【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】

島薗進 @Shimazono

１【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】東京大学「環境放射線対策プロジェクト」（2011年3月設置）の責任者は環境安全本部放射線管理部長の田中知教授（国際原子力専攻、日本原子力学会会長）。shimazono.spinavi.net　では、その情報発信の内実は？

島薗進 @Shimazono

２【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】田中知教授が責任者として示した東京大学環境放射線情報がどのような問題を起こしたか？鬼頭秀一名誉教授の「福島原発事故由来の低線量被曝問題にかかわる科学者の倫理」memorandum.yamasnet.com/archives/Post-…　に要点が記されている。

島薗進 @Shimazono

３【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】福島大・東大原発災害支援フォーラム共編『原発災害とアカデミズム: 福島大・東大からの問いかけと行動』合同出版　amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E7%9…　鬼頭秀一「福島原発事故由来の低線量被曝問題にかかわる科学者の倫理」参照

島薗進 @Shimazono

４【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】鬼頭秀一「大学における科学者の倫理━大学設置の保育園除染の実践から」『原発災害とアカデミズム』「柏キャンパスの数値は、0.3μSV/時を越えており、当初から憂慮するべき状況であった」shimazono.spinavi.net

島薗進 @Shimazono

５【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】「東京大学の当局は当初は、柏キャンパスのモニタリングポストが高いのは、天然石由来であるとして、高い線量が観測されているが、基本的には安全であるという見解をホームページで示していた」shimazono.spinavi.net　

島薗進 @Shimazono

６【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】鬼頭氏「そこで東京大学の教員有志で2011年6月13日に東京大学の放射線情報のWEBの記述について、不適切であるとして、異議を申し立てることになった」→東大原発災害支援フォーラム　311tgf.org　

島薗進 @Shimazono

７【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】「しかし、その結果はかなりあっけないもので、安全であるという記述は削除されることとなった。しかし、慌てたのは、柏市、流山市、松戸市等の千葉県東葛6市の自治体である。今までは、市内の線量が高いことは公式的にも認めていたが」

島薗進 @Shimazono

８【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】「東京大学がその値が安全ということを根拠にそのお墨付きで健康に影響はないことを標榜していた。しかし、東京大学がＷＥＢの放射線量の「安全」という評価を外してしまったことで、東京大学に梯子を外されてしまった状況になった。」

島薗進 @Shimazono

９【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】「それ以後、この値が除染をするかどうかに関して、かなり複雑な様相を呈して状況が進展してきた。東京大学はそのことについても周辺自治体に大きな責任がある」→東大原発災害支援フォーラム　311tgf.org　

島薗進 @Shimazono

１０【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】2011年における田中知氏の起こした混乱については、押川正毅氏（東大物性研教授）の「「東京大学環境放射線情報」をめぐって」（影浦峡『信頼の条件』　amazon.co.jp/%E4%BF%A1%E9%A…　）も乞参照。

島薗進 @Shimazono

１１【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】押川正毅氏「これは東葛地域の自治体が放射能汚染対策の必要性を否定する根拠となり、対策の遅れにもつながりました。」①楽観的は判断の断定、②「天然石や地質などの影響」という記述、③低い測定値を選んで公表。

島薗進 @Shimazono

１２【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】押川氏「このように科学的にもまったく根拠がなく、少なくとも部分的には完全に誤った説明が東大が公式に発表した情報の中でなされていたということは驚くべきことです」「その影響は大学内部にとどまらず、例えば松戸市のウェブページには」

島薗進 @Shimazono

１３【田中知教授の「安全」情報発信による…混乱】押川氏「2011年6月15日までは「同大学では、測定点近傍にある天然石や地質などの影響で平時でも放射線率が高めとなっているとのことです」という記載がなされていました」「このように周辺自治体にまで誤った説明が広められていたのです」

島薗進 @Shimazono

１４【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】押川正毅氏「大学、あるいは学者の社会との関わりのなかでは、水俣病の原因について有機水銀説を否定し「有毒アミン説」を唱えた学者が悪い例としてあげられます」「これらの例に比べて直接的な影響はちいさいかもしれませんが」

島薗進 @Shimazono

１５【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】押川正毅氏「まがりなりにも大学が公式な情報として発表したものにこのような明らかな間違い、あるいはミスリーデキングな記述が含まれていた前例は思いつきません。東大の歴史にも特筆すべき汚点であるかもしれません」

島薗進 @Shimazono

１６【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】「その後…「東京大学環境放射線情報」の記載は一部修正さあれ、同ページの影響を受けたと思われる周辺自治体のウェブページも削除もしくは内容の一部修正が行われました。しかし、それでも記載内容は十分でなく、上記の誤りもしくは」

島薗進 @Shimazono

１７【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】「ミスリーディングな記述に対する十分な説明若しくは謝罪は見られないままです。一方、「東京大学環境放射線情報」にも一部影響されて当初は放射能汚染対策の必要性を否定していた周辺自治体は、それぞれ姿勢や具体的な方策に」

島薗進 @Shimazono

１８【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】押川正毅氏「差異は見られるものの、市民の働きかけもあり校庭の除染などの対策に結局は乗り出すこととなりました」毎日千葉2012年1/5「仕事始め：柏市長、放射線対策優先を訓示　当初は『失敗』と総括」も参照。

島薗進 @Shimazono

１９【田中知教授の「安全」情報発信による東葛地域の混乱】秋山浩保柏市長「市側が、市民がまだ従来の科学や政府を信頼しているという前提で対応し、市民を納得させられなかったことが失敗の原因と分析」blog.goo.ne.jp/utuno_jcp/e/e0…　誤った情報を示す大学や科学者を信頼せよと？