Hiro Hirai先生集中講義 2日目

2014年7月23日、東京大学駒場キャンパス。1日目の様子はこちら http://togetter.com/li/696344
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藤本大士 @fujimoto_d
#BH集中講義 2日目です。1コマ目は、坂本邦暢「アリストテレスを救え」『知のミクロコスモス』とHiro Hirai, Medical Humanism and Natural Philosophyのレオニチェノに関する章(第一章)に関する学生発表です!
藤本大士 @fujimoto_d
なお、Hiro Hirai, Medical Humanism and Natural Philosophyのレオニチェノに関する章(第一章)はブログにまとめをアップしてます。 d.hatena.ne.jp/fujimoto_daish… #BH集中講義
藤本大士 @fujimoto_d
レオニチェノの章に関するまとめは、ゲストのクニ君まとめもご参照ください(^^) d.hatena.ne.jp/nikubeta/20130… #BH集中講義
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
2日目はじまりました。まずは坂本「アリストテレスを救え」『知のミクロコスモス』を議論する演習からです。 #BH集中講義 #JARS
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
ライプニッツの言葉を入り口に、有機体の形成に関する16世紀のとあるアリストテレス主義者の生成論を理解しようとする論文。#BH集中講義 #JARS
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
アリストテレスが直面した問題。思考していない精液や種子から、見事に構成された有機体が生まれる。思考なき秩序。なぜこんなことが?2世紀の哲学者アレクサンドロスは、この規則性は天の規則性の影響からきているとした。#BH集中講義 #JARS
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
生成に典型的に見られる思考なき秩序を天を根拠に説明することは、アラビア哲学においてアヴィセンナ、アヴェロエスによっても行われた。こうして生成を天を呼びだして説明することが行なわれるようになる。#BH集中講義 #JARS
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
そこでスカリゲル。これは偽名。経歴詐称。職人の子供なのに、貴族の子供だと自称。1557年の著作。天と生成過程を切り離そうとする。種子は自律的に有機体を形成する。「霊魂は自分の家の建築家」。天界が関与する余地はない。#BH集中講義 #JARS
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
よって種子や精液自体が動物である。精液や種子がつくりだされたときこそが発生の瞬間。#BH集中講義 #JARS
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
このようなスカリゲルの理論はどうして生まれたか。アレクサンドロスの霊魂を四元素へと還元する見方への反論。アレクの著作は15世紀末にラテン語訳されて広く読まれていた。神学部を欠くイタリアの大学で広く受容。世俗的アリストテレス主義。#BH集中講義 #JARS
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
カルダーノはさらにアリストテレスを権威として、すべてを熱に還元する議論を展開した。能動原理を少数の物質原理に還元する学説は、カトリック教会に異端とされかねないものだった。アリストテレスとキリスト教の調和を保つため、スカリゲルは反論。#BH集中講義 #JARS
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
ここからスカリゲルは非物質的な形相が多様にあるという学説を構築。この多様な形相が世界の運行を自律的に司る。#BH集中講義 #JARS
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
しかし天が関与しないとすると思考しない秩序という問題が再発してしまう。これにたいしてスカリゲルは、形相には秩序を生み出すプログラムが神によって埋め込まれていると答えた。このプログラムが発現することで、思考なき秩序が実現される。#BH集中講義 #JARS
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
スカリゲルの議論の難点。およそ形相すべてを非物質的で不死としてしまったので、たとえば羊の霊魂の不死になってしまう。この学説が後世に攻撃される。ピエール・ベールにより、霊魂論自体を解体するような議論の土台に利用されてしまう。#BH集中講義 #JARS
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
スカリゲルの議論も、彼と対立していた議論も、月下界の外に秩序を保証する存在を探し求めていた。それは神であったり天であったりした。知性なき秩序を説明するための方策。#BH集中講義 #JARS
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
この秩序が歴史のプロセスとして説明されるようになるとき、アリストテレスから始まる思索の伝統は終わりをむかえることになる。 #BH集中講義 #JARS
Q @kimo_Q
最初のライプニッツの引用はこの論考にとってどのような意味を持っているのか。インテレクチュアル・ヒストリーは周縁的だとされるものにも光を当てるけど、やはり研究の出発点としてはこれまでにも中心的だと思われていたものとなるのだろうか。 #BH集中講義
Q @kimo_Q
執筆者に質問。はじめからスカリゲル研究をしようとしていたのか、それとも有機体形成についての議論を追っていたらスカリゲルに到達したのか。 #BH集中講義
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
[自分の論文についてのコメントに応答しながら実況するのは困難すぎる]#BH集中講義 #JARS
Q @kimo_Q
「最初の質問について。有名人が言及しているけどその対象が研究されていないときにそれを研究するというのはよくある出発点なのでは。」 #BH集中講義
Q @kimo_Q
「ライプニッツから論を起こすのはここでの意味は読者のつかみなのか」「そう。最初発表した時には、ライプニッツの権威に依拠してスカリゲルを導入しているというのを怒られた」「最後にまたライプニッツの話をするとよかったのでは?」 #BH集中講義
Q @kimo_Q
「単純な物質的なものだけからは説明できないという点ではライプニッツはスカリゲルと近い。その話はしている」「まだ神学や教育の背景とかを見てもいるが、従来の思想史や哲学史の手法に近いのでは」「それはそのとおり」 #BH集中講義
Q @kimo_Q
「大学とかの史的コンテクストを見ようという方向になぜ進んだのか」「単にスカリゲルがどう考えていたのか、ではなくどうしてそう考えたのかを知りたかった。そこでまず考えたのが、彼が何と戦っているのかということ。」 #BH集中講義
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