2014年7月20日

「野生生物と社会」学会行政研究部会 研究セミナー 放射能汚染と狩猟:moriokahiguma さんの連続ツイート

原発事故の影響は当然野生動植物にも及びます。農産物や家畜と違って人間の管理を受けないため影響はむしろ大きいにも関わらず、市場流通することが少ない分影響についての情報量は限られていますが、食品としては季節の味覚、ふるさとの味として地域の生活を彩っているのもまた事実。 2014年7月20日(日)、宇都宮大学で放射能汚染が狩猟者の行動に与えた影響をめぐる「「野生生物と社会」学会の研究セミナーが開催され、出席された@moriokahibuma さんが講演3題の内容を会場からツイートで紹介して下さいました。 プログラムはこちらです。 http://www.wildlife-humansociety.org/gyousei/gyo-event/20140720gyouseitirasi.pdf
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その1:放射能汚染が狩猟者の行動に与えた影響(上田 剛平氏 兵庫県但馬県民局朝来農林振興事務所)

moriokahiguma @moriokahiguma

「野生動物と社会」学会 研究セミナー「放射能汚染と狩猟」スタート。上田剛平氏「放射の汚染が狩猟者の行動に与えた影響」  現役狩猟者の意識調査と狩猟免許を返納した人への調査。狩猟免許は3年更新。更新した人(2.2万人)・しなかった人へ調査(2700人)

2014-07-20 13:39:03
moriokahiguma @moriokahiguma

アンケートで聞いたこと①放射能汚染問題②鳥獣害問題③法規制強化(銃刀法など)④獲物の数や猟場の問題→狩猟に影響を与えるであろう要因。そのほか狩猟方法、対象、経験、意識など

2014-07-20 13:41:42
moriokahiguma @moriokahiguma

猟場の放射の汚染への懸念は猟場に対してが福島・茨城などを中心にするのに対し、獲物の汚染に対しての懸念はより広域で心配している人が多い。狩猟者登録は福島・東京・埼玉などで有意に減少。出猟日数の減少は福島で顕著。出猟をやめた人が多いのは福島沿岸 栃木日光 宮城南部など

2014-07-20 13:48:01
moriokahiguma @moriokahiguma

2011年の狩猟行動と放射能汚染の関連。東日本12都県。出荷制限のかかる大型哺乳類を対象として、銃を用いて狩猟する方に絞り込み。出猟への意欲は獣害防止など公益活動への意欲で掻き立てられ、経費の負担がマイナスに作用する。放射の汚染はマイナス要因の二番目(ただしこれは東日本全体)

2014-07-20 13:52:56
moriokahiguma @moriokahiguma

まとめ2011年の東日本の狩猟者の出猟の意思決定には獣害問題の解決という側面が強くプラスの影響。マイナスには経費と放射能汚染が効く。これに対応した緊急施策の提言(外部からコントロール可能な要因を選定することが大事)→〇放射性物質のモニタリング検査体制の充実〇狩猟に関わる経費の助成

2014-07-20 14:00:32
moriokahiguma @moriokahiguma

捕獲圧低下地域の把握とその対応策→新たな捕獲体制の構築が必要。将来の展望として全体で10年後には8割が狩猟をやめるとの回答

2014-07-20 14:04:27
moriokahiguma @moriokahiguma

次に狩猟免許を更新しなかった人への郵送アンケート。岩手・秋田以南から北関東8県。狩猟をやめた理由・かつての狩猟内容・再開条件を質問。どの県もやめた理由の第一位は銃規制の強化だが福島県でのみ第二位に放射能汚染問題、他県では高齢化病気 2008年調査ではなかった高齢化が上位にきた

2014-07-20 14:11:35
moriokahiguma @moriokahiguma

若いハンターの早期引退に放射能汚染が影響しているかと想定したが、全体としてはそうした傾向はみられず。放射の汚染が狩猟をやめる直接原因になったかどうかは県レベルで見る限り限定的。再開の意志2~4割がある。条件は銃の更新手続きの簡素化。福島・栃木は放射能汚染の情報周知や検査体制

2014-07-20 14:16:25
moriokahiguma @moriokahiguma

の確立をもとめる声が高い。 今後の対応 活動中の狩猟者との対応踏まえた支援・放射性物質を蓄積しやすい大型動物(特に猪)の分布拡大を想定した供え、意識調査の継続的モニタリングが必要

2014-07-20 14:19:29
moriokahiguma @moriokahiguma

 ここからは僕の感想として福島・栃木の狩猟者が強く放射性物質拡散の影響を受けているようですが、アンケート時点で明らかになっていた影響に引きずられた可能性もあるかもしれません。とはいえ対策として狩猟者のためには計測データの公開、獲物の検査体制の強化が必要なことだけは確かなようです

2014-07-20 14:25:17

その2:南独バイエルンにおける狩猟獣の放射能汚染への行政的対応(富山大学人間発達科学部 高橋満彦氏)

moriokahiguma @moriokahiguma

南独バイエルンにおける鳥獣の放射能汚染への行政的対応 富山大学 高橋満彦氏  ドイツ南東部 農工業が盛ん。州都ミュンヘン 南はアルプスに面し、狩猟が盛ん。地域によってばらつきはあるがチェルノブイリの影響を受けている。ドイツのセシウム基準は600bqkg ノロジカのセシウム値は減少

2014-07-20 15:03:29
moriokahiguma @moriokahiguma

猪は現在に至るまで漸増傾向 バイエルン絵捕獲され検査された猪4万頭のうち20%が600bqをこえる。ただ地域差が大きく8割が超える所もある。鹿はほぼ下回るようになった。モニタリング体制として簡易測定器は州内73か所 営林署や猟友会事務所に設置。希望者は無料で測定。一台5万円程度

2014-07-20 15:07:49
moriokahiguma @moriokahiguma

機械の精度は年一回、環境省が確認。測定者の養成も州単位で実施。計測データは管理簿に記録。基準越えのものは連邦政府が買い取る(州ではないことに注意)。1kgあたり4ユーロで市場価格より高い。買い取りは損害賠償でなく、市場流通を防ぐための政策的補償。買い取りは自治体の猟政担当が窓口

2014-07-20 15:11:42
moriokahiguma @moriokahiguma

モニタリング体制の確立により狩猟者は固体を簡単に測定でき懸念払しょく。食べられなくとも補償はされる。汚染地域とそうお出ない地域が判明→出猟が安心 汚染品の流出防止

2014-07-20 15:16:28
moriokahiguma @moriokahiguma

残る課題 自家消費は防げない 検査は任意 600bqの根拠 より詳しい食品規制はEU法との関係で困難 廃棄処分は通常の廃棄物と同じ とされた

2014-07-20 15:18:24
moriokahiguma @moriokahiguma

質疑ではバイエルンでは猪の補償は2026年まで続けられる取決めとのことが紹介された。 600bqがバイエルンでどのように受け止められているかの質問には、基本的に定着していると思う、ただし日本の100基準が波紋を呼んでいるとのこと。猪・茸を忌避する消費者も存在するとのこと

2014-07-20 15:28:47
moriokahiguma @moriokahiguma

モニタリング体制についてはバイエルン州の環境省はかつてシカや鳥なども図っていたが値が下がったものは調査をやめ、調査のための資源も限られているので高い値を示す猪に集中しているとのこと。

2014-07-20 15:36:30

その3:原発事故3年間の栃木県の猪の汚染状況(宇都宮大学雑草と里山の科学教育研究センター 小寺祐二氏)

moriokahiguma @moriokahiguma

原発事故3年間の栃木県の猪の汚染状況 宇都宮大学 小寺祐二氏 ドイツの状況 ノロジカは下がったが猪は下がっていない。キノコのうち土壌中に菌糸を伸ばすキノコはに蓄積し、それを食べるからといわれ。キノコを食べるノロジカの数値の下がり方がアカシカより悪かったのも同じ原因と思われる

2014-07-20 15:55:41
moriokahiguma @moriokahiguma

キノコを食べる時期冬に肉のセシウム量が上がり、胃内容物も高いという報告(ただしキノコなし)。ドイツの例にたいして自分の調査地は栃木八溝山系で空間線量自体は高くないが。高いところにも近い。ここで捕まえられた猪の加工施設から下あごを貰い、筋肉を削ぎ取り計測。胃・直腸の内容物を計測。

2014-07-20 16:00:12
moriokahiguma @moriokahiguma

2010年からサンプルをとっていたので事故前からのデータが見られる。筋肉は季節的変動がはっきりする事故後9か月までは事故前より優位に高く、その後事故前水準一旦に戻り、冬にまた戻るという挙動。胃内容物も季節変動。直腸内容物は季節変動がない(注意)。

2014-07-20 16:04:21
moriokahiguma @moriokahiguma

直腸内容物が高いと肉も高い。肉に対して直腸内容物の方が高い。猪以外でも肉に対して直腸内容物が高い→動物の弁による濃縮もあり得る。可過食内臓を測ると腎臓が筋肉に近く、他はやや低い値。夏下がり、冬上がる。またばらつきもあるので広域で検査、利用するなら全頭検査が有用だろうとのこと

2014-07-20 16:12:33
moriokahiguma @moriokahiguma

年齢も調べているが2011年と2012年では個体群レベルでの生存期間の長さは変わっていない。捕獲は減ったはずだが、もともと捕獲数が影響を与えるほどではなかった可能性がある。原因物質の特定が必要。欧州では100%吸収前提だが直腸内容物の計測結果からはそうは見えない

2014-07-20 16:15:42
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