村上隆氏@takashipom 「絵画の進化は終わっていない」

芸術家村上隆氏が、現在進行中の「ヘタポム」絵画プロジェクト等のコンセプトを解説。西欧美術のコンテクストを背景とした、絵画の「イリュージョン」の再生と進化について言及する。 参考画像 (http://twitpic.com/2u6j7o続きを読む
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takashi murakami @takashipom

シルクスクリーン刷った後になぜ筆で塗るのか?という質問あり。シルクはガイドラインの色置きという役割であり、最終的にはパソコンのデスクトップの画像の拡大解釈=データはフラットであるはず=モニターは走査線なので、、、の再現、がゴールなので、出来るだけ表面、つるつるにしています。

2010-10-28 09:13:35
takashi murakami @takashipom

ボナールの絵画をみる時と同じように、人は絵画の行間をみます。

2010-10-28 09:17:53
takashi murakami @takashipom

例えば今度TRONというディズニーの映画がやりますが、30年程前のリメイクです。最初のTRONはCGのしょっぱなで、クオリティとか今みるとビックリな程プリミティヴですが、当時の僕らには新作TRONと同じぐらいのクオリティーのCGワールドを『行間』に観てました。

2010-10-28 09:18:29
takashi murakami @takashipom

CGが絵画になる、という設定そのものがおかしいのですが、今今の発想、つまり、初期TRON的なコンテクストによって、来るべき未来の超超高度な表面処理の絵画を想定して、否、モニターが絵画になる事が可能な未来を想定して、

2010-10-28 09:20:48
takashi murakami @takashipom

布に絵の具を塗る、という行為でCGの本質的な色の世界を再現している、つもり、なのです。ですから、カイカイキキの絵画のクオリティーは作品毎にあげてます。CGの開発とはスピードが違いますが。

2010-10-28 09:22:17
takashi murakami @takashipom

今、かねてからの夢の3DCGと絵画との下図制作の模索を始めれてます。コンセプトはmacで下図を描き始めた時から合ったモノが、20年弱の時を経て、やっと可能になり始めました。絵画の表層の精度を上げて行く=行間がなくなる、という発想の裏側を造っている、と、言う訳です。

2010-10-28 09:24:24
takashi murakami @takashipom

あ、そうなんですか?知りません。すみません。 RT @jesuskillist: @takashipom あれ、リメイクなんですか。てっきり続編なんだとばかり。

2010-10-28 09:28:55
takashi murakami @takashipom

CGと絵画の歴史は実はどうでもいい。私は絵画のイリュージョンに関しての模索を再開発しているのです。抽象表現主義的なコンテクストによって、死に耐えた、と言われる、イリュージョンの再生が、CGの超進化によって、クラインの壷的なひっくり返りが起こって来ている。そこが私の絵画の争点です。

2010-10-28 09:32:05
takashi murakami @takashipom

なので、最近封印して来たモチーフの「お花」を今一度、大量に造ろうと決し、苦行の日々を送っているのです。

2010-10-28 09:33:33
takashi murakami @takashipom

http://twitpic.com/2uvfu7 http://twitpic.com/1s4csi 例えばこれらのドラゴンの作品は真逆の意味での絵画の『行間』を創造する試みです。

2010-10-28 09:37:07
takashi murakami @takashipom

ヘタポムプロジェクト等は、1982年的、懐古趣味的なトライアルです。http://twitpic.com/2silfs http://twitpic.com/2vphfc http://twitpic.com/2m239m http://twitpic.com/2m23d5

2010-10-28 09:43:47
takashi murakami @takashipom

絵画の進化。見直し、再編集、を真面目に行おうとすると、あれこれとテーマが転がりすぎてて拾い続けるだけでも大変です。

2010-10-28 09:45:07
takashi murakami @takashipom

なぜ、私の作品が本場で受けてて、追従者や本物の元アニメーターの絵が受けないか。それは絵画に対するアプローチが全く違う。私はアニメ絵をキャンヴァスに描く事で西欧絵画の持つ歴史の再編集を行い、その可能性の再評価を行っているのです。民族的なコンテクストは表層の一部だ。

2010-10-28 09:47:36
takashi murakami @takashipom

アニメの下手な再生産としか理解出来なかった世界から、目に移る世界の他にある『行間』を読み込み、絵画を進化させる作法へ。コンピュータを通して見える世界のイリュージョンは絵画の歴史もゆがめ始めています。

2010-10-28 09:59:01
takashi murakami @takashipom

絵画の進化は終わっていない。イリュージョンへの言説も200年前に遡るばかりではなく、今の3D映像にまで思考の風呂敷広げるべきだ。歴史を紐解き、今を検証する。

2010-10-28 10:07:20
takashi murakami @takashipom

絵画をコンピュータを使ってデザインし、思考する。コンピュータ環境のヴィジョンを浴びてしまった人々へのインテレクチュアルな絵画体験。それが私とカイカイキキの造り出す作品群なのです。

2010-10-28 11:10:01

コメント

takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
なぜか、まとめてくれて、、、ありがとうございます。結構本気で投げた球でしたが、誰にも受け止められずにへこんでましたんで、素直に嬉しいです。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
絵画の進化に関して、本気の論文には巡り会えていません。これだけ視覚芸術、エンタメが進化した中で、美術館芸術のみが速度を落として良い訳は無い。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
先日、リュック タイマンズさんと会いました。彼は彼がキュレートするグループ展に僕のアニメ作品をインヴァイトしてくれていたので、なぜ、アニメ作品をチョイスしたのかを聞きたくて、彼に接見を願いました。ちょうどシカゴでの個展でプロジェクトを終えた後で、ワンストップ、NYに立ち寄られていた折、デヴィッド ツヴァイナーギャラリーで彼の個展をやっており、その会場で絵を観ながらお話をしました。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
ご存知のように彼の絵は写真を元にした、ポスト、リヒター的な作品で、日本でも人気があります。http://bit.ly/aekQIT 写真、絵画、シミュレーショニズム、そしてマーケット、等へのアグレッシヴな展開をして来たアーティストです。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
会って話し始めた彼の話の内容は、中国のアートのグループ展をキュレーションした事に集中していました。軍がアンティークを含め、ARTの管理管轄であること、アジアのARTの変容ぶりへの虚意味がつかない事等、40分程、切れ目無く話していました。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
彼の作品は見た目、ボケてて、モノクロームで、雑誌や映画からのイメージの借用や、自分で撮影した写真の投射図像をサクサクとカンヴァスに描いているだけ、ですが、ある意味、セザンヌのパロディ的なコンテクストをベルギーの作家が、主題的な重苦しさを軽やかにやってる部分がヨーロッパでは受けていると思います。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
つまり、絵画独自のコンテクストを超えて、社会学的な意味の絵画が、セザンヌと合体した奇妙な結婚が奇異であり、しかし、センスの良いまとめ方に先進性が認められ、今もアクティヴに生き残っています。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
ペィンティングの中に封じ込める要素をどんどん積層して行っても尚、軽やかなセザンヌ的な顔立ちをした、センスの良さが、決め手です。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
つまり、Luc Tuymans絵画の決め手は「センスの良さ」にある、とは、日本のART関係者達はユメユメ思っていない訳です。ファッション的なセンスの良さ。これが絵画のコンテクストとどう絡むかなんて日本の絵画教育の場では全くの興味の対象外だと言う事です。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
つまりLuc Tuymansの絵画は、ある意味、純粋芸術的な重さから開放されている部分が肝です。絵画の進化を発見するには絵画史の体系樹を頭の中に構築しなくてはいけない。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
日本でLuc Tuymansもどきが大量発生していますが、あれを評価するキュレーター等、笑止。絵画史を全く理解していない阿呆です。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
逆にLuc Tuymansもどきを評価するキュレーター、日本の専門家達には村上隆の作品は評判が悪い。つまりマンガを模倣している、という社会学的なコンテクストでしか見えないから。そうした煙幕が張られた絵画へのトリックを読み解こう、なんて事等、出来ないのです。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
「ヘタポム」は12月、Art Basel Miami Beachで Blum&Poeで出品されます。http://bit.ly/aOT8dn
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
絵画史への仕掛けが何十にも仕込まれた難しいパズルですので、解ける人がいるかどうか、楽しみです。Blum&Poeのティムもこの作品の謎解きの最中で、相当興奮しているようです。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
1000人もの方々に読んで頂けて光栄です。絵画はチェスや囲碁、将棋のように、誰でも参加出来るが、プロの世界は恐ろしく入り組んだ世界です。どうかそんな専門的な世界に入って来て欲しいと思います。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
宮下規久朗の「ウォホールの芸術」を読んでて思ったが、部外者や初心者から見ると、作品のフォームを造れば、それ一発で当てられる、的な観察が多い事が気になった。この本で、ポップアート黎明期、リキテンスタインとのスタイルの模索の仕合が描かれており、色やフォームの違いを競ったような記述があったが、その辺、私も若い頃、友人とそのスタイル探しこそがアーティストとしてのデヴューの肝のように語り合っていたが、それは違います。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
デヴュー時のフォームは確かに目を引くか否かで言えば新しい方が良いに決まっているが、ARTは一発勝負ではない。盆栽のように時間をかけて刈り込んで行き形状を造り上げて行く行為の検証なのだ。なので、スタイルへの極度のこだわりはむしろ弊害となりかねない。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月15日
2599人もの人に読んで頂けて光栄です。ありがとうございました。
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エルフィード @erufiido 2010年11月15日
村上さん、昨日の夜にまとめ「明日トゥギャリの報告を」と思いつつ寝てしまい、遅れてしまいましたが、ご本人から見つけていただき、追記も頂きありがとうございます。@takashipom
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エルフィード @erufiido 2010年11月15日
Luc Tuymansの「ファッション的なセンスの良さ」が純粋芸術の持つ「絵画の本質」というある種の重みから脱却するエッセンスとして、彼を現代美術シーンのキーパーソンたらしめている、という解説を読み、以前Youtubeで見た、アンディー・ウォーホルがインタビューで「何故オリジナルな作品を作らず日用品のコピーをするのか?」と聞かれ「(オリジナルよりコピーの方が)簡単だからだ」と答えていた一節を思い出しました。彼のこの発言は、、
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エルフィード @erufiido 2010年11月15日
抽象表現主義にて提唱された「絵画の自律」を経由した芸術体系の中で捉えると、大きなパラダイム・シフトを起こすのだ、と思います。ちなみに、この動画を私のSNSに投稿したところ、「彼は流行を作って一時的な「価格」設定をしただけで、本当の「価値」は無い」という指摘をする知人がいました。そこで、「では何故同時期に同じようにブームになった多数の中で彼が歴史の中で特記されたのだろう?」と訊ねました。その知人の返答はありませんでしたが、、
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エルフィード @erufiido 2010年11月15日
アート・シーンにおける現象の一つ一つを芸術史の体系の中で捉えるか否かで、実体の無い「点」であるとみなすか、流れのある「線」の一部であると見なすかの見解が違ってくるのだと思います。ですが「点」であったと思われていた物が実は起源と未来という首尾を持つ線の一部であった、と発見し、自らの世界観が音を立てて大きく切り替わる体験というのは、アートの醍醐味そのものではないかと思います。
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エルフィード @erufiido 2010年11月15日
それまで無自覚だった自分自身の世界観の変革=パラダイム・シフトは現在するパラダイムに相反するパラダイムを正面衝突させて、より強度のある方が砕けずに残る、という方法。もう一つは既にある価値観の内側の構造に入り込み、破壊工作をするのではなく、構造を作り直す、という方法、、
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エルフィード @erufiido 2010年11月15日
があります。上記したのは、既に存在する哲学の私の初歩的な理解であり、全くオリジナルではありません。あしからず。しかし村上氏の「ヘタポム」プロジェクトの進行と製作意図を拝見するにあたり、プロジェクトの意図は西洋への追従などではなく、西洋芸術という現在のメインストリームの内側からの変革にあるように見受けられました。
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エルフィード @erufiido 2010年11月15日
ちなみにウォーホルの例を挙げたのは、パラダイム・シフトの普遍性という共通する概念を比較するためで、ウォーホルの活動と村上氏の活動を同列に捉えているという意味ではありません。念のため追記します。
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亜奇数/Furcas @Aerium 2010年11月15日
これはかなり分かり易い(説明が的確)と思う。今まで彼の作品評価に納得できなかった、彼の話が凡庸に聞こえていた、が今回の話を聴いて少しなるほどなと思えた。僕の短絡的な誤解かもしれないが
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@anonimaasjp 2010年11月16日
キャンパスにアニメ絵を描くことはガラクタ売り(美術商)に とって重要な事だけであって、美術にとってさほど重要じゃないでしょう。それは”古くさい伝統”の意味で重要なだけで。村上さんの美術史やコンテクストなんて所詮、下らないセールストークでしょ?。バンクシーの一連の活動の方が現代芸術化にとって重要な行為だと思う。村上さんみたいな古くさい芸術家を駆逐するには http://www.youtube.com/watch?v=DX1iplQQJTo
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シンボリタクジ @symbolix 2010年11月16日
Luc Tuymansはいいな、と思いつつ、似せている人が多い中、具体的にどこが光るのかうまく言語化できないでいたので、喉のつかえがとれた気分です。村上さん、TeruMatsuyamaさん、ありがとうございました。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月17日
バンクシーの一連の活動の方が現代芸術化にとって重要な行為だと思う。村上さんみたいな古くさい芸術家を駆逐するには http://www.youtube.com/watch?v=DX1iplQQJTo anonimaasjp ↑ 本当にそのとうりですね。
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Q-Kanazawa @kanazawa__ 2010年11月17日
村上隆作品は、現代アートの文脈、日本の古来からの伝統美術の文脈、現代のオタクカルチャーの文脈、それぞれから捉えられてしかるべきダと思っていたが、今までオタク面のみ捉えられてきた感がある。初めて現代アートの文脈で納得行く解説があった、、、御本人から。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月17日
ウォホールが大嫌いだった当時の人、も、沢山いた訳だから、しょうがねぇ〜や、と思うのだ。で、当時、嫌いだった人は一生嫌いだったと思う。なので、諦める。そうするしか無いのだ。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月17日
産まれて来て育まれた価値観の退転は難しい。ので、意見の共有不可能な人達とは一生不可能である事はしかたがない。なので、関わりたくないのだ。
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͏ @yoh 2010年11月17日
確かに明日から死ぬまで小麦を食えと言われてら実行できるだろうけど、生憎と日本人に生まれてしまったので、ご飯が食べたい。
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takashi murakami @takashipom 2010年11月17日
だから、関わらないでくれよ。目障りだろうからブロック等私なりの努力もするからさ。
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