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渡邊芳之 ynabe39氏の語る、心理学界の歴史、学びの方法論と、徒弟制と

まとめました。
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渡邊芳之 @ynabe39

歴史的には左翼系で反精神医学、反臨床心理学の人たちが「臨床心理学会」を支配してて、そこから抜けたノンポリ(ごく一部右寄り)の人々が「心理臨床学会」を作って文科省と組んで「臨床心理士」資格をでっち上げた、という経緯があります。

2010-11-15 08:03:16
渡邊芳之 @ynabe39

国立大学の学費が40年で15倍に上がったのは財政や経済論理によるのではなく「私大との格差是正」という政策の結果。

2010-11-15 08:06:38
渡邊芳之 @ynabe39

実は「臨床心理」のほうもその後また分裂して「社会臨床学会」なんてのができたりしている。

2010-11-15 08:08:53
渡邊芳之 @ynabe39

社会臨床学会の人たちは「臨床」という言葉の意味やありようにこだわっている。

2010-11-15 08:10:31
渡邊芳之 @ynabe39

臨床心理士資格制度は一民間団体が文科省と結託して指定校制度を通じて大学や大学院のカリキュラムや人事に介入し、バックアップする文科省は天下り先を得るという構造で、心理学業界の圧倒的大部分の反対の中で強行されました。

2010-11-15 08:15:28
渡邊芳之 @ynabe39

臨床心理士資格とそれにまつわる利権構造がなければ心理の国家資格はもっと早くできていたはず。

2010-11-15 08:17:23
渡邊芳之 @ynabe39

臨床心理の知識や技術は少数の専門家に独占されるのではなく人に関わる仕事をする人々に共有されるべきと思っています。特に教育分野ではスクールカウンセラーに丸投げするのでなく教師がその技術や知識を持つべき。

2010-11-15 10:22:07
渡邊芳之 @ynabe39

私の臨床心理士資格制度についての考えはアエラムック「新版心理学がわかる」(朝日新聞社,2003)の「心の専門家を送り込むことだけではなく」に書いており,現在も考えは変わっていません。

2010-11-15 11:07:02
渡邊芳之 @ynabe39

ただ社会学的な「臨床心理学批判」や小沢牧子さんたちの「専門家はいらない論」と私の立場はいくつかの点で違います。私は臨床心理の専門性自体に否定的ではないですが,その専門性が「独立の専門家」としてだけ育てられることに反対しています。

2010-11-15 11:08:48
渡邊芳之 @ynabe39

私は臨床心理の知識を持った教師,臨床心理の訓練を受けた看護士,臨床心理を教育された介護福祉士などを増やすことの方が「臨床心理だけをやる専門家」の育成より先決だとずっと思っています。

2010-11-15 11:10:52
渡邊芳之 @ynabe39

臨床心理資格制度の最大の問題は,社会に開かれるべき臨床心理の知識技術を「臨床心理士」が独占するようにし,それを必要とする現場に「臨床心理のポストを用意すること」を強制したことだと思います。

2010-11-15 11:16:09
渡邊芳之 @ynabe39

もちろん,臨床心理士に限らず資格制度はそういう性質を常に持ちますから,私は「心理学の資格制度」一般に基本的に反対です。

2010-11-15 11:16:35
渡邊芳之 @ynabe39

「心理学の知識や技術は俺たちのものだ,利用したければ心理士を雇用しろ」という考えが心理学者のすべてに共有されていると思われるのは心外です。

2010-11-15 11:18:23
渡邊芳之 @ynabe39

じっさい臨床心理士資格認定協会の会頭は設立以降長いこと文部事務次官経験者が務めていた。いまはなんと総理大臣経験者。

2010-11-15 11:25:48
渡邊芳之 @ynabe39

文科省が最近認定協会と距離を置いてるように見えるのは他に天下り先が増えたせいかもねえ。

2010-11-15 11:29:36
渡邊芳之 @ynabe39

そもそも「臨床心理の業務はすごく高い専門性を持っていて,普通の人がちょっと勉強したくらいではなにも役に立たない」という信念自体,一部の人たちが自分たちの利益のためにでっち上げたものではないのか。

2010-11-15 11:31:13
渡邊芳之 @ynabe39

ほんとうにそれほどの高い専門性が存在するんだったら,なぜろくに勉強しないでも入れる文系大学や文系大学院を出て資格が取れるのか。なぜあんな薄っぺらな大学院カリキュラムで専門技術の研鑽は個人の努力に任せてよいのか。

2010-11-15 11:34:09
渡邊芳之 @ynabe39

さあ今日はずいぶんたくさんの人を敵に回したぞ。

2010-11-15 11:34:28
渡邊芳之 @ynabe39

もちろん,臨床心理の教育を行う人間,さまざまな専門家に助言する高度な専門家,などが一定数必要なのはいうまでもないですが,そういう人々は資格制度以前にもちゃんと養成されていた。現に認定協会で資格認定にあたっている大先生方の多くは資格制定以前の教育を受けているわけで。

2010-11-15 11:41:15
渡邊芳之 @ynabe39

この問題での河合先生の評価はほんとにほんとに難しい。ご本人はほんとうに融通無碍で,資格制度についてもそんなに「悪だくみ」していたようには見えない。それ以前に偉大な心理学者であることが疑えないし。

2010-11-15 11:49:42
渡邊芳之 @ynabe39

なにしろ私の考える「スーパーヴァイザークラスの心理臨床家」は全国に200-300人もいればいいし,その人たちに必要な教育は旧帝大を中心とした昔からある心理学教育の枠組みの中で十分できます。「臨床心理学科の新設」などまったく必要なかった。

2010-11-15 11:56:55
渡邊芳之 @ynabe39

私は現場の臨床心理士に教え子がたくさんいますし,彼ら/彼女らが恵まれない環境の中でどれだけ努力し,それぞれの立場で貢献しているかはよく知っています。それも今よりずっと環境が悪かった頃から。でもそのことと資格制度やその構造の問題とは別に考えなければならない。

2010-11-15 12:04:07
渡邊芳之 @ynabe39

もともと資格制度推進論者が想定していた職域の中で医療現場はそんなに大きくなかったんですよ。彼らはみんな「文学部」の人たちだし。ところがフタを開けてみると臨床心理士のかなりの割合が精神神経科で働くようになった。このことがいろんな問題を生んでるともいえる。

2010-11-15 12:12:00
渡邊芳之 @ynabe39

別の言い方をすれば,大先生たちは心理士が医療現場で医師を頂点にする医療ヒエラルキーに組み込まれることをほとんど想定していなかった。だから「医師相当の6年制」なんてことを気軽に言って医学界の総スカンを食った。

2010-11-15 12:13:53
渡邊芳之 @ynabe39

あ〜そういうふうにつながるか。自分が教職教育担当のせいか「教職免許撤廃論」には共感しにくかったんだけど,俺の言ってることとそれは同じなのか。たしかにそうかもしれない。ツイッターで違う種類の知性に触れ合えるのは面白いね。

2010-11-15 12:16:23
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