正岡豊さん @haikuzara が「歌人集会」を振り返る

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正岡豊 @haikuzara

【7月19日短歌イベント】【1】昨日の歌人集会春季大会と短歌チョップの印象。ブログに書こうかと思ったけれど、もうそういう書き方がまだるっこしいので、断片的にツイッターに書いておきます。

2014-07-20 12:33:02
正岡豊 @haikuzara

【2】歌人集会の方は、高橋睦郎の講演がとても印象的。メインは高橋さん流の日本の詩歌史のガイダンスで、各著書などで展開されてきた持論を、年齢を加味した風貌と話法でシニカルなエピソードをまじえて語っていた。最後に質疑応答の時間をとっていて、これがとてもgoodな展開。

2014-07-20 12:35:50
正岡豊 @haikuzara

【3】こうした公開質問は結構質問者が長々と退屈な質問を語ったりするのだが、小川軽舟、宇多喜代子、季村敏夫、時里二郎等、発言を司会の松村正直や高橋本人が指名するあたりはとても良かった。おお、こんな人も来ていたのかとかとても驚いた。帰りには三村純也らしき人も見た。

2014-07-20 12:41:41
正岡豊 @haikuzara

【4】高橋睦郎は例えば谷川俊太郎と対のようなところがある。朔太郎、大岡信の流れのように「詩人」として各日本の詩のジャンルに実作や詩史で対応しつつ、現実の金銭のやりとりされる詩歌の現場で長い間存在してきた作り手である。一言で言えば「愛と皮肉」の詩人なのだと思う。

2014-07-20 12:49:11
正岡豊 @haikuzara

【5】とはいえ、そういう高橋が季村や時里といった関西詩の世界の住人(と書くのは基本的には「現代詩」というのは「トーキョー」詩だからである。)と関わり続けているというのは私には興味深く、佐々木幹郎や北川透とは違う個性でこの時代の詩にアクセスし続けてるのだなあ、と思った。

2014-07-20 12:52:38
正岡豊 @haikuzara

【6】大辻さんの子規講演は、神戸でちょっと遊んでしまったので半分しか聞けなかった。荻原、大森、塩見、魚村のパネルは、面白いところもあったが、少し目的感がわかりにくいものだったように思う。それでも塩見のレジメにあった次の句、   「この雪は俺が降らせた」「田中すげぇ」  吉田愛

2014-07-20 12:57:10
正岡豊 @haikuzara

【7】に荻原がこだわろうとするのは良かったし、現在の俳句の世代変化という私から見たら一番興味深いところに少し関わった感じがしてそこはよかった。書き忘れたが、高橋は震災以降の短歌で小島ゆかりの歌を高く評価し、レジメに引いていた。私は小島の歌をほとんど評価しないし、→

2014-07-20 13:00:08
正岡豊 @haikuzara

【8】これからも愛することはないだろうが、(短歌の話の語り手としてはとても優れた方だと一度パネルを聞いただけだが思っている)高橋の評価の意味はすごく腑に落ちた。現実との相関関係で溶解せざるを得ない短歌定型をいかにそのまま定着させるか、そこに高橋は「短歌」を見ているのではないか。

2014-07-20 13:03:21