。それでいてすっげぇ可愛いんですって！」「その話はもう七回目だぞ」「叢雲に顔が怖いと言われたのだ……どうすればいいんだ」「大変じゃのう」 13

高峯みやび @sukamelancholy

宴はまだ続く。四人の提督はそれぞれの艦娘について語り、時には突っ込みを入れて、笑う。 一方その提督たちの秘書艦はというと、お茶会を開き会話を楽しんでいた。「楽しくなってきました。スパッツ脱ぎます」「なんでそうなるのよこのクソ変態！」 14

高峯みやび @sukamelancholy

紅茶を飲み、富田提督の秘書艦、夕立は溜息を吐く。「あたしも提督さんに手を出して欲しいなぁ……あたしだけ手を出されてないっぽい」「……まぁ、あんたの提督は堅物って感じはするわね」九龍提督の秘書艦叢雲は苦笑いを浮かべる。 15

高峯みやび @sukamelancholy

氷室提督の秘書艦、不知火は握り拳を作り親指を人差し指と中指の間に入れてぐにぐに、と動かす。「襲えば一発です」壬生提督の秘書艦、曙は呆れ顔になる。「そんな簡単に済めばああも悩まないでしょうに……」「そうですか。司令なら受け入れてもらえますが」「はいはい惚気ね」 16

高峯みやび @sukamelancholy

「ぬいぬいー」秘書艦たちの空間に、氷室が突如乱入してくる。酒に酔って顔は真っ赤だ。「如何なさいましたか」「帰るぞー。もうみんな出来上がっちまった」「わかりました」 17

高峯みやび @sukamelancholy

「ストレスが溜まっとるんじゃのー。あっという間に潰れおった」「それにしては平然としてるわね」「あれぐらいじゃ酔わん」壬生提督と曙は先に挨拶を済ませて帰っていく。一方九龍提督は叢雲に水を渡されて飲んでいる。「……すまない、少々ハメを外した」「いいわよ。楽しみにしてたんでしょ」 18

高峯みやび @sukamelancholy

「夕立、帰るぞ……ひくっ」「提督さん飲みすぎっぽい」足元がふらついている富田提督の肩を支える夕立を、富田提督はじっと見詰める。「……？」三人の提督から言われた夕立と関係を作る事に関して考えていたが、酔いでそれも掻き消された。 19

高峯みやび @sukamelancholy

楽しい時間はいつも過ぎるのが早い。鎮守府へ戻り陽が昇ればまた忙しい日々である。それでも互いに生き残りまたこうして話を出来るように、四人の提督と四人の秘書艦たちはそれぞれの鎮守府へ帰っていく。 20

高峯みやび @sukamelancholy

「……ところで司令」「どした」その帰り道。氷室提督と不知火はタクシーの中で外を見ていた。「どんな話をなさったのですか」「んー、艦娘自慢？」「そうですか。不知火の事も話しましたか」「ああ、自慢してやった。うちのぬいぬいは出来る子だってな」「……そうですか」 21