写真家・山岸剛の個展「Tohoku-Lost,Left,Found」に関する写真家・オオタカタカシ氏の一連のコメント
- yoshihirohorii
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写真機自体は何も結果しないんだよ。ただヒトに写真の能力を与えるだけで。手だれの写真家なら、作為的にも撮れるし、それこそ機械的にも撮れるし。たいがいはそれ以前の「機械的に撮るという作為」に留まるわけだが
2014-07-07 13:18:54カメラが機械の目と言われたのは、写実的描写において、人間のドローイング・デッサンでは決して達成できない精緻さを容易に獲得できるという驚きを表現した牧歌的な言葉に過ぎない
2014-07-07 13:20:41もう20年前になるか。嫁さんを貰った年なので ある作家が初個展を開いていて。まぁ同じ先生と関わりがあったので見に行った。 大判のネガカラーで風景を撮る作家だった
2014-07-07 13:23:01技術的なことをほとんど知らない奴であることは承知していたので。俺は彼に内緒で、個展の製作期間中に、暗室の引伸し機の調整から自動現像機の薬品の校正まで、夜中に暗室に行って完璧なコンディションを整えてやったのだが
2014-07-07 13:25:24褒める言葉がないなら黙っていた方が世間は渡りやすいというのは俺もよく知っているので、挨拶だけして帰ろうと思って、黙って会場で彼が諸先生方に自作の説明をするのに耳を傾けていたが。「大判ならではの精緻な描写」「精密なディテール」とかいう言葉を連呼していて絶望感を味わうことになった
2014-07-07 13:31:34それでも黙って挨拶だけして帰ろうと思っていたら。後から嫁さんが「あなた。私写真ことはよくわからないんだけどどうしても気になることがあるので訊いてみたいんだけど。いい?」 「写真って?こんなにボケるものなの?大きくしたからボケるの?」と
2014-07-07 13:33:17で。そのあと彼がドヤ顔で「どうですか」と自信満々に言ってきたので。つい口から「いいレンズに買い替えようよ」という言葉が出てしまった。 いや。レンズの問題以前のであることはわかっていたんだけど。まさか「写真論語る前にピントを合わせようよ」とはいえないし…
2014-07-07 13:39:10その後彼が方々で「あいつは写真展の会場で写真論や表現のコンセプトについて述べるのではなく、機材の質についてしか言わないような奴だ」と、方々でdisって歩いたので、俺の評判は大変な傷を負うはめに…
2014-07-07 13:41:04全ての写真作家および写真表現を志すカメラマンの方に。写真展に出す写真については、ピントを合わせてくださいと切に願っておる次第です。 特に大判ウッドビュー
2014-07-07 13:42:44