ドーン・オブ・ザ・センダイ

艦これ成分はあまりない。川内概念のおはなし。
ログ 川内概念
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モッズ @moderntimes_ns
◇夜明け◇ ◇ゾンビ◇ ◇夜戦◇
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(これより何らかのなんかが朝早くから始まる。苦手な方・鬱陶しいと感じた方はミュート・ブロックをお願いします)
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【ドーン・オブ・ザ・センダイ】
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2014年 6月26日。 その日、世界で最初の感染者が極東の小さな島国で何の前触れもなく生まれたのだ、と。まことしやかに囁かれている。……最も、今となっては確認のしようもない。どうしようもない話だ。 pic.twitter.com/t9IxG4HRa6
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後にS概念、川内概念、概念など様々な名で呼ばれるようになったこの奇病について、我々が知ることはあまりにも少ない。絶望的と言い換えてもいいほどだ。 だからこれは、多分に私の憶測も含まれる記録ではあるが……。 2 pic.twitter.com/h4PnEvoW7J
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ともかく、その病は最初はどこにでもある、小さな細菌に過ぎなかったと思われる。なにせ最初の2ヶ月ほどは、数百人に伝染する程度で、風邪のような症状のひとつも呈さない極めて無害なものだったのだから。 ……無害。今となっては信じ難い話だ 3 pic.twitter.com/OTuajAMCu2
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だが、恐ろしいことにこの病は一ヶ月もすると後の姿の片鱗とも取れる姿を見せるようになり始めた。 どういう感染経路を通ったのかは不明だが、とにかく、現状からの逆算でこの頃にはすでに六千を越す人々がこの病のとりこになっていたと考えられる。 pic.twitter.com/Tiad87waR8
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重ねて言うが、これはあくまでも私の憶測が多分に加えられていることは承知して頂きたい。 なにせこの頃の私と来たら、すぐそこまでサメが近づいて来ているとも知らず、浴場で遊ぶブロンドのように呑気していたのだから。 pic.twitter.com/TAiu8VurS5
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ともかく。その後もこの病は自覚症状をもたらさぬまま、ついには親元を離れて遠くアイスランドに伝染してしまった。 これはアイスランドに向かった船舶か、或いは飛行機に感染者が搭乗していたものと考えられる。
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国外へと飛び出した後は、破竹の勢いで感染を広めて行った。 ……自覚症状もないままに。 pic.twitter.com/yj8YuNsLNR
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アイスランド、ロシア、インドネシア……一度放たれた種は方々へと気ままに飛び散り始めた。 この頃でさえ、我々はこの病のことを知りもしなかった。 pic.twitter.com/hWEvwRfJZo
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最初の感染者が現れてからわずか7ヶ月後には、この病は多くの人々を蝕み、とりこにしていた。 pic.twitter.com/P1u4oYvyGc
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その感染能力はもはや、脅威的なものであることは疑うべくもなかった。 pic.twitter.com/RI6KRY5qJd
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2015年5月16日 病はこの時になって初めて、その存在を知る人物が現れることになった。 感染が始まってから、およそ1年目が近づこうという頃だった。 pic.twitter.com/TyDTRynG5N
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……いけない。〝彼女〟に呼ばれていた。私を呼ぶ声の感覚は日毎に短くなり、声はより強く私の内に響くようになってきている。 だが、まだ私は大丈夫。記録を続けよう。
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感染者の数がざっと1億を超えたころ(重ねて言うが、これはあくまで私の計算によるものだ。実際はもっとひどかったのかもしれない)、最初に感染者が現れた国では治療薬が開発され始めた、との報があった。 pic.twitter.com/t4S5vjUeD0
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最も、ことここに至ってなお、私にとってこの病は遠い海の向こうでの不思議な流行り病のニュースに過ぎなかったし、治療薬は直ぐに日の目を見るものだと考えていた。 著名な科学者が懸念を示しても、気にも留めることすらなかった。 pic.twitter.com/aV0QmFwBrg
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……危機感を抱いたのは、いったいいつからだろうか。不安な気持ちに苛まれるようになったのは。もしかして自分も、と考えるようになったのはいつ頃だろう。
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アイスランドが空港を閉鎖したと聞いたとき? pic.twitter.com/jJSAJYclOv
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大統領が罹患したとの報が知らされたとき? pic.twitter.com/SnNLBVQAMw
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……或いは、妻が存在もしないハイスクール時代の友人との思い出話をするようになった時? pic.twitter.com/5rdKJ9TtwQ
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2015年10月。この頃から、私もよく眠ることができなくなった。 夜になると妻がはしゃぎ出すのも原因の一つだったが、漫然とした不安や恐怖に苛まれるようになったこと、眠ると必ず奇妙な夢を見ることがその最たる理由だった、と思う。 pic.twitter.com/02u5Fv1xOR
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この頃になると、連日連夜どの局の報道番組もこの奇怪な病の話でもちきりになっていた。妻はニュースを耳にするたびに居ない友人の話をして、その都度私は奇妙な夢に襲われた。 だから、治療デバイス発表の報を耳にした時、私はこの上なく安堵した。 pic.twitter.com/Bk9V1IAAEx
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