通常の防空体制であれば、地対空ミサイル部隊(SAM部隊)は上位の警戒システムから情報を得る。 日本であれば空自のレーダーサイトの情報をJADGEシステム経由で入手する。
2014-07-18 18:08:44殆どの場合、このレベルで識別を行う。現在の民間航空機はモードAとモードSという識別コードをレーダーに対して応答する。 モードAは軍用のモード3と同一仕様であり、モード3/Aとも表記されるが、軍用のシステムでも応答が受信できる。
2014-07-18 18:12:26応答してきたコード(四桁の数字)の意味するところ。つまりどの便がどの数値を使っているかはフライトプランを入手しないとわからない。 日本の場合運輸省航空局から空自に情報が渡されるのでコードの数値を見て何処の何便か判断できる。
2014-07-18 18:15:10現状のウクライナ独立派がこのフライトプランを入手できているか、元々ウクライナ軍として運用していたであろう管制組織がどうなっているの全く分からない。 しかし入手は難しくなっているであろう。 あくまで想像です。
2014-07-18 18:17:07ブークM1システムはスノードリフトと呼ばれる捜索レーダーを保有している(はず)。 ネットで見ると捜索範囲は80~100kmで色々書いてある。 ブークM1自体の有効射程は50kmとの記載が多い。
2014-07-18 18:19:18高度10kmを飛ぶ777なので、おそらく有効範囲いっぱいからレーダーは捕捉できていたと思う。しかしここで識別で問題が生じたため誤射となったであろう。
2014-07-18 18:20:49SIFチャレンジをするとモード3/Aで応答があったはず。 しかし、戻ってくるのは4桁の数値だけなので、フライトプランが無いと便名はわからない。
2014-07-18 18:24:18私はアメリカ開発のSIFマークⅫまでしかしらないので、ロシア製の味方識別器がどのように動作するのか分かりませんが、モード3/Aは民間共用なのでその部分だけは同じだとおもっています。
2014-07-18 18:25:40SIFで識別できない場合、その機体がどのような行動をとっているかで判断することに成りますが、航路をまっすぐ跳んでいる状況で民間旅客機か軍用輸送機かを識別するのは非常に困難でしょうね。
2014-07-18 18:27:42今回ブークM1部隊の指揮官がなにをもってウクライナ軍の輸送機と確信したかは全く想像がつきません。 事前に(一方的でも)飛行禁止空域を設定して、ここに入ってきたら問答無用で落としますよ、などど宣言していれば別ですが。
2014-07-18 18:29:36SIFコード以外にひょっとして識別できたかもしれない要素としては光学追随があります。 YoutubeでブークM1の動画を見ていると発射管制卓(以下コンソール)の映像があまりした。
2014-07-18 18:31:30コンソールにはいくつかの画面があります。PPI式の円形スコープ、Bスコーぷ、ロックした部分を拡大するのであろうAスコープ。
2014-07-18 18:32:45そしてレーダー関係の画面とは別に、外の樹木が写ったモニターがありました。 発射装置の外観を見るとレーダの後方上部にカメラとおぼしきユニットが乗っています。
2014-07-18 18:33:57ブークM1のカメラがどの程度かはまったく分かりませんが、陸上自衛隊のホークミサイルについている光学追随システムの広報ビデオ(メーカーのノースロップが作ってビデオ)を見ると数十キロ先を飛ぶ戦闘機がファントムで有ることが私でも識別できる解像度でした。
2014-07-18 18:37:05しかし、光学追随は気象条件に大きく左右されるので、数十キロさきまで雲が無い気象条件でないと使えません。 今回は気象条件不明ですのでこれで機体の形まで判別できたかはわかりません。
2014-07-18 18:38:38もし光学追随できていて、HAWKのTASと同等の性能であれば777は低翼双発、Il-76輸送機は高翼4発機なので民間機をロックしたことがわかったかもしれません。 もしもしだらけですが。
2014-07-18 18:42:14