靴職人PISAさんの靴製作行程

手作りの靴をオーダーする、という、普段は見えにくい行程と顧客の皆様のやり取りを、一部ではありますがまとめました。 職人さんの研鑽を積まれた技術と、ものづくりに対する情熱と精神が、ツイートを通して垣間見えます。 ドレスシューズ、フットベッド、レザースニーカーなどを手掛けていらっしゃる、整形靴の分野に秀でたシューメーカーさんです。 続きを読む
デザイン サトウ靴 アートマン靴 靴のオーダーメイド ビスポーク
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 ask.fmより
PISAさんの考える良い靴の条件、教えてください。(3つあげるならば) 木型が足に合っているという前提で。
①カウンター(踵芯)が硬くしっかりしたものが入ってる事。
②ボールエリア(親指と小指の付け根。屈曲部)がよく曲がる事。
③デザインが木型に「(違和感なく)乗っている」事。

PISA @333pisa
靴のオーダーは実際会って靴のサンプルを見ながら、話すのが一番わかってもらえるんだろうなと。取り組み、製品、人柄など感覚的なところで共感してもらえれば。よく○○の靴はすごい!とありますが、靴でなく対人間とのやり取りの方が重要なので、皮膚感覚が合わないならやめた方がいいと思います
PISA @333pisa
確かにオーダーがどんな風に行われてるかは気になるか…。雑誌なんかで取り上げてもらえると伝わるやすいんだろうな。今回、某生活情報サイトの取材を受ける予定なんですが、これに掲載決まると結構忙しくなる可能性がありますんで、それ以降のオーダーの方は納期長めに見ておいてください…。
PISA @333pisa
上質な素材を使い足に合わせた靴を修理しながら長く履き続けると。計算してもらったらわかると思いますが、一足の値段が高額でも、安価な靴を数足履き潰すより結果として安くつくことがほとんどです。10,20足欲しいという方なら別ですが、革靴なら3~5足あれば十分な気がします。
PISA @333pisa
靴を作ってると、しっかりした出来になればなるほど最後木型を抜くのが辛いんです。これはしっかりと革が木型に沿ってるから。革自体もしっかりとしてるので形が崩れない。紐は必ず緩めないと足を入れれない作りになってます。足が入れやすい作りは革が柔らか過ぎる、履き口が広過ぎるなどあります。
 まず初めに、完成したサトウさん受注の靴から。

この靴よりも前に、仮靴を製作、フィッティングと微調整の後に作られました。

PISA @333pisa
サトウさんの靴、製作過程はまた心を立てなおしてからということで、WebsiteにUPするようの写真を幾つかこちらでも。 #サトウ靴 pic.twitter.com/qPSdan3TD5
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PISA @333pisa
こちらから見ると紫がかった紺。色調補正はしてません。照明の当て方でここまで変わるんです。 #サトウ靴 pic.twitter.com/JGT1KYZK3j
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PISA @333pisa
ヒールはビシッと決めました!磨きもワックスしっかり目に入れて。 #サトウ靴 pic.twitter.com/4UP1S2drrA
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PISA @333pisa
修理のこと、雨の日を考えてビブラムハーフラバー仕様。トップリフトはV型の物を。通常踵は外側から削れるので、ゴムをそのように配置したものが一般的ですが、うちではあらゆる歩行にも対応できるようにとこれを採用しています。 #サトウ靴 pic.twitter.com/gferrq58HQ
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PISA @333pisa
つま先のウィールもハンドでしっかりと。これを元々ギザギザが入ってる既製材料を使うとこんな雰囲気は出ません。「こんな雰囲気」というのが何とも言葉にしづらいんですが…。 #サトウ靴 pic.twitter.com/tF9IKX03It
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PISA @333pisa
木型と靴。芯材を入れるので全体的にボリュームが出ます。特につま先。オーダー考えてらっしゃる方のご参考になれば。 #サトウ靴 pic.twitter.com/rWhbe0x6IW
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ここからがサトウさんの靴、製作過程です。
PISA @333pisa
裁断 作成した型紙から革を切り出します。傷、穴、伸び方…注意する点は様々で意外と時間がかかります。使う刃物はカッター、ナイフ、革包丁。場面によって使い分け、切れ味勝負なので事前に手入れもしておきます。 pic.twitter.com/68GhsXnHkG
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PISA @333pisa
革漉き 革はそのまま貼り合わせると段差が出るので、漉いてフラットにします。箇所により漉き方、漉き具合は変更します。経験が浅いと穴が開いたり切ったりガタガタになり、私も学生の頃よく失敗しました。 pic.twitter.com/rAnjaEiu7e
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PISA @333pisa
貼り合わせ縫製 漉いたパーツを貼りミシンで縫製します。写真はヒモ穴の芯材を貼りビーディングテープ(伸び止め)を貼るところ。芯材は漉いた革を使ってます。 pic.twitter.com/DHJN4InsWB
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PISA @333pisa
カウンター(踵芯材)の加工 厚い革を濡らし漉いていきます。面を意識して。これも経験が浅いと切ったりガタガタになります。芯材自体は外側からは見えないんですが、形状は反映されるので細かく加工する必要があり、その後の作業に影響が出ます。 pic.twitter.com/1ANcvIyZLT
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PISA @333pisa
つま先の芯材とアッパー つま先の芯材も同様に加工します。写真は縫製したアッパー。 pic.twitter.com/G4WhXCs5sS
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PISA @333pisa
仮つりこみ つりこみと言うのはアッパーを木型に沿わせること。ペンチのような専用工具で革を木型下に引っ張り釘で留めていきます。仮つりこみとは、位置決めなど確認のため行います。終わると釘を抜いて、元に戻します。 pic.twitter.com/f3Mq7MkpuA
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PISA @333pisa
つりこみ準備 アッパー内側にタルクを振ります。これは木型を盛り修正した部分にボンドが用いられているため革が接着され抜けにくくなるのを防止するためなのでビスポークならではですね。おまじないという人もいますが効果はあるかと。 pic.twitter.com/EeFWLct7Pt
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PISA @333pisa
先芯つりこみ 予め木型に沿わせて乾燥させておいた先芯を専用ボンドで固定、つりこむ。今回革ですが、熱可塑樹脂、溶剤系樹脂などを使うメーカーもあります。それぞれ一長一短あります。 pic.twitter.com/3KQGEn4kpj
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PISA @333pisa
つりこみ終了 ポイントは皺が寄らず木型にしっかり成型できていること。難易度は型紙の良し悪しや、木型の形状、アッパーの仕様、革の質など、様々な要素が絡みます。ボンドが固まらないうちに終了させなければいけないので時間勝負です。 pic.twitter.com/67dBvJg7CH
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PISA @333pisa
ウェルト コバにあたる部分です。革を使ってます。色も自分で入れます。今回は黒で。これを貼っていくのですが、つりこみでしっかりエッジを出していないとうまく貼れません。ガタガタで仕上がりも汚くなります。 pic.twitter.com/ffr11iUwbX
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PISA @333pisa
中物(コルク)とアウトソール接着 隙間を埋めるためにコルクを貼り削ります。この時も形状も職人によって丸みを強調したり、フラットにしたり。私はフラットなタイプです。理由はありますが追々。コルク以外にもフェルトやEVAなど様々です。 pic.twitter.com/6WmNWyCjJ3
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コメント

カム @comekurisu 2014年8月28日
シームレスヒールが滅茶苦茶カッコいい…スーツはビスポーク好きでも靴は既製品のサイズに不満を感じた事が無かったのであまり知らなかったけどデザイン面でも欲しくなる。自分だけの専用機作れるってのは凄い楽しそう。
mi-wa @miwasan38 2019年1月11日
こういうの見てるとわくわくする🎼.•*¨*•.¸¸🎶🎼.•*¨*•.¸¸🎶
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