山下俊一氏の甲状腺がんに関する研究について(2014.7.5作成)

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

甲状腺発がん分子機構の解明と分子標的治療の開発応用 代表者 山下 俊一 2010年度~2012年度 kaken.nii.ac.jp/d/p/22390189.j… 研究概要(最新報告) 正常ヒト甲状腺初代培養細胞から多分化能幹細胞様細胞を誘導することに成功した。(続)

2014-07-05 08:57:00
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・研究概要(続):この細胞は、サイログロブリン発現陰性のみならず、サイトケラチン発現等の上皮系細胞の性質も失っており、逆にビメンチン発現など、間葉系細胞の性質を獲得していた。この細胞は、血清やTSH等の刺激により、再び上皮系細胞の性質を再獲得し、

2014-07-05 08:58:10
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・研究概要(続):サイログロブリンの発現も誘導・分化される。このことにより、甲状腺の分化細胞と幹細胞の間には、リプログラミングや上皮-間葉転換が深く関わっていることが示唆された。さらにこれは、発癌時の癌幹細胞の発生にも新たな視点をもたらすものである。

2014-07-05 08:58:27
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・研究概要(続):また、甲状腺癌発症関連遺伝子のひとつと考えられているFOXE1の機能解析を行うため、正常甲状腺細胞株にレンチウイルスベースのshRNAシステムを用い、ドキシサイクリン添加によりFOXE1発現をノックダウンできる細胞株を樹立した。

2014-07-05 08:58:58
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・研究概要(続):また、種々の癌遺伝子(RET/PTC1、BRAFV600E)、幹細胞関連遺伝子(Bmi-1、hTERT)を発現させるためのレンチウイルス発現ベクターの構築も行い、今後、本格的な機能解析を予定している。

2014-07-05 08:59:12
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・研究概要(続):甲状腺癌の多数のサンプルを用い、日本人症例でFOXE1、NKX2-1近傍ののSNPsが甲状腺癌発症と関連することを明らかにした。これまで、甲状腺癌関連SNPの報告は、すべて白人症例を対象としたものであり、本邦にとって重要な結果である。

2014-07-05 08:59:33
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・研究概要(続):さらに、分子標的剤Imatinibが、従来の化学療法・放射線治療時のNF-kappaB活性上昇を抑制することを見出し、今後、タキサン系抗癌剤や放射線治療とImatinibの併用療法を検討する。予後不良な甲状腺未分化癌の新規治療法となることが期待される。

2014-07-05 09:00:04
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

もひとつあった。 チェルノブイリ原発事故後の大規模コホート分子疫学調査 代表者 山下 俊一 2010年度~2012年度 kaken.nii.ac.jp/d/p/22256004.j… 研究概要(最新報告)(2011年度?) 今年度は、継続してベラルーシにおける連携研究拠点を基盤としつつ、

2014-07-05 09:08:47
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・分子疫学研究概要(続):チェルノブイリ分子疫学調査を推進し、同時に被ばく集団のコホートをウクライナでも確立した。長崎からの人材派遣、現地研究者の招聘事業によって病理組織診断、血液サンプル収集のプロトコールの標準化を果たし、ウクライナからもサンプルを収集し、

2014-07-05 09:09:39
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・分子疫学研究概要(続):核酸抽出を軌道に乗せることが出来た。チェルノブイリ原発事故後の甲状腺癌症例をさらにカバーでき、当研究における分子疫学調査は世界でも唯一無二のコホートとなり、その学術的意義は極めて大きい。

2014-07-05 09:10:12
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・分子疫学研究概要(続):得られた核酸は、順次、SNP解析を行い、データの蓄積、統計学的な処理を進行中である。これにより、散発性甲状腺癌の発症関連遺伝子であるNKX2-1近傍のSNPは、放射線誘発癌との関連は否定的となった。

2014-07-05 09:11:16
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・分子疫学研究概要(続):これは、放射線被曝による甲状腺癌へのなりやすさの予測、また発癌メカニズム解明のためにも重要な知見である。さらに、Chernobyl Tissue Bank運営のためにも人材派遣を行い、各共同機関との連携、生体試料・データの標準化も継続して行った。

2014-07-05 09:11:29
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・分子疫学研究概要(続):しかし、今年度は東日本大震災における福島第一原発事故のため、当初の計画に加え、震災対応のために、当研究における国際連携ネットワークを活用した。具体的には、WHO緊急被ばく医療ネットワークの関係者会議を福島で開催した。

2014-07-05 09:12:22
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・分子疫学研究概要(続):さらにChernobyl Tissue Bamkやロシア、ベラルーシ、ウクライナの共同研究者と連携し、チェルノブイリ原発事故で得られたエビデンス、経験を福島での震災対応に活かすことが出来ている。

2014-07-05 09:12:52
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・分子疫学研究概要(続):特に、ベラルーシから2名の甲状腺研究者を招聘し、長崎大学で共同研究を推進すると同時に、福島県立医科大学において推進している県民健康管理調査事業の視察と、甲状腺検査に関する意見交換等を行い、

2014-07-05 09:14:40
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

山下俊一・分子疫学研究概要(続):チェルノブイリの経験を福島で活かす為に継続した人材交流と共同研究の合意に達した。

2014-07-05 09:15:03
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

重要だと思う箇所: 「散発性甲状腺癌の発症関連遺伝子であるNKX2-1近傍のSNPは、放射線誘発癌との関連は否定的となった。これは、放射線被曝による甲状腺癌へのなりやすさの予測、また発癌メカニズム解明のためにも重要な知見である。」

2014-07-05 09:15:52
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

散発性甲状腺癌の発症関連遺伝子であるNKX2-1が放射性誘発癌と関連していないということは、NKX2-1の存在はその甲状腺癌が散発性であるという証明になるのではないの? twitter.com/YuriHiranuma/s…

2014-07-05 09:18:30
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

”ベラルーシ小児甲状腺癌患者から(中略)これまでのところ、やはりFOXE1のlocusに強い相関を認め、(中略)ただし、NKX2-1 locusとの相関は見られず、これが自然発症と放射性誘発との違いかもしれない。” japanthyroid.jp/commmon/201001…(p.107)

2014-06-21 11:49:11
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

放射線誘発性であるかを証明するよりも、散発性であることを証明する方が簡単なのでは?(というのは短絡的過ぎるのかな・・?)

2014-07-05 09:19:52
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ま、しかし、山下俊一氏の、原発事故以前にすでに「世界でも唯一無二のコホート分子疫学研究」であった研究にとって、福島県の癌症例は、非常に貴重なデータとなるんでござるよね、きっと。福島医科大学で行われている遺伝子検査のデータは、もちろん山下氏の所へ行くんだろうし。

2014-07-05 09:36:14
内田 @uchida_kawasaki

@YuriHiranuma 原発事故後、福島県立医大の講演で喋った事通りですね

2014-07-05 09:37:56
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

@uchida_kawasaki ご本人は有頂天だったんでしょうね、きっと。

2014-07-05 09:38:32
内田 @uchida_kawasaki

@YuriHiranuma つい、本音が出ちゃったんでしょうね。

2014-07-05 09:39:42
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

そういや、渋谷氏や中川氏などの東大陣が過剰診断・治療だと言うのに対して、山下俊一氏はどう思ってるんだろう。まさか甲状腺検査やめたいわけないだろうし。

2014-07-05 09:40:10
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

@uchida_kawasaki もう、嬉しくって、嬉しくって(棒)

2014-07-05 09:40:33