#台風一過の羽根っ娘

台風通ったあとクソ暑かったし羽根っ娘がマイクロビキニで水浴びしたくなるのも当然だと思う
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CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

つまりTLをまとめると庭のビニールプールでマイクロビキニ着た日焼け羽根っ娘とキャッキャウフフする話を書けば英雄になれるわけだ

2014-07-13 20:29:52
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

台風一過、アホみたいな暑さでなにもする気が起きないまま居間のソファーにいた俺を、インターフォンのチャイム音が叩き起こした。 ピンポン 「うー……そろそろお中元のシーズンだっけか?」 ピンポンピンポンピンポンピンポン チャイム音が何度も鳴り、生煮えの脳みその中で反響する。

2014-07-13 20:45:26
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

このチャイムの鳴らし方をするのは俺の知る限りただ一人――いや、一羽。「今日は店じまいだよ。帰った帰った」ドア越しに訪問者にお帰り願う。「やっぱりいた! 早く開けて! 私がローストチキンになってもいいの?」「いい」「ひっどーい!」訪問者は不満そうに大声を出すとどこかに飛び去った。

2014-07-13 20:49:42
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

これでよし。この暑さで体温の高いアイツにひっつかれたら俺が熱中症になってしまう。ベランダの鍵も閉めてある。俺が再びソファーに横になろうとしたとき、庭からドサッというなにか重いものが落ちる音がした。窓に近寄ってみるとカラフルな安物のエコバッグが無造作に転がっている。「まさか」

2014-07-13 20:54:10
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

雑草についた露が強烈な羽ばたきで吹き飛び、庭の水たまりに波紋を広げる。「お邪魔しまーっす!」「やっぱお前か!」白い翼を畳むと、彼女はいつもの様に無邪気な笑みを俺に向けた。「お引き取りください」「ちょっと!」窓を閉めようとするよりも早く、彼女は家の中に飛び込む。

2014-07-13 21:00:20
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「あのビニールプール、まだあるよね」予想の斜め上をいく言葉が彼女の口から飛び出した。「あぁ、うん……母さんが捨ててなけりゃあると思うよ」前の夏と同じだ。今度は彼女のペースにはまらないぞ。「水道とかは好きに使っていいから、ちゃんと片付けろよ」「えへへ、ありがとっ!」翼が膨らんだ。

2014-07-13 21:07:46
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「フッフッフン~♪」彼女は白い翼を揺らしながら水着らしきもの入れたビニール袋片手に脱衣場へ向かっていく。まぁ、家から着て来なかっただけ多少はマシになってというべきだろうか。「あ」「なんだよ」脱衣場のドアに手をかけた彼女が止まる。「今日は覗いたらダメだからね」「覗かねぇよ!」

2014-07-13 21:18:16
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「おまたせ」とんとんと肩を叩かれ、俺は飲みかけの麦茶をテーブルに戻して彼女の方を振り返る。「んー? ぼふぉあっ!?」これは、何だ。「どう……かな?」彼女はほんのりと赤らんだ顔で俺に尋ねた。「それ、水着?」彼女のつけているものが水着だと認識できない。「結構高かったんだから」

2014-07-13 21:24:54
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「いやこれ水着じゃなくて……」言ってしまっていいのか悩む。「水着じゃないならなんだって言うのよ」「……紐?」そう、彼女のつけているのは水着というよりも紐に近かった。覆うべき部分を覆っている生地はカードの半分もないくらいで、今にもいけない部分が見えてしまいそうだ。

2014-07-13 21:32:18
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「恥ずかしくないの?」「恥ずかしいよ」彼女が少しうつむく。日に焼けた頬がさっきよりも赤くなっている気がする。「でも、喜んで欲しかったから……」あぁ、なんだってコイツはこんなにも真っ直ぐにズレているんだろう。「普通のでいいんだって」「普通って、学校で着てる水着?」違う。そうじゃない

2014-07-13 21:37:28
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「うーん、マイクロビキニならイケると思ったんだけどなぁ」彼女は残念そうに翼をしぼませ。ゆっくりと俺に近づいてくる。「これね、パッド抜いてあるから透けるよ」彼女は俺の耳元で静かにそういった。「す、透けるって、何が!?」「生地」答えた彼女はわずかに唇の端を上げた。

2014-07-13 21:42:31
CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「あはは、その反応見たかったの!」彼女は嬉しそうに笑い、翼を揺らした。俺は理性でオスの衝動を押さえつけながら彼女から必死に目をそらす。透ける? の紐みたいな水着が? 「じゃあ、私水浴びするから」カラカラと音を立てて彼女は窓を開けて庭に降りる。「我慢できなくなったら、襲っていいよ」

2014-07-13 21:47:00