2014年6月29日

現代建築とソーシャルデザイン 青木淳(2014.06.28)@東洋大学 についての建築家・藤村龍至 @ryuji_fujimura さんのつぶやき

現代建築とソーシャルデザイン@東洋大学 青木淳|6月28日[土] 17:00-19:00 | 会場|東洋大学川越キャンパス[東武東上線鶴ヶ島駅東口下車徒歩10分] 続きを読む
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Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

今日は東洋大学に青木淳さんをお迎えして連続公開講演会。青木さんの講演は3回目でしたがとても面白かったです。青木さん、ありがとうございました! pic.twitter.com/1C0KQc7qsk

2014-06-28 23:39:01
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Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

青木さんの昨晩のレクチャー、『原っぱと遊園地』を再読して臨み、いろいろ発見があった。

2014-06-29 09:40:53
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

最初のレクチャーは97年。東工大にて。住宅「B」と「決定ルール、あるいはそのオーバードライブ」の発表直後で、塚本先生が「刺激的な論考を発表された直後なので」と紹介されたのを思い出す。その時は、論考は難しいが潟博物館、御杖小学校の流れで聴くと意外とわかりやすい、と思った。

2014-06-29 09:45:44
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

2回目はTN probeでのレクチャーシリーズにて。「そもそも装飾である」というタイトルで一連のヴィトンのプロジェクトを語られていた。

2014-06-29 09:47:18
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

そして昨日の3回目。「青森から8年ぶりの公共建築です」と言って始まった杉並区の大宮前体育館について。

2014-06-29 09:53:36
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

レクチャーのひとつのピークは青森県美のレンガのコーナーに経年変化で空いた隙間の写真を指して「この隙間は『デザインされたもの』と『デザインされていないもの』の隙間なんです(ドヤー」というところではないかと思われる。

2014-06-29 09:57:45
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

外装になぜコストを掛けてレンガを積むのか? なぜトメ加工しているのか?? いくら味だと言っても隙間が空いたところをレクチャーで強調しちゃダメなんじゃないの??? と政治的に公正な言説に染まっている昨今の学生は混乱したかも知れない。建築が嫌いな人は反感すら持ってしまったり。

2014-06-29 10:01:28
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

あと塗装のムラの話。青森のクリア塗装の鉄骨階段が白く塗装したものと比べて全く同じ仕様であるにも関わらず「危険」という印象で使用されていないという(私が3年前に行ったときは普通に通行できた記憶があるが)。杉並の体育館部分の壁にも積極的にムラをつくったり。

2014-06-29 10:13:10
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

「eコラボつるがしま」にもワークショップで塗装した壁がある。当然ムラがあるのだが、同じムラでもそのムラは「利用者による施設の維持管理作業への参加による行政コストの削減を学習する機会の提供」というかたちで「説明がつく」。

2014-06-29 10:19:22
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

「ワークショップがつくるムラ」は過剰なほどわかりやすい。文化的には危険だと思う。でもそれをもって武装しなければ建築の正しさを主張できない。そういう時代になっていないだろうか。「デザイナーが施工者に指示してつくるムラ」を受容する「文化」的成熟はこの国に残っているだろうか。

2014-06-29 10:28:16
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

しかし、青木さんのレクチャーはそんな素朴すぎる疑問は全部すっ飛ばして、公共建築にいくつも貼られる掲示物の写真が紹介され、最後は大宮体育館の手すりに貼られた「大変危険」というサインで締めくくられるというw

2014-06-29 10:31:50
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

青木さんはドアにオーソドックスなフォントで書かれた「第8会議室」というサインと大きく貼られた「8」という文字の間に職員が貼ったと思われる手作りの「第8会議室」という掲示をアイロニカルに示す。確かに日本の公共施設にベタベタと貼られるあのサイン群は一体なんなのだろうか。

2014-06-29 10:42:21
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

工藤さんによると施設のサインは大きくすればいいと言うものでもなく、「ちょうどよい大きさで」書かないとダメらしい。新幹線とか阪急電車がある時期から大きめの丸ゴシックのサインを出すようになったけどあのサイズ感でしょうね。

2014-06-29 10:46:16
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

とはいえ青木さんの「原っぱと遊園地」論はもともと、バブル時代の行き過ぎた表現に対する「反動」で目的的な面積表通りに構成を与えていきましょうというプログラム主義に対する批判として「別の」明快なルールに基づいて建築を構成するという話だった。

2014-06-29 10:54:06
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

利用者の自由度を許容する「原っぱ」建築を設計するにはそれなりのルールが必要だがそれは自律的なものでもいい、というのが「決定ルール、あるいはそのオーバードライブ」論以来の青木さんの主張。でも多くの建築学生は「原っぱ」論を「緩く設計すること」だと勘違いしてスタディをしなくなった。

2014-06-29 10:58:29
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

あるいは設計という作業が「与件を整理するなかで自分なりのルールを発見し、積み重ねて形態を構成すること」だということをわからない学生が、「そうか、緩くてもいいんだ」と安心するための根拠として「原っぱ」というキーワードが流通したのではないか。

2014-06-29 11:01:54
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

そのことがよくわかる論考が青木さんがSANAAの「マルチメディア工房」と「なかへち美術館」の違いを論じた論考。前者が面積表の組み替えで構成を与えた従来型(=遊園地)だが、後者は「立面の割付寸法を揃える」という単純なルールで出来上がっている(=原っぱ)。

2014-06-29 11:04:52
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

「原っぱ」という言葉は「空間の使い方を利用者に委ねるべきだ」という左翼的なオープンスペース論と勘違いされやすいが、あくまで設計論として書かれている。塗装のムラもサインも、それをどこまでも許容するというよりは、あくまで「表現」として建築の一部にしようとする意志がある。

2014-06-29 11:07:58
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

と考えると、1960年代末に機能主義の行き詰まりを「手法」論で突き抜けようとした70年代の磯崎新の展開と、原っぱ論の展開がぴったり重なる。『JA』19号「プログラムと建築」特集が93年。「決定ルール〜」が97年。やはり断絶は1995年なのか。

2014-06-29 11:14:17
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

磯崎さんの手法論は1980年代に歴史主義と結びつき、ポストモダンのマニエリスムへと繋がるわけだが、青木さんの「原っぱ論」という名の新しい形式主義はこれからどこへ向かうのだろうか。それは1970年代生まれ以降世代の取り組むべき課題でもある。

2014-06-29 11:18:54
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

個人的な予測としては環境主義・地域主義・民主主義あたりへと繋がると思われる。いずれも政治的に公正とされる言説であるが、今日の日本社会では建築をつくるためにどれかを積極的に選ばなくてはならなくなりつつある。

2014-06-29 11:29:16
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

近い世代では「環境」は末光さん、「地域」は家成さんや伊藤さんと担当者が決まって来ているのでw、自分はそれらを横目に見つつ「民主主義」を担当することにしよう。

2014-06-29 11:29:39
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

というわけで時代の変化に対する解釈とリンクして大変刺激的で含蓄のあるレクチャーでした。またぜひ若い世代で青木論をやってみたいですね。

2014-06-29 11:31:47
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

ちなみに上記の青木論は私の個人的な解釈なので例えば工藤さんなら「青木さんの思いがそうさせた」とおっしゃるでしょう。東洋大生は鵜呑みにしないようにw

2014-06-29 11:33:34
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

さて、昨日レクチャーに参加した東洋大生はぜひ感想をどんどん吐き出してみましょう。レクチャーのもやもやを翌朝吐き出すまでがレクチャーです。

2014-06-29 11:40:17
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コメント

もこ @mocomb 2014年6月29日
妹島和世さんの豊田の交流館も竣工すぐにいろいろと張り紙がされてたな。
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