- hana_hana_mi
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@tos 私の名前はクドリャフカです。日本人だし、『巻き毛ちゃん』でもないけれど。 今はもういない両親が付けてくれた名前です。子供にこんな名前を付ける両親は、馬鹿だったのでしょう。
2014-07-10 16:40:57@tos 子供にクドリャフカなんて名前をつけた癖に、 片道切符のロケットに乗って逝ってしまったのは、両親だったのですから。 何故私が、クドリャフカが、地球で彼らの帰りを待たなければならないのでしょうか。
2014-07-10 16:41:19@tos 両親の居なくなった私は、保険金目当ての親戚に引き取られました。 幸せだった日々は一転し、ただ殴られ、罵倒されるだけの日々。 神に助けを請うても、生活が変わることはありませんでした。
2014-07-10 16:41:39@tos 諦めた私は自分を守るための術を身に着けました。 誰も私に近寄らなければいい。私を嫌えばいい。 その頃にはもう、殴られる事も罵倒される事にも、どうと思う事もありませんでした。
2014-07-10 16:41:58@tos 話は変わりますが、私は識りたいと思う事がたくさんありました。 人間に対して興味を持たない故のものだったのでしょうか。知識欲だけは、人一倍あったといっても良いでしょう。
2014-07-10 16:42:34@tos 知識欲を満たすために、手に入れたいものもたくさんありました。 けれど私を引き取った親戚がそれらを買ってくれる筈もありませんでしたから、 私は自力でそれらを手に入れる必要がありました。
2014-07-10 16:42:57@tos その過程で左足を失うことになったのですが、 それでも目的のものを識る事はできたので、後悔はしていません。 寧ろ義足なるものを実際に使う事が出来たのですから、何の不満がありましょうか。
2014-07-10 16:43:13@tos そんな事を繰り返しているうちに、私は気付いたら捕まっていました。 誰かが通報したのでしょう。欲しいものを手に入れる為には、手段を問いませんでしたから。 確か、あの時はナイフ片手に脅していたのでしたっけ。
2014-07-10 16:43:33@tos けれど、別に気にしてはいません。 だって、こんな場所があるという事を知れたのですから。 ただ、他の人間と共に過ごすというのはひどく不快ですが。
2014-07-10 16:43:50@tos 私がこの学校から出た頃には、私を引き取った奴等が全員死んでいるようにと願ってます。 あいつらはただのゲロカスなんですから、さっさと死ねばいいのに。私が喜んで差し上げますから、死んでいてくださいね。
2014-07-10 16:44:57@tos 父よ、母よ。クドリャフカは今でもあなた達の帰りを待っています。 二度と帰ってこないと理解していますが、それでも。 私を愛してくれたのは、世界でたったふたりだけ。あなた達だけですから。
2014-07-10 16:45:43