道徳文脈に乗っかりやすい言葉というのは、案外一番それが役に立ちそうな人たちには届かない

忙しくてぎすぎすしてそうな現場には特に。そうした人たちに耳を傾けてもらうための道具として、邪悪な言葉というものはときどき役に立つ。激辛パウダーみたいなもの
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medtoolz @medtoolz

カーネギー的な、穏やかで好ましい態度が結局人を上手に動かすという原則は今でもきっと通じるのはたしかだけれど、一方でマスメディアやネットの評判を援用することを前提に、相手から失言を誘ってみたり、わざと敗北してみせたりする世界、それがだれにでも利用できる現状までは想定外なんだろう

2014-07-02 16:28:23
medtoolz @medtoolz

下から攻撃する手段がないのなら、誰も下になろうとは思わない。高専柔道で引き込みが成立するのは下からの攻撃手段が確立されていたからだし。下手に無難に振る舞うことが結局正しいよ、という道徳もまた、攻撃手段の指南無しには広まらないのではないかと思う

2014-07-02 20:09:18
medtoolz @medtoolz

丁寧な態度で接すれば丁寧に応えてくれるし、聞き役に徹すると、結果として「あの人はいい人だ」という肯定的な評価がもらえる。同意できるし道徳的にも納得である一方、うちの現場は違うよとか、忙しすぎて聞き倒すなんて無理とか、そういう反論が出るのもよくわかる

2014-07-03 11:47:41
medtoolz @medtoolz

道徳文脈に乗っかりやすい言葉というのは、案外一番それが役に立ちそうな人たちには届かない。忙しくてぎすぎすしてそうな現場には特に。そうした人たちに耳を傾けてもらうための道具として、邪悪な言葉というものはときどき役に立つ。激辛パウダーみたいなもの

2014-07-03 11:49:53
medtoolz @medtoolz

「誠意をもって話を聞きましょう」は受け付けなくても、「詐欺師の心境で身を乗り出して見せると相手は簡単に満足する」と表現すると、響く人には響く。目指している状況は似たようなもので。

2014-07-03 11:51:38
medtoolz @medtoolz

「あらゆる人に敬意を払い、優れた点を探してみせれば人がついてきます」は真実だけれどきっと無理だという声も多い。これなんかも「その場に存在する最もつまらない人間に最大の注意を支払って見せないと、その人はいつか敵になる」みたいに表記したほうが、腑に落ちる人もいるんじゃないか

2014-07-03 11:55:42