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「放射線のものさし」中川恵一(著) から、個人的メモ pic.twitter.com/Dg5w2DFbGO
2014-07-07 12:14:33p11【このままでは、事故の教訓を残せないのではないか】専門ではありませんので、原子力発電所それ自体の話はできませんし、するつもりもありません。放射線科医としての私の所感ですが、→ @kanna07409
2014-07-07 12:18:11→放射線の人体影響ーとりわけ「低線量被ばく」ーに限っても、百家争鳴と言うと聞こえはいいですが、専門家も含め、実は乱暴な議論が横行してきた(現在も続いています)。→@kanna07409
2014-07-07 12:21:30→何より、日常的に、ある量以上の放射線に接する機会を持たない方が、いわば放射線を知らないまま、机上の議論を繰り返し、得々と発信しているように見えます。→@kanna07409
2014-07-07 12:23:38→そのような無責任な発言があちこちで繰り返されるために、多くの方はいまだに誤解から抜け出せない。とりわけ、小さなお子さんを抱える方を不必要に動揺させる言論は、罪深いものだと思います。→@kanna07409
2014-07-07 12:26:14→また、一部の市民活動家の方々が、国が推進してきた原発に反対する立場から、被ばくの人体影響を過大評価し、それを喧伝してきたようにも感じています。→@kanna07409
2014-07-07 12:27:53→しかも「低線量被ばく」をめぐる議論は、建設的なものとは言えないので、もし、今後、また同様の事故が起きるとしたら(起こってはいけませんが)、同じような混乱は避けられないと私は思います。→@kanna07409
2014-07-07 12:30:08→(言論のレベルだけでなく、緊急時の対応や長期汚染地域への支援など、何か教訓として残される気配があるでしょうか。)→@kanna07409
2014-07-07 12:32:02→事故の際に、どういう施策が立てられるべきか、どういう心構えが必要か、平時からどんな準備をしておくか、ということが大事なわけです。→@kanna07409
2014-07-07 12:34:48→現在のような「言いたい放題」の状態が続くのであれば、その対策を共有していくことができないのではないか、と恐れています。@kanna07409
2014-07-07 12:36:26p203【私からの提案】がんを専門とする医師として、放射線を熟知する研究者として、福島と日本がこの危機を乗り越えるために、いくつか提案があります。以下に箇条書きにしてみます。→@kanna07409
2014-07-07 12:40:41→①リスク・コミュニケーションに予算をつけること。(除染の厖大な予算に比して、あまりにも少ない) ②健康診断の実施と、親身な健康相談を維持するために、医師と看護師の拡充(予算措置)が必要(県民健康管理調査)。→
2014-07-07 12:44:21→③住民の声にならない声を聴く必要がある。住民主体の体験型学習の場を用意すること。④福島第一原発の作業員に継続した支援が必要(事故の収束へ向けた作業が着実に進められているのは、本当に奇跡的なこと)。→@kanna07409
2014-07-07 12:47:22→⑤被ばくと発がんについて、最低限の知識を持ってもらうように働きかけること(がん専門医として)。⑥がんが増えたかどうか検証するためには、現時点での福島県のがん罹患率を算出しておく必要がある。→@kanna07409
2014-07-07 12:50:49→(ベースラインがないと、増えたかどうか分からなくなります。がんが増えるには5年以上を要するが、急ぐ必要があります)→@kanna07409
2014-07-07 12:52:14→⑦高齢者の甲状腺がんの「過剰診断」の問題などを、福島県民に周知させること。⑧福島の子どもたちへの放射線教育(これは親への逆世代教育につながります)。→@kanna07409
2014-07-07 12:54:58→⑨国が、福島県の実情(とくに作業現場と避難者の実態)を責任を持って広報すること(国民の関心が薄らぐなか、一般メディアにはできないことです)。→@kanna07409
2014-07-07 12:57:15→⑩飯舘村などの自治体に、ある程度の裁量権を与えること。国はこうした自治体の要望をできるだけ取り入れること。⑪県民一人ひとりに「放射線のものさし」を持ってもらう体制を作ること。その上で、一人ひとりの意思決定を尊重すること。→@kanna07409
2014-07-07 13:00:47→(略)リスクをできるだけ正しく計った上で、各自が選択した意思決定をお互い尊重することも大切です。避難を続けることがいけないわけでもありませんし、できるだけ早く故郷に帰りたいという住民の気持ちを理解することも大事です。→@kanna07409
2014-07-07 13:03:33→日本人が安全派と危険派に分断されてお互いを傷つけ合う構図はまさに最悪です。(ここまで)@kanna07409
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