のーぶらの日ほのえり

hnel @ll_hnel

違和感は朝、登校中にばったり出会って抱きつかれた時からあった。いつもより心なしか腕に押し付けられた形になったその部分が柔らかく感じて。それでも確かめる事なんてできなくて、まさかね、思い込みってこともあるかもしれない。そう思ってやり過ごした。

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朝練の着替えの時ちらりと確認しようと思ったのに海未と真姫から次の新曲のフォーメーションの件で相談を受けていたら見逃してしまった。柔軟体操をしている間もつい視線がそこへと向いてしまいたまに我に返る、練習を終えて授業を受け始めてもどうも気にかなってしまい、注意力が散漫になってしまう。

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「どしたん？調子悪いん？」なんて希にも聞かれて、考えている内容が内容なだけに相談することもできず、何でもないとやり過ごした。「まぁ･･･何か悩んでるんならいつでも言ってな？うちはえりちの親友なんやし」なんて有り難い言葉を貰って、やっと放課後。

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クラス担任から頼まれた用事を終えて、もう既に皆は屋上にいるだろうと踏んで部室の扉を開けるとそこには朝からのモヤモヤの原因である彼女がひとり、そこにいた。「穂乃果」「あ、絵里ちゃん。絵里ちゃんも何か用事があったの？」「ええ。ちょっと」「そうなんだぁ。お疲れ様」ふにゃりと笑う穂乃果

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ふにゃりといつも通りの笑顔を見せる穂乃果に合わせるように微笑む。「みんな練習始めてるだろうし急がないとね」そう言われて朝の違和感を思い出す。鞄から練習着を取り出そうと背を向けた彼女の後ろにそっと近づき抱きしめる。「ぅ、え、えりちゃん？･･･部室ではこういうコトしないって･･･」

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戸惑いの声をあげる穂乃果もかわいいな、なんて思いながら朝から違和感があった部分へと手を這わせると穂乃果から吐息にも似た声が漏れる。ちょっと触れただけなのにそんな声を上げるなんて、どんだけ敏感なのよ。そんなところも嫌いじゃないわ。

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なんて思いながらそこを包み込むように触れ、一度だけ軽く形を確かめるように指先を動かすとふんわり柔らかい感触。生で触る感触とはことなるけれど、下着と服の上から触るにしてはどこか柔らかく感じるこれはやっぱり･･･「穂乃果」「･･･ふぇ？」「あなた･･･ブラどうしたの？」

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「もしかしてノーブ･･･」「ちっ･･･違うよ！カップ付きのキャミ着てるよ」「それにしては柔らかい気がするけれど･･･」「んんっ･･･絵里ちゃんっ･･･指動かしながら喋らないでよぉ」「だって朝抱きつかれた時いつもより柔らかく感じて気になったんですもの」「･･･絵里ちゃんのえっち」

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「穂乃果が悪いのでしょう？こんな柔らかい身体して。･･･ほかの誰かに抱きついてないでしょうね？」穂乃果はよく海未やことり、真姫なんかにも抱きついている。今日だって知らないところで誰かに抱きついているかもしれない。この柔らかさを私以外にも知ってしまった人間がいるかもしれない。