《「変身」(堀潤)鑑賞の感想。正「とうでん」誤「いちえふ」》

堀潤氏が作った「変身」を見て、 漫画「いちえふ」のデタラメさを改めて思い出しました。
震災 原発 変身 いちえふ
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
《「変身」(堀潤)鑑賞の感想。正「とうでん」誤「いちえふ」》 0 2014年7月2日、札幌市シアターキノで「変身」を鑑賞。100席くらいの劇場で、35人前後の客がいた。客は老若男女様々。大学生から70代位までの人々。鑑賞マナーは非常に良く、ほぼ理想的な状況だった。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
1 映画の内容に関してはできるだけネタバレにならないようにするが、途中で楢葉町の議会議員(当時)が堀氏に答えた辺りで、私の脳裏で別の回路が働き始めた。 この映画の内容は、大きな話題になり、激賞する人が多数いる漫画『いちえふ』の記述と真正面から対峙しているものなのだ。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
2 時系列で探すと、非常に興味深い符合に気づいた。 『変身 - Metamorphosis』解禁! unitedpeople.jp/henshin/archiv… の情報がネット上に掲載されたのが、2013年10月1日。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
3 『いちえふ ~福島第一原子力発電所案内記~』が第34回MANGA OPEN で満場一致の大賞受賞を報じられたのが2013年10月3日。 morning.moae.jp/news/475 その差、わずか2日だ。両者ともに取材や製作に時間を要したであろうが、余りにも発表日時が近すぎる
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
4 私自身、東京電力福島第一原子力発電所が立地する双葉町に4年間居住し、高校の教員として、元生徒の多数が東京電力と関係企業に多数就職する手続きを行った経験もあり、私が住んでいた集合住宅にも原発で働く人とその家族が多数住んでいたので、地元の人が何をどう表現するかは知っている。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
5 また、私の兄は、かつては東芝の完全子会社の社員であり、東芝の社員として原発で放射線管理の仕事をしていた。妻の父も、原発構内作業や、原発作業員の通勤バスの運転などもしていたので、誰が何をどう表現するかは、肌身にしみて知っているつもりだ。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
6 漫画『いちえふ』のタイトルに関して、作者は根本的な間違いをしている。 地元の人たちは、東京電力の福島第一原発も第二原発も分けずに、ぼかして「とうでん」と呼んでいたのだ。 「今、どこで働いてんだい?」「ああ、東電だ」 それ以上は詳しく聞かない。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
7 詳しく聞かないのには、色々とわけがある。「東電で働いている」と言えば、広野火力発電所で仕事をしているのでなければ、原発で働いていることになる。仕事内容とか、雇用主とかに関して質問するのは、ぶしつけだし、何か秘密に当たることを聞こうとしてるようで、気まずい話になる。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
8 何よりも、田舎では「(大手の企業)で働いている」という話を相手がしたら、それ以上は詳しく聞かないのが暗黙のマナーだった。とりあえず「東電で働いている」ということは、倒産したり雇い止めになったりする危険性が低い、優良な仕事がある、というめでたいことなのだ。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
9 「東電で働いている」と言われたら詳しく聞かないことには、他にも理由がある。第一原発と第二原発の間での仕事場の移動が非常に多く、いちいち聞いていられない事がおおかったのだ。私の兄も、3ヶ月位で福島第一、福島大に、柏崎刈羽という具合に仕事場が変わることが多かった。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
10 いちいち教えてもらっても、仕事内容を詳細に聞くわけにも行かないので、「東電で働いている」で十分なのだ。 では、「1Fで働いている」と言う事はなかったか、というと、そうではない。原発作業員同士が、「符丁」のようにして「1F」とか「2F」とかいう表現はしていた。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
11 ここで本筋に戻る。 漫画「いちえふ」の作者が断言するような「地元の人々はみな『いちえふ』と呼ぶ」という話は、事実ではない。 作者の周りの原発作業員とその関係者は「いちえふ」と呼ぶかもしれないが、「一般住民がみな『いちえふ』と呼んでいた」は事実に反する。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
12 では、一般住民の多くは、東京電力福島第一原発を呼ぶときの表現はどうだったか、と言えば、第一と第二を区別しなければならない場合は「第一原発」とか「ふくいち」とか呼んでいたのだ。漫画「いちえふ」の作者が否定している呼び方は、実際に使われていたのだ。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
13 今日、「変身」を観て思いだした「いちえふ」の間違いをこれから列挙する。 以下の内容は、故日隅一雄氏や木野龍逸氏達が記者会見で繰り返し追及してきたことであり、「変身」作中でも証言つきで語られていることだ。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
14 東京電力福島第一原発の作業員には、3次下請企業の指示によって架空の経歴書を作成させられた、さらに下位の下請作業員がいる。下位の下請企業には、架空の経歴書作成を断る余地はない。もし断れば、仕事自体がなくなり、企業存続の危機に陥る。架空の経歴書作成は、様々な法律に違反している
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
15 作業員は作業に着く前に提示された条件と異なる環境での仕事を命じられることもある。 作業員の中には、仕事に応募する時点では「被曝線量が低い現場」と言われて応募したのに、実際には一時間60ミリの被曝をするような作業現場での仕事を指示されることもある。
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
16 多重下請け構造の中で、ピンハネを繰り返されて、現場の作業員の中にはまともな支払いを受けることができない人も多い。そのためもあって、作業員の中には士気が低下したまま作業に当たる人がいる。(「いちえふ」では「現場の士気は高い」と断言している)
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
17 作業員に対する放射線防護の指導は、ほとんど形式的にしか行われていない。「1日8ミリ被曝しても、一週間で半分になり、ゼロになる」などと下請け管理者が虚偽の話で被曝の危険性を誤魔化す。(「いちえふ」では「作業員の被曝は厳重に管理され、不安を抱く作業員はいない」とされている)
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
18 「いちえふ」最大の問題は、やはり、事故を起こした原発の呼称にも関連することだ。被害住民は、事故を起こした東京電力が、まともな事故情報提供をを行わなかったことを忘れていない。 問題は「いちえふ」にあるのではなく「とうでん」にあるのだ。(了)

コメント

鉄馬 @tetsumah 2014年7月3日
こういうことがあると、胡散臭くなってきますよね。
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