そんでもってアルドノア・ゼロについても少し。とりあえず1話だけちょろっと見た。全く関係ないが公式HPが本当に見づらいのでキャラの名前が覚えにくい。
2014-07-17 22:05:42それは別に、アルドノア・ゼロの導入部もなかなか面白い出だしだった。火星からの侵略者に地球が狙われている構図ぐらいしか知らなかったが、そのフォーマットに色々と工夫が施されていてちょっと引き込まれる。ロボ分薄いがそれを引いても及第点。
2014-07-17 22:07:15まず火星が自分側に有利な条約で地球側と友好関係を組んでいる(日米通商航海条約的な?)背景が提示されており、そこら辺で慣れ切った平和にだれる少年達、自分達に対して不利な条件へ憤る若者達、そしてこの条約の背景を知っているからこそ悩める大人達と三種類の描き分け。
2014-07-17 22:09:55いわば実質火星に占領された地球の生活に関して、特に実感がわかない(日本が比較的うるさくない所もあるが)事で、とりあえず地球を守る為の兵士としての教育を受けている伊奈帆達学生なのだが、本当の敵である火星の面々に対して別に敵意を抱いていないと言う矛盾した感覚。
2014-07-17 22:11:43この矛盾した感覚は悪い意味ではなく、占領された世界が当たり前のように伊奈帆達は感じており、まるで兵士としての教育を一つの国民が通る形式的な儀式として処理しているかのような。占領体制に慣れ切った幼い世代が描けている。
2014-07-17 22:12:56そんな中で、火星の王女アセイラムが親善を深める為に地球へやってくるイベントに関して、伊奈帆達が「一応こいつ敵だぜ?」「まぁでもカワイコちゃんだし」「おれ火星親善派だし」といったなぁなぁな感覚でパレードの見物に出かけているところも面白いのだが……
2014-07-17 22:14:18その中で今までの鬱憤を晴らさんとするテロリストの若者達(スマフォでランチャーを遠隔操作する小ネタがお茶目)も描かれており、彼等は火星側に有利な条約へ憤りを抱いてこの状況を打倒せんと集まった面々といった所……。
2014-07-17 22:15:27ただ、自分達は世界が不平等だと知った、だからこの世界を変える事をしてやる!と行動するのだけれども、火星側に逆らう事がどれだけの事か分かっていない事も後の描写でしっかりと存在している。テロリストの面々はちょっと中二病的な感覚で行動して王女を殺害してしまった(多分生きていると思うが)
2014-07-17 22:17:06そして大人の描写についてだが、伊奈帆達の教官(名前忘れてしまった……)が普段だらしないが、実際は15年前の戦いで火星が神に等しい力を手に入れて月を滅ぼしてしまった事もあり、“とても勝てない”と現実をしっかり見据えている。
2014-07-17 22:18:08そして、“この現実を見据えながら、何故自分達は勝てなくて当然の火星側の勢力と戦う為の軍事教育を行っているのか“とのジレンマがあり、そんな矛盾を抱えてしまった世界の元で世界を変えようとする若者、世界に慣れ切ってしまった子供達に対して何もできない心情……。
2014-07-17 22:19:27現実を見据えているが、現実で何をやればいいのか思い浮かばない。矛盾を抱えた世界に対して黙認する大人、特に気にしない子供、そして矛盾に気づいて何か行動をやらかす若者といった3パターンを描いて若者の暴走で日本が一気に火星側の標的にされてしまう……。
2014-07-17 22:20:46この暴走の背景としては、火星側もそんな若者達を刺激させてテロ活動を起こさせることにより、条約破棄して戦争へ参加する事を肯定させる意図もあり……いわば地球が火星側にはめられた形で戦争への参加を余儀なくされてしまう。
2014-07-17 22:22:09そんな一方で、火星側の勢力も“まるで戦勝した諸国と敗戦を迎えた大国”のように敗戦国への領土競争、そして同じ側でありながら領土を得るには味方が邪魔といった感覚で火星側が描かれている所も面白い。
2014-07-17 22:23:26ここら辺を見ると、火星側の内輪もめに(責める理由があったとはいえ)地球が巻き込まれたようにも面白い。地球側を引き込んだ、そして巻き込んだ感覚が火星と地球側の争いで出ている。
2014-07-17 22:24:12と世界観がなかなか味わい深いアルドノア・ゼロ。正直キャラクターはこの時点であまり自己主張していないが、達観したようなクールであり実施キレ者な一面を持つ主人公伊奈帆については私自身結構好きなタイプの主人公。ちょっと期待したい。
2014-07-17 22:25:08またライバルポジっぽいスレインは、火星側の地球人として何やら迫害されているような事情があるみたい。ここら辺アセイラム王女が平和を望んでいる点も含んで何か反戦側に立ちそうな存在感。
2014-07-17 22:26:35いわば……人呼んで遊星仮面とか。時代が全くかけ離れているが友好関係を組んでいた2つの惑星が1つの事件がきっかけで一気に戦争状態へ突入してしまう書き方は結構似ている気がする。
2014-07-17 22:27:16といった所だろうか。アルジェヴォルンとはまた違ったタイプの面白さなのでこれは長い目で見守りたい所。7月が熱い。
2014-07-17 22:27:45アルドノアの「地球を強襲されて混乱した結果実力を出せなかった正規軍(プロフェッショナル)(主人公達と同じ装備)」と「技術優位とそれを前提にした作戦にあぐらかいて油断してる貴族もどき」と「王女が発光したりして、たまたま行き当たりばったりな作戦が成功した主人公達」って関係性な
2014-07-22 20:05:39この対比で冷静な主人公が量産機で頑張る話をやったもんだから、敵が軍組織として油断しなければ主人公達は詰むし、正規軍が本気出せば火星騎士を迎撃できるから主人公の戦いを掘り下げれば掘り下げるほど正規軍の本気のハードルが上がると言う地獄になってる
2014-07-22 20:11:34さっきの地獄は単純に解消されれば、解消されることを期待させる作劇だと受け取れば良い話しじゃなくて、この構図が解消されると一話二話で提示した主人公の有能さ特別性と地道に量産機で反抗して行くカタルシスって作品コンセプトが崩壊するから地獄地獄&地獄です
2014-07-22 20:21:15とりあえずアルドノア・ゼロから書いていこうと思う。今日は2話、ネタバレも結構含んでいるかもしれませんのでお気をつけて。
2014-07-23 23:04:16とりあえずアルドノア・ゼロで感じたことについては何というのか個人の描き方と全体の描き方がチグハグになっている所があるのかもしれない。個人(イナホ)の描き方では面白いのだが、全体の状況で彼の描き方を考えるとちょっとまずいんじゃないかって印象はある……。
2014-07-23 23:05:20