スケゴー(@sukego_fut)さんによるゾーンとマンマーク、エントレリアネスとローテーションについての解説
ゾーンディフェンスを採用するチームの場合、一方のDFがボール保持者に対応し、もう一方のDFはレシーバーをマークしつつ、相棒がボール保持者にドリブルで抜かれた場合にそなえてカバーもできるポジショニングをする必要がある。
2014-07-12 23:05:46マンマークの場合は、1人1殺で完全にマッチアップする。ドリブルで抜かれた場合は、自己責任で抜かれた奴が自分で何とかしろ、というのが常識。
2014-07-12 23:08:00ゾーンディフェンスでもマーキング重視したスタイルもある。パスサッカー全盛の時代ということもあり、ドリブルに備えて深めにポジショニングするよりも、パスの受け手を潰すことを重視し、カバーよりもレシーバーのマークを優先するのが最近の流行だ。
2014-07-12 23:11:08ゾーンディフェンスを採用するチームでも、カバー重視して深めにポジショニングするところと、マークを重視して浅めにポジショニングするところがある。カバー重視はドリブル主体のチームに対して、マーク重視はパス主体のチームに対して有効である。
2014-07-12 23:12:3780年代後半に起きたサッキの戦術革命によってゾーンディフェンスが浸透した結果、アスリート能力を重視したプレッシング&カウンターが世界的に流行ったわけだが、それに対向するように生まれたのがエントレリネアスを多用してゾーンディフェンスを攻略するバルサのパスサッカー。
2014-07-12 23:16:23ゾーンディフェンスはボールを基準にポジショニングする。そのためアタッカー側は、DFの背後に侵入しようとしても、DFがその動きについて来れないため、容易に背後を取ることができる。
2014-07-12 23:19:26アタッカー側はゾーンの隙間に進入する際に、走って移動する必要がない。ゾーンの隙間にポジショニングできているなら、歩いていようと立ち止まっていようと良い。そのためアスリート能力よりも、状況判断力とテクニックが重要となる。。
2014-07-12 23:22:11このバルサのエントレリネアスを封じ込めるためにはどうすればよいか。ゾーンの隙間、DFの死角へ動き続けるイニエスタらをどう押さえ込めばよいか。といろいろやった結果生まれたのがマンマークディフェンス。
2014-07-12 23:24:49マンマークなので、ゾーンの隙間をつかれる心配がそもそもない。背後を取る動きには、DFを多めに配置して最終ラインから飛び出して潰す。これによりバルサの選手たちのエントレリネアスを封じ込めることに成功した。
2014-07-12 23:28:42これまで背後を取られていたのは、味方のカバーに気を配らねばならず、背後へ走り込む敵を追い切れなかったから。カバーを免除してマンマークに専念すれば、身体能力に優れた人材の少ないバルサのアタッカーを封じるのは難しくない。
2014-07-12 23:30:40ローテーションとは連動したオフ・ザ・ボールの動きによってディフェンスを撹乱する攻撃のこと。起源は諸説あるが、1950年代に無敵を誇ったハンガリー代表のマジック・マジャールが有名。
2014-07-12 23:35:14マンマーク攻略がテーマとなっていたのはバイエルンのグアルディオラも同じ。バルサはあまりうまく行っていなかったが、グアルディオラはローテーションを効果的に使い、マンマークが主流のブンデスリーガで圧倒的な強さを見せた。
2014-07-12 23:37:57