北条 久奈さんの突然政治学講義│日本の政治制度の概要について

まとめました。
いいんちょの法律講座 議院内閣制 北条久奈 政治 三権分立
49
@Hisana_Houjou
【久奈ちゃんの突然政治学講義!】というわけで暇つぶしに、政治学のお話をするわよー。今回はなんと初めての講義ということで!日本の政治制度の概要について語っちゃいますぞ!
@Hisana_Houjou
さてさて、日本の政治制度を一言で説明してください、というと、たいていの人は「日本は三権分立の議院内閣制です」なんて言っちゃうと思うわ。まぁ、そんな風にたぶん中学校とかの社会の授業で習うもんね。
@Hisana_Houjou
うん、全然違います!全然違うっていうと誤解があるかもだけど、日本は「三権分立で議院内閣制」じゃねーです!ちゃんと認識を改めなさい!
@Hisana_Houjou
三権分立ってのは、通常は行政権立法権司法権がそれぞれ対等な関係にあって、互いに牽制しあってるって習うよね。つまりそれぞれがバラバラにある。典型的な例はアメリカ合衆国ね。大統領と議会と裁判所が牽制しあってる。
@Hisana_Houjou
三権分立ってのは、通常は行政権立法権司法権がそれぞれ対等な関係にあって、互いに牽制しあってるって習うよね。つまりそれぞれがバラバラにある。典型的な例はアメリカ合衆国ね。大統領と議会と裁判所が牽制しあってる。
@Hisana_Houjou
じゃ、もうひとつの議院内閣制の方を見てみると、議会の多数派を占めた人たちが内閣を構成して、内閣が行政を担うって制度よね。典型的な例はイギリスがあげられるわ。イギリスでは下院の多数党の党首が慣例的に第一大蔵卿、つまり首相に任じられる。
@Hisana_Houjou
今までの説明を見て、あれって思った人はいないかしら?思わない?議院内閣制だと議会の多数派と内閣って一緒よね。ってことは必然的に立法権を担う議会と行政権を担う内閣が一緒になるでしょ。バラバラにあって牽制しあってないよね。
@Hisana_Houjou
つまり、三権分立と議院内閣制って両立しないのよ。だってそうでしょ?立法府と行政府がおんなじになっちゃうんだから。どう考えても二権分立にしかならないよね。だから日本は議院内閣制で二権分立これが正解。
@Hisana_Houjou
三権分立じゃないとおかしいって?全然おかしくないよ。イギリスの政治制度見てみなさいよ。最近まで司法権すら議会が握ってる制度になってて、去年初めて最高裁判所ができたんだから。
@Hisana_Houjou
三権分立ってのは思想家の理想論なのよね。その理想論を具体的に憲法に落としこんだのがアメリカの政治システムなの。ちなみにこれは豆知識だけど、「ぶっちゃけた話行政権って具体的に何?」って聞くと行政学者は困るわよ。だって、それすら定義できてないから。今の行政学は
@Hisana_Houjou
で、話を戻して、日本の憲法を見てほしいんだけど、衆議院は内閣に不信任を突きつけることができるわ。同様に内閣は衆議院を解散することができる。これはたぶん公民の授業では立法権と行政権の牽制のしあいと習わなかったかしら?
@Hisana_Houjou
でもこれは別に牽制のしあいじゃないよね。これは、衆議院と内閣の意思が一致することを憲法が要求しているということなの。つまり、憲法の制度上も立法権と司法権は統一的に運用されるべきってことになってるわけ。
@Hisana_Houjou
さて、ここまで来てさらに一つの疑問がわいたあなた。あなたは賢いわ。ぜひ政治学の勉強をしなさい。政治学じゃ飯食えないけどね。これは日本政治学会の元理事長が言ってたくらいだし。まぁ、その人教授になってんだから十分飯食えてるけど。
@Hisana_Houjou
その疑問ってのはたぶん参議院のことよね。実は日本国憲法というのはこの点非常に奇妙な構造になっているわ。衆議院と内閣の意思が一致することを予定しておきながら、強大な権限を持つ参議院というものを作っている。
@Hisana_Houjou
参議院が強力な権限を持ってるってどういうことかって?衆議院の優越って確かに習ったと思うけど、それでもなお参議院は衆議院の意思に対して拒否権を持っているわ。衆議院の2/3以上の多数の再可決ってのがそれよ。
@Hisana_Houjou
アメリカの大統領は議会に対し拒否権を持っているわ。これを使うと議会は両院で2/3以上の多数で再可決するか、その法律を諦めるかしかない。日本も参議院が否決すると衆議院はその法律を2/3で再可決するか諦めるしかない。
@Hisana_Houjou
実はイギリスの上院には拒否権はないわ。上院は慣習法上予算に関する法律やマニフェストに関する法律について否決しないシステムになってるの。これは1911年だったか1910年だったかの財政法事件によってできた慣習でそれまでは両院対等だった。
@Hisana_Houjou
そういうわけで、日本の参議院は衆議院(と内閣)に対し拒否権を持ってるの。しかも、参議院と衆議院がねじれを起こした時の解決システムは憲法上存在しない。両院協議会はあるけど事実上機能してないしね。
@Hisana_Houjou
その意味で実は日本の議院内閣制は参議院という立法府の第二院と、内閣と衆議院という立法府の第一院が分散して存在する構造になってるの。これは非常に独特な制度ね。日本型議院内閣制とでも言うか。
@Hisana_Houjou
それでいながら近年まで参議院という存在はほとんど研究の対象になってこなかったわ。55年体制下のもとで参議院は衆議院のカーボンコピー化が進んだからね。でも、今は事実上の二大政党制になっていて、参議院が政争の場となることが多くなっている。
@Hisana_Houjou
第二院が常に第一院と異なった議決をするなら、第二院は有害でしかない。一方で常に同じ議決をするならわざわざ第二院を設ける必要はないわ。必要なのは参議院の自制か、それとも強すぎる参議院の権限縮小か。その辺が問題ってことね。
@Hisana_Houjou
そんなわけで本日の政治学講義はおしまい。読んでくれた人、ありがとね!

コメント

高千穂 伊織 @t_iori 2011年8月13日
「憲法の制度上も立法権と司法権は統一的に運用されるべきってことになってるわけ」立法権と行政権の誤字って認識でいいかしら?( ゚д゚)
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする