連続シリーズ 『首くくり栲象に話を聞く』についての生西康典氏のツイートまとめ
実作講座「演劇 似て非なるもの」番外編 連続シリーズ『首くくり栲象に話を聞く』|美学校 bigakko.jp/event_info/201…
2014-07-04 13:24:14お知らせ:明日18時より神保町の美学校にて実作講座「演劇 似て非なるもの」の番外編として『首くくり栲象に話を聞く』を開催致します。文字通りアクショニストの首くくり栲象さんに話を聞く会です。明日は御本人の希望もあり、最初は言葉ではなく「行為」から始められるとのこと。
2014-07-05 15:38:09首くくり栲象さんは国立のご自宅の庭で不定期に「庭劇場」と称し首を吊る行為を観客に見せています。はじめての首吊り行為を行なったのは1969年、寺山修司さんの天井桟敷館に於いてだったそうです。そして1997年より現在まで自宅の庭で毎日首を吊る行為を続けられています。
2014-07-05 15:43:50僕が首くくり栲象さんのことを知ったのは2011年なので、つい最近のことです。その出会いのことも含めBody Arts LaboratoryのCritiqueに書いていますので、ご興味ある方はそちらも読んでみてください。 bodyartslabo.com/critique/niwag…
2014-07-05 15:49:47庭劇場に行ったことがある方はご存知だと思いますが、庭での行為を見せられたあとには、栲象さんが用意された食事やお酒を御馳走になりながら、楽しい会話をすることになります。庭劇場への感想はもとより話題は多岐に渡ります。栲象さんが繰り出す言葉はいつも綺羅星のようだと僕は思っていました。
2014-07-05 15:54:10僕はその贅沢な時間を友人とは「庭学校」と呼んでいました。「庭劇場」の行為があの場所でしか起こり得ず、観客の中にだけなにかを残して、その場で消えてゆくように、栲象さんの綺羅星のような言葉もあの炬燵を囲んだ場で消えてゆきます。そのことも含めてこれほど贅沢な時間は無いと思っています。
2014-07-05 15:58:53ちょうど1年ほど前の夏、雨の降る晩に庭劇場を行い、観客と会話し、みなが帰ったあとに栲象さんは倒れました。幸い直ぐに発見され、しばらく入院されていました。肺気腫でした。
2014-07-05 16:02:41数週間のちに退院して自宅に帰ったときに、庭には苔が生えていたそうです。栲象さんはそのことがショックだったと仰ってました。毎朝、首を吊るという行為をし、あの独特の歩行を繰り広げる庭の地面はその時間の積み重ねで、粘土質みたいな滑らかで艶やかです。
2014-07-05 16:06:26首つりから降り立つ、あの穴、おそらくあそこに苔が生えていたのでしょう。栲象さんの首を吊る行為が日々の積み重ねなら、苔が生えてゆくのも日々の積み重ね。だがしかし「積み重ね」という言葉には注意したいと思います。都築響一さんの『独居老人スタイル』から栲象さん自身の言葉、
2014-07-05 16:17:50けっきょく、毎日毎日よくって言われるけど、僕には毎日しかないわけで、それを思い知ったのは、たとえば今日首つりを1分やったから、明日も1分できるとはかぎらない。
2014-07-05 16:21:47よく、芸能やっているひとたちは、昨日うまくやったから昨日のを踏襲すれば、今日もできると思ったら、だいたいダメになってるっていうでしょ、それと同じことで、昨日の内容っていうのが、今日も当てはまるとは限らないというのが、庭の首つりを通じて骨身にしみてるんで。
2014-07-05 16:24:26栲象さんが庭劇場で行なっている行為というのは言葉で説明しようとすると毎回さほど変わっている訳ではないのだけれど、実際に見続けていると毎回驚く程の変貌を遂げ続けています。昨年の春くらいからのそれは凄まじいものがあります。「凄まじい」という言葉は庭にはそぐわないのですが。
2014-07-05 16:29:50重いわけでもなければ、軽いわけでもない。ただ庭劇場を見ていて、栲象さんだけに目や耳などの意識が向かうわけではなく、全方位の音や気配に自分がひらかれていくような感覚はほかでは得られない体験です。
2014-07-05 16:32:27話が逸れてしまいました。『首くくり栲象に話を聞く』ですが、1〜2か月に一度くらいの割合で連続して少なくとも5回くらいはお話を聞いて行こうと思っています。
2014-07-05 16:37:56美学校のHPにも書きましたが、栲象さんは風倉匠さん、高松次郎さん、松澤宥さんなどの美術家とも深い交流があり、その辺りの話も含めて聞いていければと思っています。そういう意味でも美学校でこういう企画を開催することはなにかしらの意味がある気がしてます。
2014-07-05 16:39:59お話を聞くにあたり、美術やダンス/舞踏など各方面と交流されてきた栲象さんの話を聞くには自分では役不足だと思いましたので、かつて美学校で菊畑茂久馬さんに師事されていたこともある佐藤直樹さんと、
2014-07-05 16:43:35Body Arts Laboratoryプログラム・コーディネーターですぐれた編集者/デザイナーでもある印牧雅子さんにも聞き手として参加して頂くことにしました。
2014-07-05 16:44:38また明日のトークの前に行なわれるであろう首くくり栲象さんの行為では照明/美術に小駒豪さん、美術にドゥイさんに協力して頂くことにしました。
2014-07-05 16:46:09この連続トークイベントの『首くくり栲象に話を聞く』ですが、最終的には何らかの形にまとめられればと思っています。例えば書籍というのは難しくても小冊子かなにか。
2014-07-05 16:52:46料金はカンパ制(1,500円より)となっています。ここで集められたお金ですが、本にまとめる時の費用にしたいということ。それ以外には、かかった実費だけひいて出来るだけ栲象さんにお渡ししたいと思っています。
2014-07-05 16:57:46なので、そのお金の使い道、『首くくり栲象に話を聞く』というイベントを続けていくにあたり、その主旨に賛同して頂ける方は、少しでも余分にカンパしてもらえると嬉しいです。長くなりましたが、明日は多くの方に参加頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します。
2014-07-05 17:02:37明日: 実作講座「演劇 似て非なるもの」番外編 連続シリーズ『首くくり栲象に話を聞く』 語り手/行為:首くくり栲象 聞き手:生西康典、佐藤直樹、印牧雅子 照明/美術:小駒豪 美術:ドゥイ bigakko.jp/event_info/201…
2014-07-05 17:06:39